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神保町の片隅で

活字中毒気味人間の読書記録です。

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Diet
ダイエット日記
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2009.02
28
今回は短編集。
とはいえど、著者があとがきで書いているように表題作はほぼ長編といって差し支えないほどのボリューム。読み応えはばっちりだった。

どの作品も「~方」で終わるタイトルで、いつもとはちょっと違ったこだわりを感じるこの作品集。いつものように龍之介の周辺が変わっていくわけではないが、体験ソフィア・アイランドも完成したので、いままでとは趣も変わって当然なわけで、そのへんは少々淋しい。
そして、そのせいか、龍之介シリーズでなくてもよいのでは?と思うものもあったり。
が、やっぱりトリックは面白い。

「見えない共犯者の作り方」がいちばん印象的だった。龍之介ならではの優しさが事件の哀しさをより深め、かつ、より癒しを与えてくれるようだったよ。
2009.02
27
やはり2巻も引き続き予定調和。そしてえっちぃ。
今回“初回限定版”ということで、おまけ冊子がいっしょにくっつていたり、全員プレゼントというサービスがあったり。もしかして、けっこう人気なの?←失礼な

まだ続くとのこと。
これからは社会人編となっていくようだ。変人戸倉准教授がおもしろキャラのようなので、活躍を望みたい。なーんてね。
2009.02
27
Category : 小説(BL系)
Theme : BL小説
Genre : 小説・文学
タイトルからすでに内容がわかるという・・・・。刺青が絡んでいる、というか彫師の話。

べたべたな恋愛モノじゃないところが非常によいというか、若頭がたやすく愛などと口にしないのがよい。けど、現親分一代のみに従う、あとは堅気に戻るってののどこが愛情表現じゃないんだっつの。いや、漢だわ。
対する彫師も、自分の背に漢背負っちゃって。これで見返りを求めない愛だってんだから、応援もしたくなるというもの。
久しぶりに池戸作品を読んだのだけど、こんな硬質な話もあるんだね。もう少し読んでみようっと。


蛇足。
刺青モノとなると、やっぱ奈良絵が見たいと思う。羽根田実氏のイラストもきれいでかっこいいんだけど、なんかもうインプリンティングされてるな・・・。
2009.02
26
今回は岡部が第九に入ったときのエピソード。青木が絡んでないので、やさぐれることなく読めた。と書くと、なんだか作品を冒涜してる気分になるんだが。
けど、どうしても槇に感情移入してしまって、青木のばかーと思ってしまうんだよね。併載の特別編はまさにそのへんをがりがり引っ掻かれる感じで・・・・キツイ。

内容。
毎度のことながら、凄いと思う。脳を視る、というその発想がまず凄いだけに、それは当然のことなんだろうが、そこから派生するもろもろ。
うまく言葉にできないな。

そろそろ1巻から再読してみようかと思う。読みきれるかどうか自信がないけれど。
2009.02
26
Category : 小説(その他)
Theme : 感想
Genre : 小説・文学
第15回日本ホラー小説大賞作。
遠藤拓人氏によるカバーイラストが、書店でことのほか目立っていた。

母が駆け足で読んだと言っていた。私も駆け足になった。読み手を駆け足にさせるリズム、ビートがこの作品にはあるのだろう。母曰く、あまり好みじゃなかったから、だそうだが。

好みかといわれれば、そうではないという部分は確かにある。だって、やっぱりグロテスクだもの。けど、そのグロテスクさをより歪に感じさせるようないやらしさは本作にはない。むしろ、映像が浮かばないまま、なにやら妙に神聖なイメージでもって読ませられる。死体をいじっているのに。

ラスト近く、すっかり壊れてしまうかのような兄と弟を理解できなくて呆然とするヒサがあまりに普通の人間で、少しくすりとしてしまった。普通であることが可笑しくなるなんて、すっかり著者に毒されたみたい。

不思議な小説だけど、キライじゃない。ほかの作品も読んでみたいと思う。
しかしこれホラーには思えない。家族小説だよね。タイトルの兄弟もだし、途中出てくるほかの客とか、トラブルをかかえた末っ子の彼女とかも、みんな家族であることについてのあれこれをかかえているもの。
2009.02
25
Category : 小説(BL系)
Theme : BL小説
Genre : 小説・文学
表題作の終章がとても美しい話だった。

最後の最後、いったいカズナはどうなってしまうのやらと、かなりどきどきさせられてしまった。メイドさんの偶然の行為に運を天にまかせるのは、ちょっと説得力がないような気がする。執事さんが感づいて・・・という流れのほうがしっくりくるんじゃないかなぁ。けど、そんなことどうでもよいくらい美しいラストだったのは間違いない。

藤倉のカズナいびりは、気持ち悪いのを通り越して笑えてしまうが、結局悪者になりきれない藤倉は、素直な心をもった可愛い大人子供なんだね。
ドクター土屋の「はい、ごめん」は、出てくるたびに笑ってしまった。清涼剤だよね、このひと。


併載の「11月の花嫁」は、ちと苦手な設定だったわ。残念。
2009.02
24
Category : 小説(その他)
Theme : 感想
Genre : 小説・文学
黒坂木、とどこかで著者自身が語っていたかと思う。確かに。
さまざまなテイストのショートショートの詰まった、まさにタイトルどおりの作品。
好きなものもあり、好きじゃないものもあり。ま、みんなそうだと思うけど。

印象に残った作品をいくつか。
 「カフェラテのない日」かわいらしくて、ほっとできた。
 「最後の別れ」こんな覚悟、したくはないけど、潔くて好きだなぁ、彼ら。
 「ビル業務」私も携わりたい。条件は・・・・独り者じゃだめかしら?

この作品、あとがきも作品のうちとしているのかもしれないが。
私はこの「あとがき」を読んだことで、全体のイメージが悪くなった。なくてもよかったのに、と個人的には思う。
2009.02
24
『天地人』を著した作家さんの作品をなにか読みたくて、これならミステリ好きには面白いかなとチョイス。面白かったよ。

実在の村井弦斎を主人公に据えた作品。村井弦斎って聞いたこともなかったのだけど(不勉強だねぇ)、明治後期の一流文化人だったそう。

謎解きを楽しむというよりは、明治の風俗・世俗あれこれを楽しみながら読んだ。当時の“美食”というものを想像しながら読むのも楽しかったな。勝手なイメージだが、明治の文化人は、進取の気性に富んでいてかっこいい。いまの日本人よりも、非常にバランス感覚が優れているように思う。気骨のある御仁も多かっただろうし。いま、そうしたひとにいてほしいよ、まったく。といって、自分ではなにひとつやろうとしない・・・これも私がいまのしょうもない人種の一員である証なんだわな。反省。
2009.02
23
Category : 小説(BL系)
Theme : BL小説
Genre : 小説・文学
白倉はきっといいカレシだな。ナニはナニだけど。
非常にストレートにBLな作品だった。やっぱ初期テイストなのかな。

ダリア文庫で新しく出されたほうには「STOP THINKING,START FEELING」ではなく別の作品が併載されているようだ。表題作の続きなのかしらん?
2009.02
23
この世界観、好きだ!

感想としては、ほんとうにこのひとことになってしまうのだけど、愛想なさすぎなので、ストーリー紹介。講談社のサイトより転載。
みんな、読むといいよ!

『衝撃!これが第40回メフィスト賞受賞作だ!!
 人と“ヒトデナシ”と呼ばれる怪異が共存していた世界 ――。名探偵・秋津は、怪盗・無貌によって「顔」を奪われ、失意の日々を送っていた。しかし彼のもとに、親に捨てられた孤高の少年・望が突然あらわれ、隠し持った銃を突きつける! そんな2人の前に、無貌から次の犯行予告が!! 狙われたのは鉄道王一族の一人娘、榎木芹――。次々とまき起こる怪異と連続殺人事件! “ヒトデナシ”に翻弄される望たちが目にした真実とは!?

森博嗣、西尾維新、辻村深月らを輩出したメフィスト賞が新たに世に問う新星登場!!
「……もし、何の覚悟もなく、自分がどうなるかも考えず、何も失わないまま全て手に入れられると思っていたのなら、明らかに間違いです」
「覚悟か。そういうの、あったのかな。思い出せないな」
「でも、すべてを覚悟した上でなら、それが正しい選択なんだろうと思いますよ。ただ、ひどく馬鹿げているだけで」――<本文より>』

今秋にも続編が出るらしい。
とても楽しみだ。
これだからメフィストって侮れないんだよな~。
2009.02
23
Category : 小説(BL系)
Theme : BL小説
Genre : 小説・文学
タイトルのGIは、ジーワンと読む。つまり、競馬の重賞のこと。

とても面白かった!
競走馬が好きなので、そのへんがツボにはまったようだ。
なので、なんといってもラクシュミ(青馬)がかわいくて仕方がないのだ。もちろんネバーリザインも好き。でもリザインについては、騎手の鈴城さん込みで好きといったほうがいいかな。

主役は新人騎手の清見とラクシュミの馬主・星生なんだけど、もちろん、二人の話もおもしろかったんだけど、でも、レースの展開とか、清見の父のエピソードのほうが興味深かったな。

あ、そうだ。
最近になくめちゃウケした表現があった。
“年度末の道路工事”
なんのことは知りたいひとは、ぜひ読んでみよう。爆笑すること間違いなし。
2009.02
22
Category : 小説(BL系)
Theme : BL小説
Genre : 小説・文学
タイトルどおり。
先日の烏城作品が面白かったので、読んでみた。

雅也の軽いといってもいいくらいの明るさは、作品のムードを明るくして、スパイという後ろめたい行為もなぜか受け入れやすい。中嶋にもラスト近くのあれやこれやに非常に驚かされて、ちょっと一筋縄ではいかない作家さんだなと感心。
企業体の妙に戦国時代的設定も、唐突ではあるけれども、まあ味付けには違いないし、許容範囲。←えらそうに

が。
ちょっと異を唱えたいのがイラスト。羽根田実氏担当なのだが、いったいどういう経緯でこうなったのかは不明なれど、あまりに雅也のイメージが違わないかい?
2009.02
22
じりじりじりじりじりじりじり・・・・・・・・。
うぎーーーー!! じれったい!!!
はやく続きを~~~~!!!

てな状況で、とても感想になんかならない現状。

聖の母親がめっちゃ楽しい存在だというのと、大じいちゃんがめっちゃかっこいいというのが、非常に印象に残っている。彰人のバカっぷりも群を抜いておかしいが。

いつもありがとうございます♪ 続きが出たら、また読ませてくださいませ~。>Odさま
2009.02
22
昼下がりの図書館は、ついついそこに居座って読書タイムをとりたくなるムードがある。
てなわけで、ちょっと寄ったついでに、棚にあった漫画を物色。これを手に取った。

家族をテーマにした作品を編んだもの。戦争の記憶、単身赴任、老親介護、若すぎる妊娠など、それも重いテーマを淡々と描いていて、さすが石坂作品だなぁと思わせられた。ほっとあたたかくなったり、ぞっとしたり。

なかでも印象的だったのは「アマカネ」という作品。退職後の男性がニューギニア高地人の生活スタイルに自分の理想を追い求めていくという話なのだが、どこまでもつきまとってくる周囲が現代のいい加減さを実にリアルに表していてこわい。そして、ただただ自分がそう生きたかっただけの男性の姿が哀しい。唯一の救いは、そんな男性の想いをその長男がうっすらとでも理解していること。

うーん。考えさせられるなぁ。
2009.02
21
Category : 小説(BL系)
Theme : BL小説
Genre : 小説・文学
なぜこの作品を手にとったのか記憶になし。だれかのブログでよい評判を読んだのだと思うけども。

強面のようで純情真面目な警部補と過去のある科捜研の研究員の話。
第二話のほうは、なんちゃってサスペンスのようでいまひとつだったけれど、第一話はすごく面白かった。
ひとまず、図書館にあるだけ読んでみようと思う。
2009.02
21
Category : 小説(BL系)
Theme : BL小説
Genre : 小説・文学
夜光氏の作品にこんなドタバタコメディがあるとは! びっくりした。
けど、案外ツボるところがあって、それなりに楽しんだよ。

たとえば。藤崎があまりに普通で真面目なこと。これ、妙におかしい。
たとえば。貢の口調が妙に古めかしく男らしいこと。これも妙におかしい。
たとえば。貢とバーのママと美形のヘンタイ西井のトライアングル漫才の楽しさ。
やはり、著者のセンスなんだろうね。
2009.02
21
Category : 小説(ミステリ系)
Theme : 感想
Genre : 小説・文学
横山作品の長編を読むのははじめて。

日本アカデミー授賞式なる権威があるんだかないんだかよくわからないヤツの授賞式中継を観ながら読み始めた。ちょうどこの小説の映画化作品もノミネートされていたので。

面白いのか面白くないのかわからないまま一気に読み通した。
読後感がいいのかもわるいのかもわからない。
ただものすごい緊迫感をもって読んだことは間違いない。
2009.02
20
えっちのときに失神してしまうからって医者にみせるのは、どうかと思う・・・。

とまれ。
早速手に入れてきた井上氏の初コミックス。
最初にこちらを読んでいたら、二作目を購入していたかどうかと問われると・・・悩むけど買っただろうなと思う。『子連れ~』に比べると、作品構成が稚拙なのは否めないし、けど、それを考えると、二作目であそこまで面白い作品集になってるってことがスゴイんじゃないか? おっと、ずれた。そこここに独特の感性が感じられる作品集だし、私は好きだな。
表題作よりは「102」がいいな。人にまっすぐに好きになってもらえるのって、幸せだよね。どの作品にもいえるテーマだとは思うけど。

こちらにはカバーをめくると・・・のお楽しみがなかった。ちぇー。
2009.02
20
Category : 小説(ミステリ系)
Theme : 感想
Genre : 小説・文学
アル・ヴァジャイブ編は終了らしい。
のだが。
ええと・・・・サラディーンの再生っていったいどうなったんだ? まるでわからないぞ。

次巻より近代ヨーロッパが舞台となるらしい。日本と中東とヨーロッパは果たしてつながるのか? いや、きちんとつなげてもらわないと読者としてはほったらかされ感でいっぱいになってしまうので困る。
2009.02
19
Category : 小説(ミステリ系)
Theme : 感想
Genre : 小説・文学
副題に惹かれて手に取った。
これが大正解!!
非常に興味深く面白い作品だったよ。本気でお勧め!

ひとことで言うならば――――余韻の残る作品。それも至福の。

まずはストーリー紹介。新潮社のサイトより転載。
『その男の造る建物は、異世界へと通じる扉だった――前代未聞の「建築幻想小説」!
 時は明治・大正の御世。老子爵夫人には亡き夫と過ごせる部屋を、へんくつな探偵作家には永遠に飽きない家を――孤高の建築家・笠井泉二は、依頼者の心にひそむ「本当の望み」を叶える不思議な力を持っていた。選考会開始直後に受賞(ほぼ)即決! 天使の幻影にとり憑かれた造家師と、その優しい奇跡に酔いしれる人たちの華麗な輪舞曲。』
ここにある選考会というのは第20回日本ファンタジーノベル大賞。これで大賞を受賞している。


笠井泉二をめぐる人々の物語が連作のようにしてつづられている。そこから浮かび上がってくる彼は、天賦の才を与えられたすでに天上人。
「天界の都」は哀しすぎて美しい。

昭和7年。泉二は満州へ渡る。
そう、たしかに満州国も、夢の具現にはちがいない。
2009.02
19
気になっていた作家さんだった。そしてこの作品は、目にしたときから気になって気になって。
で、結局購入。
間違いなかったよ。

リアルといえばリアル。ファンタジーといえばファンタジー。
どの作品も、登場人物の微妙な心理が丁寧に描かれていて、どの人物にもうっかり感情移入してしまう。
表題作は、子連れパパ二人のお話(どうやら息子っちの話が最近発表されたらしい。こちらも楽しみだなぁ)。現実と感情の揺らぎの中、子供を先に考えてしまうっていうのアリだよなぁ。途中のプライドを賭けた闘い(?)には思わず笑ってしまうけど、これも男同士ならではだよな。
ほかの作品もどれもキュート。
大好きな作家さんになった。

「201」は前作にリンクしてるような?
これは早速探してこなければならない。そして次回作をはやく出してくれ!!

そうそう。
竹書房ならではのお遊びは健在。
カバーをめくるとそこには・・・・。いやー、笑った笑った。


ところでこの作家さん、男性なのだそう(真偽のほどは定かではないです)。ジャンルがジャンルだけにちょっとびっくりした。けど、青年漫画を描く女性だっているわけだし、なにより読み手としては作品が興味深ければそれでよし。なんの問題もないやね。
2009.02
19
Category : 小説(BL系)
Theme : BL小説
Genre : 小説・文学
電波くんのストーカーの話。
って書くと、身も蓋もないな。
けど、これが案外後味の悪くない作品だったというのが自分でも不思議。はっきり苦手なタイプの設定なのだけど。

“常識なし、友人なし、愛だけ売るほど”のストーカー(?)日永だけれど、本当はただひたすら見つめていたいだけ~な純粋な想いを抱えているだけで、そばによれば自分は危ないことをしてしまうと捕まった警官に刷り込まれている。ま、実際、そばにいたらガマンはできなくなってしまうわけだけど。
なんというか、あそこまで犬っぷりを発揮させられると、勢田も捨てられないよなぁと思ってしまうわ。

ラストは少々安直な気がしないでもないが、勢田の気持ちのエクスキューズはちゃんと納得できるものだったので、読後感が悪くないんだろうね。
2009.02
18
Category : 記録
Theme : 感想
Genre : 本・雑誌
イベント当日を思い出しながら、参加していない企画などの記事を楽しく読んだ。
2007年11月11日だったんだねぇ。懐かしい。

ほんとに楽しいイベントだった。
またあるといいなぁ。協会はたいへんだろうけども。
2009.02
18
シリーズ三作目。
今回は樋口の家庭というよりは、同僚・島崎の家庭が話の中心である。

この作品は著者が非常に思い入れをもっているものらしい。そういう事情を聞いていたので、そのつもりでもってこちらも作品に対峙したのだが。

前半、キツかった。
島崎に思い入れができなくて、核を担う英次にもなかなか共感できなくて・・・けど考えてみたら、それは『隠蔽捜査』の竜崎も同じだったかもしれない。英次が若い分、より厳しかったのかも。
今回の樋口は、『蓬莱』や『イコン』における安積のような位置づけのようだった。その点、樋口の自己嫌悪部分があまり表立って見えてこなくて(ないわけではない)、読みやすかったかな。
最終的には、著者曰くの力作ぶりを、じっくり堪能させてもらった感あり。
しかし、島崎もなかなかに際立ったキャラだったな。


最後近く、氏家がまたまたいい味を出してくれる。いいバイプレイヤーだよなぁ、ほんま。
2009.02
17
Category : 小説(その他)
Theme : 感想
Genre : 小説・文学
奇談シリーズ25作目。
なんと3年ぶりの新刊だそう。
私はよいタイミングでお借りしたようですね。>Oさま 重ね重ね感謝です♪
すっかりCDブックも聴きたくなっちゃいました。エピソードを逃したくないという気分。

しかし、3年経つと問題なのはイラストですな。だいぶイメージが違う表紙になってる。敏生の瞳のせいも強いけど、やはり子供に戻ってるような。森は顎が長くなったような・・・・。

そして、園子先生・・・っ!!
けど、先生のおかげですてきなエピソードを読めたと思うことにする。


このところ天草づいているような気がする。
これもそうだし、『カンナ』の二作目もそう。『羊の目』もラスト少々絡んできたし、なんかほかにもあったような? 呼ばれてるのかしらん? あのへんのことをもっと勉強しなさいってことなのかも。
2009.02
16
シリーズ二作目。
一作目よりもさらに樋口の造型に抵抗感あるいは違和感がなくなってきた。ことに本作は樋口自身が我を失って・・・という部分が多いので、氏家(やっぱり登場した!!)と同様に感嘆しつつ、樋口の本音あるいは情動の表出を楽しんだ。

ところで、樋口妻。
ほんとうに竜崎妻の原型かと思う。ただあまりに理性的にすぎる部分も否めず、そのへんをより人間味の増したキャラクタにしたのが竜崎妻だろうか。↓にも書いたが、やっぱこれって、著者の理想像??
正直、女の身からいわせてもらえれば、こんなデキた女性はなかなかいないよね~~。もっとも男性登場人物だって、男性からいわせればそうなのかもしれない。ま、そこがフィクションの楽しさ。


本作は、犯人はすぐわかる。というよりも特に隠されてはいない。よって、犯人目線で心理戦も楽しめる。苛つく樋口を氏家とともになだめすかしつつ読ませてもらった(どうやらこのシリーズ、私はお気に入り氏家目線でいるのが好きらしい)。
内容は、犯人の意図が理解できないまま終わるので、消化不良。このシリーズでは、社会背景をまっすぐ捉えつつ、事件というよりも社会そのものと闘っていく樋口代表警察の姿を描いているのだろうけども、もうちょっと犯人の動機なりが明確に見えればよかったな。

感想を二言。
その1 しかしまあ、なんてさらっとした夫婦なんだか。
その2 翻訳家さん、かっこいいわーー。


追記。
これはタイトルがとてもいい。
私もいまきっと朱夏。
2009.02
16
弱気三兄弟次男坊のシリーズ。
あ、いやいや。著者の警察モノシリーズのひとつ、樋口モノ。シリーズ一作目。

とにかく自分に自信がもてない、自分大嫌いな樋口。けれど周囲には信頼されているわけね。このへんは安積ハンチョウとかなり造型的に似通っている。けれど安積一人語りよりは気にならなかったかな? もしかしたら安積で慣れてしまった!? しかし、この被害妄想的設定は不要なんじゃないか?? とはいえど、この樋口のコンプレクスが、彼をして家庭を大切にする男にさせているわけで、このへんの事情はこの先シリーズに生かされていくような気もする。つまり否定しちゃダメなのかも。

この先といえば、きっとこれからも登場してそうな予感のする氏家。この人のキャラクタがとても興味深く、彼のおかげでこの作品はかなり楽しく読めたように思う。いままで読んだ今野作品のなかでははじめてのタイプかもしれない。好きだー。

事件の容疑者と目される女子高校生に惹かれている自分を認めない樋口。煽るかのように追及する氏家。このへんはあまり好きじゃない展開なのだけども、このへんのことについて最後、樋口妻のひとことが非常にいい。ほんっとにひとことで樋口までするりと納得させてしまうのだもの。竜崎妻とならんですごい奥方かも。この二人の妻、もしかして著者の理想??
2009.02
15
シリーズ三作目。やはり継続して書かれるもよう。
やや環境犯罪研究所長さんの思惑が佐伯にはみえてきたような? このままでいくと、ものすごく壮大な話になりそうなんだが、かなりの長編シリーズになるのかも。

今回は環境保護団体のメンバーを佐伯が助けて暴力団と闘うという流れ。実にインテリな組織トップが登場して、気持ちがいろめきたったのだが、あーんなとこで隙をつかれるとはね。かなりがっくり。

所長さんの頭脳明晰っぷりが際立つ今回だが、妙に人間くさくなってきてもいる。
前作の発表が1991年だから、今回新たに書かれたのだとすると18年ぶり?(再刊なのかどうなのか、よくわからない。だれか教えてください)  そのわりには違和感なく読めた。構想として屋台骨がしっかり固まっているということなのかな? ま、いいや。←をい
ひとまずは次回作を楽しみに。
2009.02
15
完結、なのだそうだ。
なにも完結させなくてもいいんじゃないの?って思う。ストーリー連載ではなく、くくりとして制限はないような(と読み手は思う)作品なのに。
きっと、なにかちがったアプローチで作品を創りたいのだろうね。

「七色」のシリーズがとにかく好き! ほんとにステキな家族だこと。ママがステキだと、家族のみんなもステキになるのかしらね。

after storyとして、いままでの作品に登場したみんなが出てくるちょこっとしたコマ割りの漫画があるのだけども、これがまたいい。残念ながらザルな私の脳味噌では、全部が思い出せなかった・・・完敗。

面白かったデス。いつもありがとうございます。>Tさま
2009.02
15
Category : 小説(BL系)
Theme : BL小説
Genre : 小説・文学
とてもよい作品。
じんわりと心に染みいってくるような読後感だった。

あとがきを読むと、著者が初心にかえって、自分の書きたかったものを書いたとある。デビュー前のただただ書きたかった想いと、10年間のプロとしての切磋琢磨が、その表現力を高めているのだろう。単純にストーリーだけに思いをはせると、涼嗣の鈍さ加減が際立ってくるのだが、読んでいるあいだには気にもならなかった。

今市子氏の表紙が非常によく合っていて、よりイメージを伝えてくる。秀作。
きっと秋祐の雰囲気なんだろうな。伝わってくるのは。


めずらしくストーリーなど。amazonより転載。
『大学助手の蓮実秋祐は、いとこの袴田涼嗣と同居している。同い年のくせに、際限なく甘やかしてくる涼嗣に、秋祐は密かに恋をしていた。近すぎる距離があたり前になっていた二人だったが、涼嗣が恋人・理名との結婚を決めたことから事態は大きく動き始める。秋祐は涼嗣への想いにピリオドを打ち、離れる決心をするが―。』