2006年11月30日 (木) | 編集 |
もはや、なしくずし的にシリーズ読破に突入。
『戯言遣い』シリーズ三作目である。
戯言遣いというだけあって、言葉遊びが面白いのかもしれない。いーちゃんの個性もさることながら、過去が明かされないところに振り回されているともいう。
今回の作品は、ことに血なまぐさく、哀れ、かといって悲惨なだけではなく。
自分が楽しんで読んでいるのか、義務感に追われて読んでいるのか、いまだはっきりしない。次作を手にとろうという気持ちがあるのだけは確か。
母音が八、子音が七。あが1、いが2…んを46として数字に置き換えた名前の総和は134。これは名前の明かされないいーちゃんの本名のヒント。苗字は井伊でいいのかな? 妹の苗字がソレだから。兄妹だから苗字が同じかどうかはわからないけども。なにせこの“世界”だから。
めんどうくさいので解こうとは思わないけども、もし解いた方いらっしゃったら、教えてください。なんとはなしに興味あり。
それにしても、いろいろ明かされないシリーズだよな。きっぱりハメられてしまっているけれども。
『戯言遣い』シリーズ三作目である。
戯言遣いというだけあって、言葉遊びが面白いのかもしれない。いーちゃんの個性もさることながら、過去が明かされないところに振り回されているともいう。
今回の作品は、ことに血なまぐさく、哀れ、かといって悲惨なだけではなく。
自分が楽しんで読んでいるのか、義務感に追われて読んでいるのか、いまだはっきりしない。次作を手にとろうという気持ちがあるのだけは確か。
母音が八、子音が七。あが1、いが2…んを46として数字に置き換えた名前の総和は134。これは名前の明かされないいーちゃんの本名のヒント。苗字は井伊でいいのかな? 妹の苗字がソレだから。兄妹だから苗字が同じかどうかはわからないけども。なにせこの“世界”だから。
めんどうくさいので解こうとは思わないけども、もし解いた方いらっしゃったら、教えてください。なんとはなしに興味あり。
それにしても、いろいろ明かされないシリーズだよな。きっぱりハメられてしまっているけれども。
2006年11月30日 (木) | 編集 |
表題作がそうなので、BLのくくりに入れたが、もう一編収載されているのは、高校生の物語。甘酸っぱい初恋もの(書いてて恥ずかしい・・・)。表題作も同様のテーマなので、読んでいると、いつも高校時代を懐かしく思う。
やはり気分が疲れているときや落ち込み気味のときに読み返す作品。
葉芝作品というのは、基本的にやさしいんだろうな。私には癒しの一品です、コレ。
表題作の男の子も、かなり乙女入ってるので、そのへん少女と変わりなく、少年少女の交流を描いたもうひとつの『18の夏』とともにあっても違和感がない。編集の妙だね。
やはり気分が疲れているときや落ち込み気味のときに読み返す作品。
葉芝作品というのは、基本的にやさしいんだろうな。私には癒しの一品です、コレ。
表題作の男の子も、かなり乙女入ってるので、そのへん少女と変わりなく、少年少女の交流を描いたもうひとつの『18の夏』とともにあっても違和感がない。編集の妙だね。
2006年11月28日 (火) | 編集 |
ドラマ化を前に、一度読んでおこうかと図書館より借出し。同じことを考える人間は多いようで、若干の待ち時間が必要だった。上中下巻を同時に読むことができないので、まずは読了した上巻のみ記録することにする。
いまなぜこの作品なのか、ドラマの話を聞いたときにそう思ったのだが、意外や意外。現代の世情に置き換えても、違和感がない。金融再編成における銀行の生き延び方が軸になっているので。もっともドラマは家族間のあれやこれやがメインになるように紹介されていたようだが(記憶違いの可能性あり。信じないでください)。そちらはドロドロした思惑が渦巻いていて、かなり気持ち悪い。かえって、政財界のドロドロのほうがすっきりしているくらい。
ドラマのキャスティングをみてから読んだのだが、これも意外にハマっているかも。原田美枝子母はイメージが違うが、これはきっと演技力でカバーされると思うし、北大路欣也父、木村拓哉長男、山本耕史次男なんかは、原作のイメージどおりかも。ちょっとびっくりした。ことに鈴木京香愛人なんてのは、ほんとうにぴったりだ。期待していなかったドラマだが、かなり観る気分になったな。問題は脚本かぁ。
しかし、山崎作品。久しぶりに読んだが、さすがの骨太感。残り中下巻が楽しみだ。
いまなぜこの作品なのか、ドラマの話を聞いたときにそう思ったのだが、意外や意外。現代の世情に置き換えても、違和感がない。金融再編成における銀行の生き延び方が軸になっているので。もっともドラマは家族間のあれやこれやがメインになるように紹介されていたようだが(記憶違いの可能性あり。信じないでください)。そちらはドロドロした思惑が渦巻いていて、かなり気持ち悪い。かえって、政財界のドロドロのほうがすっきりしているくらい。
ドラマのキャスティングをみてから読んだのだが、これも意外にハマっているかも。原田美枝子母はイメージが違うが、これはきっと演技力でカバーされると思うし、北大路欣也父、木村拓哉長男、山本耕史次男なんかは、原作のイメージどおりかも。ちょっとびっくりした。ことに鈴木京香愛人なんてのは、ほんとうにぴったりだ。期待していなかったドラマだが、かなり観る気分になったな。問題は脚本かぁ。
しかし、山崎作品。久しぶりに読んだが、さすがの骨太感。残り中下巻が楽しみだ。
2006年11月27日 (月) | 編集 |
『ブラディ・ドール・シリーズ』第九作。
一介の高校教師ができることじゃないとは思うのだけど、それをやってしまうのがこのシリーズなんだな。がたいはよくてもまだまだ子どもな高岸は、このあと川中のもとで、きっと大きな人間になっていくんだろうけど、いや、なっていってもらわないと。
残り一冊。
はやく読みたいような、そうでないような。
最後の一冊で私のお気に入りさんが死んでしまうことを、うっかり知ってしまっただけに、かなり複雑。失敗したなぁ。
しかしハマったもんだ。
一介の高校教師ができることじゃないとは思うのだけど、それをやってしまうのがこのシリーズなんだな。がたいはよくてもまだまだ子どもな高岸は、このあと川中のもとで、きっと大きな人間になっていくんだろうけど、いや、なっていってもらわないと。
残り一冊。
はやく読みたいような、そうでないような。
最後の一冊で私のお気に入りさんが死んでしまうことを、うっかり知ってしまっただけに、かなり複雑。失敗したなぁ。
しかしハマったもんだ。
2006年11月27日 (月) | 編集 |
『ブラディ・ドール・シリーズ』第八作。
少年がかっこいいよね。男のひよっこだけど、でも、きっちり男。
物語のあと、主人公は元の場所に帰っていったということなんだろうけども、彼はどう変わっただろうか。家族のもとで、どんな夫であり父親であるんだろう。そこに興味がある。
それにしてもいったい何人死んだんだろう。
さて、全10作のこのシリーズも残りあと二冊。
最終的に川中と闘うのであろう政治家も出てきて(いつ出てきたんだっけか? スピードあげすぎてわからなくなっちゃった)、終焉に向けての大詰め感もがっつり。なんだかすっかりブラディ・ドールの世界に浸かっちゃったな。淡々と生きている人間たちが魅力的なんだろうな。
少年がかっこいいよね。男のひよっこだけど、でも、きっちり男。
物語のあと、主人公は元の場所に帰っていったということなんだろうけども、彼はどう変わっただろうか。家族のもとで、どんな夫であり父親であるんだろう。そこに興味がある。
それにしてもいったい何人死んだんだろう。
さて、全10作のこのシリーズも残りあと二冊。
最終的に川中と闘うのであろう政治家も出てきて(いつ出てきたんだっけか? スピードあげすぎてわからなくなっちゃった)、終焉に向けての大詰め感もがっつり。なんだかすっかりブラディ・ドールの世界に浸かっちゃったな。淡々と生きている人間たちが魅力的なんだろうな。
2006年11月27日 (月) | 編集 |
『ドロシーの指輪』第二巻。
主人公の緒方のキャラクタは好きなんだが、吝嗇家(というより、みみっちい)三本木のケチくささはやっぱりどうも・・・。なんだけど、このままいくと、谷崎作品に共通する受けくんに変貌しそうな予感。それもどうかなぁとは思う。
しかしこのシリーズ、あまりにクセの強い人物ばかりで、かえって名前と特徴が覚えられない。私がバカなのか!?
壺に関するストーリーは面白かった。古美術世界のイメージとしてある(あくまでもイメージね)うさんくささがよく出ていて、楽しめた。
ところで。
修善寺に住むじーちゃんたち。あれは作者の設定としては、やっぱり同棲なのかな?? ならば彼らのストーリーなんかも読んでみたいぞ。
主人公の緒方のキャラクタは好きなんだが、吝嗇家(というより、みみっちい)三本木のケチくささはやっぱりどうも・・・。なんだけど、このままいくと、谷崎作品に共通する受けくんに変貌しそうな予感。それもどうかなぁとは思う。
しかしこのシリーズ、あまりにクセの強い人物ばかりで、かえって名前と特徴が覚えられない。私がバカなのか!?
壺に関するストーリーは面白かった。古美術世界のイメージとしてある(あくまでもイメージね)うさんくささがよく出ていて、楽しめた。
ところで。
修善寺に住むじーちゃんたち。あれは作者の設定としては、やっぱり同棲なのかな?? ならば彼らのストーリーなんかも読んでみたいぞ。
2006年11月27日 (月) | 編集 |
もちろんコミックスはもっている。あたりまえだ、ユギ作品だもの。
けどね・・・
『未収録作品&描き下ろしを34pプラス!』
なんて煽られちゃ、買っちゃうでしょ!!
たとえ、未収録作品は発表時に立ち読みしてたとしても。
で、買いました。
ストーリーは文句なし。<描き下ろし
けど、未収録の分でも思ったんだけど、そして、あとがきで作者自身もコメントしているが、顔がちがう!! 6年も経つと、絵も変わってはくるだろうけど、それにしても別人になってるよ・・・。作者は、「梶と鯨井、顔が似ないよ〜〜」と書いておられるけれど、私は中村に多大な違和感を覚えました。残念! 1カットはどうしても承諾できない!!(←ファンなるがゆえの暴言、ご容赦) 顔がでかすぎるの〜〜〜。
それにしても。
ユギ作品って、なんでこんなにイイんだろ?
けどね・・・
『未収録作品&描き下ろしを34pプラス!』
なんて煽られちゃ、買っちゃうでしょ!!
たとえ、未収録作品は発表時に立ち読みしてたとしても。
で、買いました。
ストーリーは文句なし。<描き下ろし
けど、未収録の分でも思ったんだけど、そして、あとがきで作者自身もコメントしているが、顔がちがう!! 6年も経つと、絵も変わってはくるだろうけど、それにしても別人になってるよ・・・。作者は、「梶と鯨井、顔が似ないよ〜〜」と書いておられるけれど、私は中村に多大な違和感を覚えました。残念! 1カットはどうしても承諾できない!!(←ファンなるがゆえの暴言、ご容赦) 顔がでかすぎるの〜〜〜。
それにしても。
ユギ作品って、なんでこんなにイイんだろ?
2006年11月26日 (日) | 編集 |
↓と同じく、デリバリーホストシリーズ。これでどうやら第五弾らしい。
今回はコメディテイスト満載で、おこちゃまな恋愛よりも、久住の仕置き人っぷりに爆笑。これも↓と同じく、『紳士の嘘〜』と内容がリンクしていたので、そのへんの事情が掴めてすっきり。
しかし、シリーズがここまで重なってると、自分で購入しときたくなるなぁ。古本探すか。←新刊を購入するという意志のないあたり・・・・。
今回はコメディテイスト満載で、おこちゃまな恋愛よりも、久住の仕置き人っぷりに爆笑。これも↓と同じく、『紳士の嘘〜』と内容がリンクしていたので、そのへんの事情が掴めてすっきり。
しかし、シリーズがここまで重なってると、自分で購入しときたくなるなぁ。古本探すか。←新刊を購入するという意志のないあたり・・・・。
2006年11月26日 (日) | 編集 |
理由と書いて「わけ」と読む。や、なんとなく書いておきたかっただけ。タイトルとしてリズム感があるわな。
デリバリーホストシリーズ。もう何巻になるんだろう。
やたらと感情的盛り上がりが挿入されるこの作品は、とてもあさぎり的。さくっと読めるこの方の作品は、疲れていて、けれど何かを読まないと気が済まない私にとっては、重宝する。
ことにこの作品は、登場人物があるきっかけを作る『紳士の嘘〜』を先に読んでいたので、そのへんの状況がみえてすっきり。シリーズものはやはり順に読まないとだよね。
デリバリーホストシリーズ。もう何巻になるんだろう。
やたらと感情的盛り上がりが挿入されるこの作品は、とてもあさぎり的。さくっと読めるこの方の作品は、疲れていて、けれど何かを読まないと気が済まない私にとっては、重宝する。
ことにこの作品は、登場人物があるきっかけを作る『紳士の嘘〜』を先に読んでいたので、そのへんの状況がみえてすっきり。シリーズものはやはり順に読まないとだよね。
2006年11月26日 (日) | 編集 |
上下巻。各500ページ以上で二段組み。かなりの読み応え。
御手洗同人(島田同人になるのか?)作家の作品を紹介しつつ、それに大きな謎掛けをかぶせる仕掛けを島田先生が作ってあるという作品。
前作のパロディサイト事件は未読なのだが、そちらもこうした仕掛けなのだろうな。
ほとんどが島田先生の筆ではないわけで、両作品ともそれで読んでいなかったのだが、同人はバカにしちゃいけない、と改めて実感。パロサイ事件のほうも読まないと。
それよりも、仕掛けのほうのトリックがさすが島田作品!と唸らせるもので、やや超常現象的ではあるものの、楽しめた。島田筆に御手洗がいないのは淋しいけどね。
同人の傾向にもいろいろあって、ちょいとヤヲイ系よりかな、という作品もありで(きっと本人的に裏設定ありなんだろうな)、それを受けて、島田筆部分に「でも御手洗、実際はあんなに優しくない」と石岡くんに言わせているあたりで、ひとしきりウケてしまった。
同人作品のなかでは、個人的に『この花の咲く木の下』『火事場の水死事件』『foの悪夢』が好きです。
御手洗同人(島田同人になるのか?)作家の作品を紹介しつつ、それに大きな謎掛けをかぶせる仕掛けを島田先生が作ってあるという作品。
前作のパロディサイト事件は未読なのだが、そちらもこうした仕掛けなのだろうな。
ほとんどが島田先生の筆ではないわけで、両作品ともそれで読んでいなかったのだが、同人はバカにしちゃいけない、と改めて実感。パロサイ事件のほうも読まないと。
それよりも、仕掛けのほうのトリックがさすが島田作品!と唸らせるもので、やや超常現象的ではあるものの、楽しめた。島田筆に御手洗がいないのは淋しいけどね。
同人の傾向にもいろいろあって、ちょいとヤヲイ系よりかな、という作品もありで(きっと本人的に裏設定ありなんだろうな)、それを受けて、島田筆部分に「でも御手洗、実際はあんなに優しくない」と石岡くんに言わせているあたりで、ひとしきりウケてしまった。
同人作品のなかでは、個人的に『この花の咲く木の下』『火事場の水死事件』『foの悪夢』が好きです。
2006年11月25日 (土) | 編集 |
『ブラディ・ドール・シリーズ』第七作。
はじめてのサラリーマン主人公。
といっても、退職してすべてを投げ打ってN市に来ているわけだから、やはりアウトローの素質十分、てとこ?
もうひとりの登場人物である死にかけた医師が、これはかなりクセモノで、シリーズ作品中でも、人物の考えていることがわからないことにかけてはかなり上位。というより、いちばん。
それでも、結局のところは、男の生き方にこだわってるヤツらばっかだってことだよな。
誰も死んでほしくないのに、大好きな叶さんがいなくなってしまった。そんなとこで男の矜持を貫くんじゃない!!と叫びたくなる私は、やはり別の性をもつからなのか。
それにしても、二作目から比べると、坂井が大人になったというか落ち着いたよな。それとも一人称にすると、そうは変わらないんだろうか。やはり藤木の死の所以か。
蛇足。
下村の坂下に対する“俺の天使”よばわりを読んで、同人関係に人気が高いのを理解しました。ちょっとちがうと私は思うんだけどね。
はじめてのサラリーマン主人公。
といっても、退職してすべてを投げ打ってN市に来ているわけだから、やはりアウトローの素質十分、てとこ?
もうひとりの登場人物である死にかけた医師が、これはかなりクセモノで、シリーズ作品中でも、人物の考えていることがわからないことにかけてはかなり上位。というより、いちばん。
それでも、結局のところは、男の生き方にこだわってるヤツらばっかだってことだよな。
誰も死んでほしくないのに、大好きな叶さんがいなくなってしまった。そんなとこで男の矜持を貫くんじゃない!!と叫びたくなる私は、やはり別の性をもつからなのか。
それにしても、二作目から比べると、坂井が大人になったというか落ち着いたよな。それとも一人称にすると、そうは変わらないんだろうか。やはり藤木の死の所以か。
蛇足。
下村の坂下に対する“俺の天使”よばわりを読んで、同人関係に人気が高いのを理解しました。ちょっとちがうと私は思うんだけどね。
2006年11月25日 (土) | 編集 |
『ブラディ・ドール・シリーズ』第六作。
主人公・桜内は、まるでブラック・ジャックみたい。と思いながら読んだ。医師免許はちゃんと所持してるけどね。ピノコならぬ血の大好きな(と書くと語弊があるが)知子という看護師(この作品発表時では、まだ看護婦だけど)もいるし。
またしても味のあるシリーズ出演者が増えた。
そのかわり、藤木がいなくなってしまったけれど。
どうして死なせなくちゃならないんだろうと思うのだけど、著者のなかには、きちんとした必然性があるらしい。死に様というものは、さりげなく思い入れたっぷりに描かれているという印象だったが。
もう誰も死んでほしくないんだけど、きっとそうもいかないんだろうな・・。
この作品は十四版で読んだ。シトロエンがシトローエンになっていたり、コリンズがコウリンズになっていたりで、著者のこだわりが垣間見えて、面白かった。
主人公・桜内は、まるでブラック・ジャックみたい。と思いながら読んだ。医師免許はちゃんと所持してるけどね。ピノコならぬ血の大好きな(と書くと語弊があるが)知子という看護師(この作品発表時では、まだ看護婦だけど)もいるし。
またしても味のあるシリーズ出演者が増えた。
そのかわり、藤木がいなくなってしまったけれど。
どうして死なせなくちゃならないんだろうと思うのだけど、著者のなかには、きちんとした必然性があるらしい。死に様というものは、さりげなく思い入れたっぷりに描かれているという印象だったが。
もう誰も死んでほしくないんだけど、きっとそうもいかないんだろうな・・。
この作品は十四版で読んだ。シトロエンがシトローエンになっていたり、コリンズがコウリンズになっていたりで、著者のこだわりが垣間見えて、面白かった。
2006年11月24日 (金) | 編集 |
すでに角川文庫より『改版』が出版されているらしい。この文庫で少しく不満のあった部分(「サディズム画像の中の馬男たち」の項における局部の白塗りとか・・・)が正しく修正なしになっているとか? そうだとするとうれしい改訂だと思うが。
あとがきとしてのメモランダムで寺山自身が「不思議図書館」司書として自らのことを“好奇心の飛行船に乗って、書物の中の「不思議の国」を旅する私は、もはや女装した中年のアリスのようなものかも知れない”と書いてあるのがたいへん印象的であった。
と思ったら、やはり強烈な一文であるらしく、解説文でも冒頭に引用されていて、ちょっと笑ってしまった。
本文中では図書館館長と自称しているよ、なんてつっこみはやめとくとして。
著者が多大な興味をもって集めた文献を、カテゴリーにしたがって紹介してくれているこの作品は、ある種、いろいろなところから外れていて、そこがとても興味深い。図版なども多く引用されていて、好奇心が刺激されること間違いなし。
一気読みする気にならなくて、会社の行き帰り、電車のなかでだけ、と自分に課して、1週間かけて読破。
実に楽しい通勤時間だった。
あとがきとしてのメモランダムで寺山自身が「不思議図書館」司書として自らのことを“好奇心の飛行船に乗って、書物の中の「不思議の国」を旅する私は、もはや女装した中年のアリスのようなものかも知れない”と書いてあるのがたいへん印象的であった。
と思ったら、やはり強烈な一文であるらしく、解説文でも冒頭に引用されていて、ちょっと笑ってしまった。
本文中では図書館館長と自称しているよ、なんてつっこみはやめとくとして。
著者が多大な興味をもって集めた文献を、カテゴリーにしたがって紹介してくれているこの作品は、ある種、いろいろなところから外れていて、そこがとても興味深い。図版なども多く引用されていて、好奇心が刺激されること間違いなし。
一気読みする気にならなくて、会社の行き帰り、電車のなかでだけ、と自分に課して、1週間かけて読破。
実に楽しい通勤時間だった。
2006年11月23日 (木) | 編集 |
イラストは不破慎理氏。
表紙はアダルトなイメージでかっこいいんだが、中の挿絵は少しイメージのちがうものもあって、なんとなく統一感なし。作品の中の登場人物のイメージともあってるんだかあってないんだか・・・。読んでいるイメージと少々ズレがあったかな、私には。
ストーリーとは、ほどほどに楽しめた。この作者さんの作品としては、ちょっと食い足りないかな。
いやーな悪役・藍崎は、あまりにクセがあって、読者の好悪がすっぱり分かれそう。
私ですか?
んーーー、あまり好きじゃないな。
表紙はアダルトなイメージでかっこいいんだが、中の挿絵は少しイメージのちがうものもあって、なんとなく統一感なし。作品の中の登場人物のイメージともあってるんだかあってないんだか・・・。読んでいるイメージと少々ズレがあったかな、私には。
ストーリーとは、ほどほどに楽しめた。この作者さんの作品としては、ちょっと食い足りないかな。
いやーな悪役・藍崎は、あまりにクセがあって、読者の好悪がすっぱり分かれそう。
私ですか?
んーーー、あまり好きじゃないな。
2006年11月22日 (水) | 編集 |
山田ユギ氏のイラストだというので購入しようかどうか迷った挙げ句、図書館におまかせした。
結果。
そうしてよかった。
買ってたら、投げ捨てたかも。いや絶対そうした。
ここまで破天荒になる必要がわからない。この作家さん自体、あまり作品を知らないのだが、こんな展開ばかりなの? まさかなー。
しかし、ここまでスチャラカだと、かえって映像化できたりね〜と、思わず乾いた笑いがでたのでした。
結果。
そうしてよかった。
買ってたら、投げ捨てたかも。いや絶対そうした。
ここまで破天荒になる必要がわからない。この作家さん自体、あまり作品を知らないのだが、こんな展開ばかりなの? まさかなー。
しかし、ここまでスチャラカだと、かえって映像化できたりね〜と、思わず乾いた笑いがでたのでした。
2006年11月22日 (水) | 編集 |
歌舞伎の世界が舞台。
芸を追求するという部分でも、そこそこの読み応えあり。梨園の親子の愛憎も、なんだかとてもありそうな印象で、リアリティも感じる。恋愛部分については、展開はありがちだけれども、脇キャラの叔父さんが実にナイスミドルで、すてきだったね〜。
ほんとにいろいろ書ける作家さんだよな。
この作品のイラストは、桃山恵氏。こちらはちょっと作品に対して食い足りないかな。
芸を追求するという部分でも、そこそこの読み応えあり。梨園の親子の愛憎も、なんだかとてもありそうな印象で、リアリティも感じる。恋愛部分については、展開はありがちだけれども、脇キャラの叔父さんが実にナイスミドルで、すてきだったね〜。
ほんとにいろいろ書ける作家さんだよな。
この作品のイラストは、桃山恵氏。こちらはちょっと作品に対して食い足りないかな。
2006年11月21日 (火) | 編集 |
やはり面白い。
そして、奈良千春氏のイラストもいい。
えっちぃ口絵もヨダレものだけど、著者もあとがきで書いているように、今回も高城の本性が現れたイラストに大爆笑。
事件を追うという軸に無理がなくて、ある意味ミステリとしても楽しめるし、脇の人物像もしっかりしてるし、家族間の葛藤も、納得できるもので。
BLとしてはかなりおススメもの.
シリーズ2冊買おうかな。←買え!
できれば、シリーズを続けていただきたいものです。
そして、奈良千春氏のイラストもいい。
えっちぃ口絵もヨダレものだけど、著者もあとがきで書いているように、今回も高城の本性が現れたイラストに大爆笑。
事件を追うという軸に無理がなくて、ある意味ミステリとしても楽しめるし、脇の人物像もしっかりしてるし、家族間の葛藤も、納得できるもので。
BLとしてはかなりおススメもの.
シリーズ2冊買おうかな。←買え!
できれば、シリーズを続けていただきたいものです。
2006年11月20日 (月) | 編集 |
横溝正史氏に捧げられたパスティーシュ・アンソロジー。
『笑う生首』亜木冬彦著
『生きていた死者』姉小路祐著
『金田一耕助帰国す』五十嵐均著
『本人殺人事件』霞流一著
『萩狂乱』斎藤澪著
『金田一耕助最後の事件』柴田よしき著
『髑髏指南』服部まゆみ著
『私が暴いた殺人』羽場博行著
『陪審法廷異聞』藤村耕造著
どの作家さんも、横溝正史賞もしくは佳作受賞された方。等しく横溝作品は読まれているであろうし、こうしたアンソロジーに参加されるということは、お好きでもあるのだろうと思う。それぞれに工夫を凝らされていて、すべて興味深く読ませていただいた。好みの差はあるにせよ、ね。
いちばん楽しめたのは、なんといっても霞作品。出だしで腹をかかえてしまうほど。そして、懐かしい顔ぶれが見られるというところで、とにかくいちばん!! オチも最高。この方の作品もまだちゃんと読んだことがないのだけども、ユーモラスなものを読みたいときに手にとるといいのかしら?
でも、やっぱり読んでいていちばんすんなり横溝的ワールドに入れたのは柴田作品かなぁ。私自身がもつ金田一さんへの思いというのは、やはり日本から去ってしまったときの、なんといえばいいのか、儚さとか虚しさとかそういうところで立ち止まっているままなので、帰国した金田一さんなどの設定になじめなかったところがあって。ところが、柴田作品は、去る直前を舞台にされているので、その分、なじみやすかったのね。あと、私が勝手にもっているセンチメンタルな部分がすっとリンクする出だしだったというのが大きい。思いがもし似ているのだとするならば、それはとても光栄だけども。
帰国する途上の金田一を描いた五十嵐作品は、最初はどうかしら・・だったのだけど、引き込まれた。作者の勝ち! 1995年の日本の若者にしっかり順応している、というより、感化しちゃってる金田一さん、最高です。
ところで、私はこの五十嵐均氏が夏樹静子氏のお兄様だとは存じ上げず。プロフィールを読んでかなりびっくりしました。作品はいくつか読んでいるのにね。
『笑う生首』亜木冬彦著
『生きていた死者』姉小路祐著
『金田一耕助帰国す』五十嵐均著
『本人殺人事件』霞流一著
『萩狂乱』斎藤澪著
『金田一耕助最後の事件』柴田よしき著
『髑髏指南』服部まゆみ著
『私が暴いた殺人』羽場博行著
『陪審法廷異聞』藤村耕造著
どの作家さんも、横溝正史賞もしくは佳作受賞された方。等しく横溝作品は読まれているであろうし、こうしたアンソロジーに参加されるということは、お好きでもあるのだろうと思う。それぞれに工夫を凝らされていて、すべて興味深く読ませていただいた。好みの差はあるにせよ、ね。
いちばん楽しめたのは、なんといっても霞作品。出だしで腹をかかえてしまうほど。そして、懐かしい顔ぶれが見られるというところで、とにかくいちばん!! オチも最高。この方の作品もまだちゃんと読んだことがないのだけども、ユーモラスなものを読みたいときに手にとるといいのかしら?
でも、やっぱり読んでいていちばんすんなり横溝的ワールドに入れたのは柴田作品かなぁ。私自身がもつ金田一さんへの思いというのは、やはり日本から去ってしまったときの、なんといえばいいのか、儚さとか虚しさとかそういうところで立ち止まっているままなので、帰国した金田一さんなどの設定になじめなかったところがあって。ところが、柴田作品は、去る直前を舞台にされているので、その分、なじみやすかったのね。あと、私が勝手にもっているセンチメンタルな部分がすっとリンクする出だしだったというのが大きい。思いがもし似ているのだとするならば、それはとても光栄だけども。
帰国する途上の金田一を描いた五十嵐作品は、最初はどうかしら・・だったのだけど、引き込まれた。作者の勝ち! 1995年の日本の若者にしっかり順応している、というより、感化しちゃってる金田一さん、最高です。
ところで、私はこの五十嵐均氏が夏樹静子氏のお兄様だとは存じ上げず。プロフィールを読んでかなりびっくりしました。作品はいくつか読んでいるのにね。
2006年11月19日 (日) | 編集 |
装丁がとてもきれい。
作品もやはりとてもきれい。
時系列が二つに分けられて、現在が過去を交えながらとても丁寧に描かれていく。しかも、現在・過去ともに出だしが強烈なインパクトをもち、これはいうところの“つかみはばっちり”ってヤツ? そのまま物語世界に引き込まれていくところが実にいいカンジ。
密室を解きほぐしていくための過程に、柄刀作品らしいといっていいのだろうか、現代社会が孕むさまざまな問題点がはさみこまれている。いじめの問題と対応することのできない大人の姿は、そのまま物語のなかでは忘れられていくが。だが、こうした社会問題がはさみこまれていくことで、現実と乖離しがちな本格ミステリ(といっても、乖離してもかまわないというスタンスを私はもつ)をぐっと地に足をつけたものにしているようにも思う。
タイトルの《f》は、friendのそれであり、faithのそれであり、factのそれであるらしい(帯による)。果たしてそれを受ける《魔弾》はなにを指すのか。やはり3つのfが真犯人を撃ち抜く、ということなんだろうな。
いろいろな苦い思いを抱えつつ、それでも読後感はとてもいい作品だった。
作品もやはりとてもきれい。
時系列が二つに分けられて、現在が過去を交えながらとても丁寧に描かれていく。しかも、現在・過去ともに出だしが強烈なインパクトをもち、これはいうところの“つかみはばっちり”ってヤツ? そのまま物語世界に引き込まれていくところが実にいいカンジ。
密室を解きほぐしていくための過程に、柄刀作品らしいといっていいのだろうか、現代社会が孕むさまざまな問題点がはさみこまれている。いじめの問題と対応することのできない大人の姿は、そのまま物語のなかでは忘れられていくが。だが、こうした社会問題がはさみこまれていくことで、現実と乖離しがちな本格ミステリ(といっても、乖離してもかまわないというスタンスを私はもつ)をぐっと地に足をつけたものにしているようにも思う。
タイトルの《f》は、friendのそれであり、faithのそれであり、factのそれであるらしい(帯による)。果たしてそれを受ける《魔弾》はなにを指すのか。やはり3つのfが真犯人を撃ち抜く、ということなんだろうな。
いろいろな苦い思いを抱えつつ、それでも読後感はとてもいい作品だった。
2006年11月18日 (土) | 編集 |
ventusがつく作品は、シリーズ中、より歴史ミステリである作品であるのかな?
わたし的には、タタルさんに講義を受ける作品である、という位置づけになったわ。
やー、すっかり将門のイメージが変わってしまいましたよ。沙織ちゃんではないけれども。
歴史にはいろいろな側面があるということが、このシリーズに接しているととてもよくわかる。だからタタルの講義も、その一側面として捉えて鵜呑みにはしないつもりなのだけど、ひとつひとつ納得させられるので、なかなか逆らい難い。で、レクチャーをするタタル自身も、どこかで新たな発見をし、自分で考えていたことをひっくり返されてしまうという仕掛けもあって、そこが歴史ミステリならではなのだろうな。ほんとうにいろいろとお勉強させてくださいます。
むかし近くに住んでいた鬼王神社が出てきたり、坂東、つまり関東のエリアだけに名前だけはよく知っているあちこち(行ったこともあるところももちろんある)出てきたり、はたまた、現在、友人が通っている猿島が出てきたりで、いままでのなかでは妙な親近感まであって、けして読みやすい作品ではないのだけれども(内容についていくのがね・・・どうも難しい)楽しかった。
さて。
次の事件が楽しみなのですが、ついに刊行ペースに追いついてしまったので、次作が出ることには、しっかり将門について学んだことを忘れてしまいそうで怖い。いや、間違いなく忘れるな。
わたし的には、タタルさんに講義を受ける作品である、という位置づけになったわ。
やー、すっかり将門のイメージが変わってしまいましたよ。沙織ちゃんではないけれども。
歴史にはいろいろな側面があるということが、このシリーズに接しているととてもよくわかる。だからタタルの講義も、その一側面として捉えて鵜呑みにはしないつもりなのだけど、ひとつひとつ納得させられるので、なかなか逆らい難い。で、レクチャーをするタタル自身も、どこかで新たな発見をし、自分で考えていたことをひっくり返されてしまうという仕掛けもあって、そこが歴史ミステリならではなのだろうな。ほんとうにいろいろとお勉強させてくださいます。
むかし近くに住んでいた鬼王神社が出てきたり、坂東、つまり関東のエリアだけに名前だけはよく知っているあちこち(行ったこともあるところももちろんある)出てきたり、はたまた、現在、友人が通っている猿島が出てきたりで、いままでのなかでは妙な親近感まであって、けして読みやすい作品ではないのだけれども(内容についていくのがね・・・どうも難しい)楽しかった。
さて。
次の事件が楽しみなのですが、ついに刊行ペースに追いついてしまったので、次作が出ることには、しっかり将門について学んだことを忘れてしまいそうで怖い。いや、間違いなく忘れるな。
2006年11月18日 (土) | 編集 |
読み応え十分。
なんせ、ノベルス二段組みで778ページなのだもの。
土曜日の午後を潰して一気読みしたけれど、腕まで痛い。弁当箱は京極堂で慣れたつもりだったんだけど、まだまだだな。
ボリュームだけではなく、もちろん内容も読み応え十分。表紙の装丁もとてもいい。思う存分、蘭子ワールドを堪能した。
とにかく、怪人という存在がとてもいい。次々と起こる人智でははかりしれない(と思われる)事件の様相がエキサイティングで、血みどろの現場であるとか、地下洞窟であるとか、とにかく、わくわくどきどき感がラストまで持続する。やっぱ、懐かしいところに惹かれるんだろうなー。(私のミステリ起源は『八つ墓村』なのだ。)
犯人はだれ?とか、その犯罪はどう行われたのか?というのは、割合にわかりやすいのだけども、それもこれも過去の名作を著者がリスペクトしている所以ならではではないか、と思わせる。もちろん私見ですが。
この事件と並行して蘭子探偵が関わっている《双面獣事件》については次回に語られるのかしら。次回でなくてもいいから、ぜひ上梓してほしい。とても乱歩的なもの(というよりは、パノラマ島的とすべきね)になりそうで、その内容に興味津々な私なのでした。
なんせ、ノベルス二段組みで778ページなのだもの。
土曜日の午後を潰して一気読みしたけれど、腕まで痛い。弁当箱は京極堂で慣れたつもりだったんだけど、まだまだだな。
ボリュームだけではなく、もちろん内容も読み応え十分。表紙の装丁もとてもいい。思う存分、蘭子ワールドを堪能した。
とにかく、怪人という存在がとてもいい。次々と起こる人智でははかりしれない(と思われる)事件の様相がエキサイティングで、血みどろの現場であるとか、地下洞窟であるとか、とにかく、わくわくどきどき感がラストまで持続する。やっぱ、懐かしいところに惹かれるんだろうなー。(私のミステリ起源は『八つ墓村』なのだ。)
犯人はだれ?とか、その犯罪はどう行われたのか?というのは、割合にわかりやすいのだけども、それもこれも過去の名作を著者がリスペクトしている所以ならではではないか、と思わせる。もちろん私見ですが。
この事件と並行して蘭子探偵が関わっている《双面獣事件》については次回に語られるのかしら。次回でなくてもいいから、ぜひ上梓してほしい。とても乱歩的なもの(というよりは、パノラマ島的とすべきね)になりそうで、その内容に興味津々な私なのでした。
2006年11月17日 (金) | 編集 |
未読の二階堂作品を読むにあたって、読み返し。
正解だった。5年経てば記憶はなくなる歳になっているということを、きちんと認識できたわ・・・。
二階堂蘭子シリーズ。
このシリーズは、私自身が生まれたころを舞台背景としているので、著者ご自身の年齢は私とさして変わらないにもかかわらず、私が中学生くらいに胸ときめかせて読んだミステリのテイストを感じて、懐かしい。
時代だけではなく、おそらくは筆致も、そして、探偵VS怪人というシチュエーションも、すべてが懐かしい。それがうれしくてドキドキとときめきながら読んでしまう。どちらかといえば、横溝・高木テイストで、陰惨だったりするのにね。
シリーズはこれから蘭子VSラビリンスのエピソードを語っていくことになるのだろう。できれば間を置かずに読ませていただきたいものだ、と思う。
正解だった。5年経てば記憶はなくなる歳になっているということを、きちんと認識できたわ・・・。
二階堂蘭子シリーズ。
このシリーズは、私自身が生まれたころを舞台背景としているので、著者ご自身の年齢は私とさして変わらないにもかかわらず、私が中学生くらいに胸ときめかせて読んだミステリのテイストを感じて、懐かしい。
時代だけではなく、おそらくは筆致も、そして、探偵VS怪人というシチュエーションも、すべてが懐かしい。それがうれしくてドキドキとときめきながら読んでしまう。どちらかといえば、横溝・高木テイストで、陰惨だったりするのにね。
シリーズはこれから蘭子VSラビリンスのエピソードを語っていくことになるのだろう。できれば間を置かずに読ませていただきたいものだ、と思う。
2006年11月17日 (金) | 編集 |
BLのカテゴリだが、刑事小説として読んだ。スタハチのようで面白かった。作者があとがきで触れているので、きっと作者自身のなかにもテイストが残っていて、それが想起させるのかもしれない。<スタハチ
だがこれはコンビの恋愛ものではなく(いや、スタハチがそうだといっているわけではなく)、恋愛は別のところで。
そちらのストーリィもなかなか読み応えがあるのだが、それよりも、お互いをよくわかっていて協力しあっている刑事コンビの仕事っぷりおよびお互いへの気持ちがとてもよく理解できて、そちらのほうでより楽しんだ、という感じ。
仕事のパートナーとは、こうでありたいよな、なんて。
舞台はロス。作者の頭のなかには、LAPDとUCLAがあるのかな? 総じて海外が舞台の作品は苦手とするのだが、この作品は、舞台がロスであることがうまく生かされていると思う。
この作家さんは私にはアタリだな。
イラストは香雨氏。表紙のリョージが女の子みたいで、そこはちょっと・・・。中のカットはとても好き。
このところ表紙にダメだしばっかしてるようだ。でもBLというカテゴリにおいてはけっこう重要分野だと思うのだけど、どうでしょう?
だがこれはコンビの恋愛ものではなく(いや、スタハチがそうだといっているわけではなく)、恋愛は別のところで。
そちらのストーリィもなかなか読み応えがあるのだが、それよりも、お互いをよくわかっていて協力しあっている刑事コンビの仕事っぷりおよびお互いへの気持ちがとてもよく理解できて、そちらのほうでより楽しんだ、という感じ。
仕事のパートナーとは、こうでありたいよな、なんて。
舞台はロス。作者の頭のなかには、LAPDとUCLAがあるのかな? 総じて海外が舞台の作品は苦手とするのだが、この作品は、舞台がロスであることがうまく生かされていると思う。
この作家さんは私にはアタリだな。
イラストは香雨氏。表紙のリョージが女の子みたいで、そこはちょっと・・・。中のカットはとても好き。
このところ表紙にダメだしばっかしてるようだ。でもBLというカテゴリにおいてはけっこう重要分野だと思うのだけど、どうでしょう?
2006年11月16日 (木) | 編集 |
『ブラディ・ドール・シリーズ』第五作。
ますますもって川中が魅力的になってくる。そしてキドニーがその存在をどんどん大きくしてくる。
前作は女性がとても生き生きとしていて、お!?と思わせられたが、この作品は、やはり男性が自らを貫く陰で女性が命を落とす。もちろん、その女性にしても、自らを貫き通した結果なのだが。
なんとなく、男性向けのテキストだなぁと思う所以がここにある。もちろん私見ですが。
ますますもって川中が魅力的になってくる。そしてキドニーがその存在をどんどん大きくしてくる。
前作は女性がとても生き生きとしていて、お!?と思わせられたが、この作品は、やはり男性が自らを貫く陰で女性が命を落とす。もちろん、その女性にしても、自らを貫き通した結果なのだが。
なんとなく、男性向けのテキストだなぁと思う所以がここにある。もちろん私見ですが。
2006年11月15日 (水) | 編集 |
トラブルシューター・ジョーカーを描いた連作集。第二弾。
前作よりも期間をおかずに書かれているので、その分違和感がない。
タイトルにも使われている亡命者を描いた「ジョーカーと亡命者」、それに「ジョーカーの節介」など、情を描いたものが、やはり印象に残る。
だいたいが無機質なようでいて、実はその底辺には人情とでもいうべきなにかがあふれているジョーカーの仕事を描くものだから、ストレートに心に訴えかけてくるのかもしれない。
今回いちばん好きなのは、「ジョーカーの感謝」。
これに登場するココの気持ちがとても切なく、そして温かい。
やっぱ大沢作品はいいなぁ。
前作よりも期間をおかずに書かれているので、その分違和感がない。
タイトルにも使われている亡命者を描いた「ジョーカーと亡命者」、それに「ジョーカーの節介」など、情を描いたものが、やはり印象に残る。
だいたいが無機質なようでいて、実はその底辺には人情とでもいうべきなにかがあふれているジョーカーの仕事を描くものだから、ストレートに心に訴えかけてくるのかもしれない。
今回いちばん好きなのは、「ジョーカーの感謝」。
これに登場するココの気持ちがとても切なく、そして温かい。
やっぱ大沢作品はいいなぁ。
2006年11月14日 (火) | 編集 |
前作『美食家も恋をする』より全然よい読後感。前作はちょっとドン引きしてしまったからなー。今回印象がいいのは、検事の素朴かつ実直、無骨なところが、ストレートでいいからだな、きっと。
前作も出てきたチャン・イーウィがおいしい役どころで、ナイス。計算高くて、でも情のある美人なチャイニーズって、とてもいい設定だと思う。
イラストは桜城やや氏。困り顔を描かせたらとても巧いと、私は思っている方。
なので、口絵はよいのだが(あせっている検事がナイス)、表紙はいまいち好きではないな。上述した検事のイメージとすこし違うからかも。
前作も出てきたチャン・イーウィがおいしい役どころで、ナイス。計算高くて、でも情のある美人なチャイニーズって、とてもいい設定だと思う。
イラストは桜城やや氏。困り顔を描かせたらとても巧いと、私は思っている方。
なので、口絵はよいのだが(あせっている検事がナイス)、表紙はいまいち好きではないな。上述した検事のイメージとすこし違うからかも。
2006年11月13日 (月) | 編集 |
『友禅作家』シリーズ第三弾。
年の差カップル、そんで年下攻めはとても苦手で、本来なら読むはずのない作品。けれど、ここをご覧のみなさんにはもうすっかりおわかりのはずの私の“シリーズ好き”は、苦手意識を上回るもので。そのうえ、イラスト担当が山田ユギ氏という段階で、完全敗北は決まっている。
前二作の人物たちが、それぞれ幸せそうで、とくに幸彦くんのあいかわらずの元気っぷりに逢えたのはうれしかったな。だからシリーズものはやめられないんだって。読み返そうかな〜〜。
今回のメイン。健二のイメージがだいぶ私の思っているのと違っていて、ユギさんの作画が受け入れにくかったのは、残念。ちょっとかわいすぎませんか? あの鈍さ&優柔不断っぷりは、イメージどおりなのだけど。
しかし。
友禅の工房をとても見学したくなったのにはまいった。
どこか見学できるようなところはないですか? やはり江戸友禅に興味をひかれます。
年の差カップル、そんで年下攻めはとても苦手で、本来なら読むはずのない作品。けれど、ここをご覧のみなさんにはもうすっかりおわかりのはずの私の“シリーズ好き”は、苦手意識を上回るもので。そのうえ、イラスト担当が山田ユギ氏という段階で、完全敗北は決まっている。
前二作の人物たちが、それぞれ幸せそうで、とくに幸彦くんのあいかわらずの元気っぷりに逢えたのはうれしかったな。だからシリーズものはやめられないんだって。読み返そうかな〜〜。
今回のメイン。健二のイメージがだいぶ私の思っているのと違っていて、ユギさんの作画が受け入れにくかったのは、残念。ちょっとかわいすぎませんか? あの鈍さ&優柔不断っぷりは、イメージどおりなのだけど。
しかし。
友禅の工房をとても見学したくなったのにはまいった。
どこか見学できるようなところはないですか? やはり江戸友禅に興味をひかれます。
2006年11月13日 (月) | 編集 |
一度購入を見送ったものの、結局なんとなく買ってしまった作品。
作者あとがきによると、途中で編集者が交代して、作品の方向性も変更になったとのこと。そう聞くと、とても納得のいくよろよろさ加減がストーリー展開に見え隠れしていて、あーあ、買うんじゃなかったな、と。
自分の第一印象を信用しよう!>自分
氷上の昔の恋人との間にはどんなストーリーがあったのか。
氷上と優一郎の間にはなにがあったのか。
優一郎の心の病はどこからきたものなのか。
クリアしといてもらいたいことがたくさんある。これは表面的なものだけだけど。
そして、いちばん納得できないのは、父親だな。
主人公の氷上への想いも、いまいち甘いような気がするし、氷上自身の変化にも無理がある。このへんが方向性を転換したメインなのだろうけど。
併載されている作品も、作者が描きたかったものというわりには、今ひとつ迫ってこない。
もっとレベルを高く設定しませんか?>祐也さん
期待に応えていただけるだけの技量はお持ちだと思うのですが。
作者あとがきによると、途中で編集者が交代して、作品の方向性も変更になったとのこと。そう聞くと、とても納得のいくよろよろさ加減がストーリー展開に見え隠れしていて、あーあ、買うんじゃなかったな、と。
自分の第一印象を信用しよう!>自分
氷上の昔の恋人との間にはどんなストーリーがあったのか。
氷上と優一郎の間にはなにがあったのか。
優一郎の心の病はどこからきたものなのか。
クリアしといてもらいたいことがたくさんある。これは表面的なものだけだけど。
そして、いちばん納得できないのは、父親だな。
主人公の氷上への想いも、いまいち甘いような気がするし、氷上自身の変化にも無理がある。このへんが方向性を転換したメインなのだろうけど。
併載されている作品も、作者が描きたかったものというわりには、今ひとつ迫ってこない。
もっとレベルを高く設定しませんか?>祐也さん
期待に応えていただけるだけの技量はお持ちだと思うのですが。
2006年11月12日 (日) | 編集 |
『ブラディ・ドール・シリーズ』第四作。
前作で男のタフネスを証明した彼は、ホテルオーナーとして、人生を楽しむナイス中年となっている。タフなレディは、彼の妻として、これもまた人生をエンジョイしている様子。いいですね。お嬢さんも逞しく育っているし。
ハードボイルドだからって辛い人生ばかりがあるわけじゃない。そういうのを見せてもらえて、うれしい。
立て続けに読むと、前作との絡みの部分を読むのが興味深くて、一人ほくそ笑んでしまう。場所をメインとしたシリーズというのも、なかなかいい。
今回は惜別した過去の、それでも忘れることのできない寂寥が、川中をはじめ、キドニーらにものしかかってくる。とても辛い展開。人生の秋におりた霜、なのかな。
前作で男のタフネスを証明した彼は、ホテルオーナーとして、人生を楽しむナイス中年となっている。タフなレディは、彼の妻として、これもまた人生をエンジョイしている様子。いいですね。お嬢さんも逞しく育っているし。
ハードボイルドだからって辛い人生ばかりがあるわけじゃない。そういうのを見せてもらえて、うれしい。
立て続けに読むと、前作との絡みの部分を読むのが興味深くて、一人ほくそ笑んでしまう。場所をメインとしたシリーズというのも、なかなかいい。
今回は惜別した過去の、それでも忘れることのできない寂寥が、川中をはじめ、キドニーらにものしかかってくる。とても辛い展開。人生の秋におりた霜、なのかな。
2006年11月12日 (日) | 編集 |
『ブラディ・ドール・シリーズ』三作目。
今回の主人公は、妻を殺された男の復讐譚。そしてやはり川中は大活躍。傍観者でいたいひとなのに、いつも事件に巻き込まれてしまう。そして生き延びてしまうのは、やはりいろいろと希薄なせいなのか。
フロリダでの思い出が、作品のなかで郷愁という風となってそよいでいるのが、とても好きだ。けして楽しい思い出だけではないというのに。
守るべきと自分が決めたものを守るために行動する。その単純な指向性は、ディック・フランシス描くところのヒーロー像を思い起こさせる。フランシスは競馬ミステリという認識であったのだけど、よく考えたら、あれは謎を解くということよりも、ハードボイルドな主人公に魅了されていたようだ。いまさらだけど、そんなことを思ってみたり。
この作品は、女性がとても魅力的。
タフな女性って、いいねぇ。ハードボイルド指向で、男が憧れを抱くというのは、とてもよくあると思うけど、こんなタフでかっこいい女性には、男だけじゃなく女だって惚れちゃうよ。
今回の主人公は、妻を殺された男の復讐譚。そしてやはり川中は大活躍。傍観者でいたいひとなのに、いつも事件に巻き込まれてしまう。そして生き延びてしまうのは、やはりいろいろと希薄なせいなのか。
フロリダでの思い出が、作品のなかで郷愁という風となってそよいでいるのが、とても好きだ。けして楽しい思い出だけではないというのに。
守るべきと自分が決めたものを守るために行動する。その単純な指向性は、ディック・フランシス描くところのヒーロー像を思い起こさせる。フランシスは競馬ミステリという認識であったのだけど、よく考えたら、あれは謎を解くということよりも、ハードボイルドな主人公に魅了されていたようだ。いまさらだけど、そんなことを思ってみたり。
この作品は、女性がとても魅力的。
タフな女性って、いいねぇ。ハードボイルド指向で、男が憧れを抱くというのは、とてもよくあると思うけど、こんなタフでかっこいい女性には、男だけじゃなく女だって惚れちゃうよ。
2006年11月11日 (土) | 編集 |
御手洗モノ、馬車道時代、中編2編収載。
御手洗モノで石岡くん語り手となると、もはや馬車道時代にこんなことがあったと回想するしかないのね。淋しいというファンもあるかもしれないけれど、私はいまはハインリッヒ派なので、最新作でありながら懐かしい過去をおさらいするような気分で読んだ。
今回は、免疫系絡みの作品つながり。最近どうもこういった編まれ方をしてますな。納得のいくようないかないような。ただ、作品自体は両方ともリアルなスピード感で、“疾走する御手洗”を思う存分堪能できた。
表題作は、登場するおばあちゃんが可愛くて、横暴かつ頭ごなしな刑事も、なんとなく憎めないところもあって、無理なく楽しめた。なんとかいう集団(先日、親玉格のひとが亡くなってましたねぇ)を思い起こさせるところは、まあそんなに重要度されていなかったので、ご愛嬌、かな。
『傘を折る女』は、たいへんにイヤーな女が出てくるので、それだけで読後感はよくないデス。これも実際の事件をモチーフにされてますが、そこで起こった出来事等はきっとフィクション。フィクションだと思いたい。こういうことを風化させてはいけないのだろうけども、事件の詳細はもはやあまり頭に残っていないのです。
御手洗の推理手法は、きっぱりアームチェアディテクティブで、若干のこじつけ感はあるものの、さすが。けれど、この作品は私のなかでは、御手洗モノというよりは、ある犯罪を犯した女性の心理をみるという角度からのほうがおもしろく、ラストの彼女の爽快感は、実に単純ではあるけれど、なんだかとてもわかってしまうような気分になった。
御手洗モノで石岡くん語り手となると、もはや馬車道時代にこんなことがあったと回想するしかないのね。淋しいというファンもあるかもしれないけれど、私はいまはハインリッヒ派なので、最新作でありながら懐かしい過去をおさらいするような気分で読んだ。
今回は、免疫系絡みの作品つながり。最近どうもこういった編まれ方をしてますな。納得のいくようないかないような。ただ、作品自体は両方ともリアルなスピード感で、“疾走する御手洗”を思う存分堪能できた。
表題作は、登場するおばあちゃんが可愛くて、横暴かつ頭ごなしな刑事も、なんとなく憎めないところもあって、無理なく楽しめた。なんとかいう集団(先日、親玉格のひとが亡くなってましたねぇ)を思い起こさせるところは、まあそんなに重要度されていなかったので、ご愛嬌、かな。
『傘を折る女』は、たいへんにイヤーな女が出てくるので、それだけで読後感はよくないデス。これも実際の事件をモチーフにされてますが、そこで起こった出来事等はきっとフィクション。フィクションだと思いたい。こういうことを風化させてはいけないのだろうけども、事件の詳細はもはやあまり頭に残っていないのです。
御手洗の推理手法は、きっぱりアームチェアディテクティブで、若干のこじつけ感はあるものの、さすが。けれど、この作品は私のなかでは、御手洗モノというよりは、ある犯罪を犯した女性の心理をみるという角度からのほうがおもしろく、ラストの彼女の爽快感は、実に単純ではあるけれど、なんだかとてもわかってしまうような気分になった。
2006年11月10日 (金) | 編集 |
くだらないことなのだけど、ここに記すにあたってROMESと06の間に半角アキを入れるかどうかで迷った。表紙はアキがあるのに、奥付にはないんだもんよ。で、奥付をとった次第。
おもしろかった。
ほんとうにおもしろかった。
スリルとサスペンスの2時間ドラマみたいに楽しめた。って、いったいどういう表現なんだか。
国際空港をある目的をもって襲撃しようとする“チーム”と、それを受けて立つ最先端警備システム“ROMES”の責任者の手に汗握る攻防戦、と書くと、少しイメージから外れるかもしれない。もちろん、そうした部分はあるのだが、この責任者の人物像が、頭はキレるし、決断も鮮やかなのだけど、ふだんは犬とだけのんびり会話して寛いでいるという状態で。会議はいねむりだし、人間様よりお犬様だしで、そのキレる部分とのギャップが、作品世界に引きずり込まれてしまう大きな要因なんだな。
ラスト、“ROMES”の光がとても美しい。是非はあるにせよ、ひとさえ間違わなければ、私はこうした方向性を指示してもいいかも。ただ、そのひとさえ、という部分、これはおそらく間違えてしまうことばかりなのじゃないかなと思う。絶望的に。←抽象的で申し訳ない。
おもしろかった。
ほんとうにおもしろかった。
スリルとサスペンスの2時間ドラマみたいに楽しめた。って、いったいどういう表現なんだか。
国際空港をある目的をもって襲撃しようとする“チーム”と、それを受けて立つ最先端警備システム“ROMES”の責任者の手に汗握る攻防戦、と書くと、少しイメージから外れるかもしれない。もちろん、そうした部分はあるのだが、この責任者の人物像が、頭はキレるし、決断も鮮やかなのだけど、ふだんは犬とだけのんびり会話して寛いでいるという状態で。会議はいねむりだし、人間様よりお犬様だしで、そのキレる部分とのギャップが、作品世界に引きずり込まれてしまう大きな要因なんだな。
ラスト、“ROMES”の光がとても美しい。是非はあるにせよ、ひとさえ間違わなければ、私はこうした方向性を指示してもいいかも。ただ、そのひとさえ、という部分、これはおそらく間違えてしまうことばかりなのじゃないかなと思う。絶望的に。←抽象的で申し訳ない。
2006年11月10日 (金) | 編集 |
『ろくでなしの恋シリーズ』のサイドストーリー。両国と永瀬の話。
本編だけ読むと、この二人にはもっともっと屈託があっていいと思うのだけど・・・・。すっかりラブストーリーになっちゃってるな。とはいえ、両国の生の心はあからさまには見えてはいないけれど。
おまけの描き下ろしの本編のふたりが、イメージが変わってしまっていて、かなり違和感。作者自身が描けなくてコミックスを横に描いたとかのたまわってるんじゃ・・・・もうどうしようもないよな。絵はおそらく変わるものだし、どちらかといえば、本編を描かれているころの作者の絵が乱れていたように私は思うので、これは歓迎すべきかな。
描き下ろしの永瀬がえらくかわいいキャラで、これにはこちらもほわほわしました。
そんなに好きなわけじゃないのだけども<本編、ちょっと読み返そうかな。永瀬サイドからの読み方をしたくなりました。
本編だけ読むと、この二人にはもっともっと屈託があっていいと思うのだけど・・・・。すっかりラブストーリーになっちゃってるな。とはいえ、両国の生の心はあからさまには見えてはいないけれど。
おまけの描き下ろしの本編のふたりが、イメージが変わってしまっていて、かなり違和感。作者自身が描けなくてコミックスを横に描いたとかのたまわってるんじゃ・・・・もうどうしようもないよな。絵はおそらく変わるものだし、どちらかといえば、本編を描かれているころの作者の絵が乱れていたように私は思うので、これは歓迎すべきかな。
描き下ろしの永瀬がえらくかわいいキャラで、これにはこちらもほわほわしました。
そんなに好きなわけじゃないのだけども<本編、ちょっと読み返そうかな。永瀬サイドからの読み方をしたくなりました。
2006年11月08日 (水) | 編集 |
なにか忘れてると思ったら、『館シリーズ』が途中になっていたのだった。森作品を追っかけるのにハマって、うっかりしてた。
で、ひさしぶりに再開。
といっても、あとは暗黒館のみか。あれは記憶には新しいのだけど、やっぱりもう一度読むようだね。すべての記憶がきちんとあるときに、あれを読むと、さぞや楽しめるにちがいない。
で、黒猫館。
最大のひっかけ部分については、なぜか読めていたので(おそらく片隅に記憶が・・・あるいは、綾辻氏によるあとがきの“黄金時代のある名作へのオマージュ”を感じていたのかもしれない)、作者曰くの伏線だらけのこの作品は、伏線をどう読み解いていくのかに関するものすごくよくできたテキストになっているような印象を受けた。
作者の提示する伏線のここにこうひっかかって、それをほぐすとここが見えてくる、というような。
ミステリに楽しくじゃれついた。
そんな読み方をした。うん、楽しかったよ。
で、ひさしぶりに再開。
といっても、あとは暗黒館のみか。あれは記憶には新しいのだけど、やっぱりもう一度読むようだね。すべての記憶がきちんとあるときに、あれを読むと、さぞや楽しめるにちがいない。
で、黒猫館。
最大のひっかけ部分については、なぜか読めていたので(おそらく片隅に記憶が・・・あるいは、綾辻氏によるあとがきの“黄金時代のある名作へのオマージュ”を感じていたのかもしれない)、作者曰くの伏線だらけのこの作品は、伏線をどう読み解いていくのかに関するものすごくよくできたテキストになっているような印象を受けた。
作者の提示する伏線のここにこうひっかかって、それをほぐすとここが見えてくる、というような。
ミステリに楽しくじゃれついた。
そんな読み方をした。うん、楽しかったよ。
2006年11月07日 (火) | 編集 |
内容の紹介をうまくできそうにないので、bk1より転載させてもらう。
「嵐の夜の事故で瀕死の重傷を負い、記憶を蓄積できないからだになってしまった勇作。もちろん「人を殺した」記憶もない。頼りになるのは「日記」だけ。様々な謎に取り巻かれるなかから見えてくる、ほんとうの真実とは?」
けして後味はよくないのだけども(どうにも不幸な印象が拭えない)、とにかく、女性の情念がとてもとても怖い。←ある意味ネタばらし。ごめんなさい。
主人公のおかれた環境(記憶を蓄積できない)はこの先もさして変化はないのだろうから(多少は思い出せるようになったことになってはいるが)、彼の人生は、おそろしく複雑か単純になってしまうのだろうね。
テーマと構成はとてもおもしろく、この著者の作品ははじめてだったのだけど、ほかにも読んでみたいと思った。本格ミステリにおいては、名を知られた方のようだけど、この作品はサスペンスタッチというのかな? 謎解きの明快さとともに、スリルがとてもよい味付け。
記憶がないばかりに自分が信じられない。
恐ろしいことだよね。
「嵐の夜の事故で瀕死の重傷を負い、記憶を蓄積できないからだになってしまった勇作。もちろん「人を殺した」記憶もない。頼りになるのは「日記」だけ。様々な謎に取り巻かれるなかから見えてくる、ほんとうの真実とは?」
けして後味はよくないのだけども(どうにも不幸な印象が拭えない)、とにかく、女性の情念がとてもとても怖い。←ある意味ネタばらし。ごめんなさい。
主人公のおかれた環境(記憶を蓄積できない)はこの先もさして変化はないのだろうから(多少は思い出せるようになったことになってはいるが)、彼の人生は、おそろしく複雑か単純になってしまうのだろうね。
テーマと構成はとてもおもしろく、この著者の作品ははじめてだったのだけど、ほかにも読んでみたいと思った。本格ミステリにおいては、名を知られた方のようだけど、この作品はサスペンスタッチというのかな? 謎解きの明快さとともに、スリルがとてもよい味付け。
記憶がないばかりに自分が信じられない。
恐ろしいことだよね。
2006年11月07日 (火) | 編集 |
読み返しラスト作品が、すべてのはじまりであったこの作品。
なかなかに感慨深く読んだ。
といっても、じっくり読んだのは最初だけで、あとは、ものすごいイキオイになってしまったけども。
この作品と『四季』を重ね合わせると、なにやらまるでちがった物語が生まれてくるようだ。著者は最初からこういう構想をもっていたのだろうか。発表のチャンスがなければそのままになったのか、それとも発表の機会が得られてから考えたのか・・・いや、きっとそれはない。おそらくは、当初から真賀田四季についての造型があって、そこからなにもかもがスタートしたんだろうな。もちろんこれは一読者としての勝手な憶測にすぎないが。
このミステリは、初読のときにも思ったけれど、絶対に謎は自分では解けない。こうなのだよ、と解明されても、計算してみようとも思わない。あまりにも日常からかけはなれていて、想像の域ですら達することはできない。このへんが理系ミステリと呼び倣わされる所以なんだろうな。プログラムのソースというそのものの概念はわかるけど、書いたことはないもの。勉強したこともないし。比較的接したことのあるのは理系の学生さんなのではないかな?というところでの理系ミステリ。
ところで、やっぱり犀川先生は初期作だと妙に自分で動いて解決するよね。その積極性にはけっこうびっくりだ。
蛇足。
もしかして愛知県警において“犀川”という名前は有名であったとか、そんな記述を期待していたのだけど(細部の記憶はなかったので)、見事肩すかしをくらってしまった。残念。
なかなかに感慨深く読んだ。
といっても、じっくり読んだのは最初だけで、あとは、ものすごいイキオイになってしまったけども。
この作品と『四季』を重ね合わせると、なにやらまるでちがった物語が生まれてくるようだ。著者は最初からこういう構想をもっていたのだろうか。発表のチャンスがなければそのままになったのか、それとも発表の機会が得られてから考えたのか・・・いや、きっとそれはない。おそらくは、当初から真賀田四季についての造型があって、そこからなにもかもがスタートしたんだろうな。もちろんこれは一読者としての勝手な憶測にすぎないが。
このミステリは、初読のときにも思ったけれど、絶対に謎は自分では解けない。こうなのだよ、と解明されても、計算してみようとも思わない。あまりにも日常からかけはなれていて、想像の域ですら達することはできない。このへんが理系ミステリと呼び倣わされる所以なんだろうな。プログラムのソースというそのものの概念はわかるけど、書いたことはないもの。勉強したこともないし。比較的接したことのあるのは理系の学生さんなのではないかな?というところでの理系ミステリ。
ところで、やっぱり犀川先生は初期作だと妙に自分で動いて解決するよね。その積極性にはけっこうびっくりだ。
蛇足。
もしかして愛知県警において“犀川”という名前は有名であったとか、そんな記述を期待していたのだけど(細部の記憶はなかったので)、見事肩すかしをくらってしまった。残念。
2006年11月05日 (日) | 編集 |
解説・有栖川有栖氏は、この作品を〈美しい本格〉という。
非常に楽しめた。
かつて縄文学の先生とともに、縄文時代のひとびとはどのようであったのかを模索する雑誌連載企画を担当したことがある。そのおかげで、縄文時代のミイラの発見を端緒とするこの作品に、意味のない苦手意識を抱かずにすんだことは、ラッキーであった。けれど、よしんば私にその知識がなかったとしても、きっと同様に楽しめたにちがいない。作者はよほどきっちり勉強したのだろうな。じゃなければ、学術的な、ともすれば、説明がちになってしまう内容を、これほどまでにわかりやすく読ませることはできないよ。
ミイラの謎、その発見者の死、考古学者たちの主義主張のもたらすもの、利権争い、バーチャルリアリティの世界、そして語り手“わたし”のトラウマ・・・。入れ込まれたさまざまな素材、それもロマンから生臭いものまでがすべて網羅されて(若干、頭の固い考古学者のその後がどこかへいってしまった読後感はあるが)、美しい(と私もいわせていただく)ラストへと昇華されていく。
私は明け方読了するまで、本を閉じることができなかった。
ミイラ・サイモンの物言わぬ語りが、特に印象的だったな。
蛇足ながら。
作者が参考文献として挙げているもののなかに、私がお世話になった先生の著作もあって、なんだか嬉しかった。
そうそう。
柄刀氏の平仮名へのこだわり(なのかな?)も面白く思った。
“わたし”であるとか、“せんせい”であるとか。
非常に楽しめた。
かつて縄文学の先生とともに、縄文時代のひとびとはどのようであったのかを模索する雑誌連載企画を担当したことがある。そのおかげで、縄文時代のミイラの発見を端緒とするこの作品に、意味のない苦手意識を抱かずにすんだことは、ラッキーであった。けれど、よしんば私にその知識がなかったとしても、きっと同様に楽しめたにちがいない。作者はよほどきっちり勉強したのだろうな。じゃなければ、学術的な、ともすれば、説明がちになってしまう内容を、これほどまでにわかりやすく読ませることはできないよ。
ミイラの謎、その発見者の死、考古学者たちの主義主張のもたらすもの、利権争い、バーチャルリアリティの世界、そして語り手“わたし”のトラウマ・・・。入れ込まれたさまざまな素材、それもロマンから生臭いものまでがすべて網羅されて(若干、頭の固い考古学者のその後がどこかへいってしまった読後感はあるが)、美しい(と私もいわせていただく)ラストへと昇華されていく。
私は明け方読了するまで、本を閉じることができなかった。
ミイラ・サイモンの物言わぬ語りが、特に印象的だったな。
蛇足ながら。
作者が参考文献として挙げているもののなかに、私がお世話になった先生の著作もあって、なんだか嬉しかった。
そうそう。
柄刀氏の平仮名へのこだわり(なのかな?)も面白く思った。
“わたし”であるとか、“せんせい”であるとか。
2006年11月05日 (日) | 編集 |
開けて口絵イラストをみて、「わ、いいじゃん!」と思った。かなりえっちぃシーンなのだけど、質感とか色合いがすごくよくて。いったい誰の絵?と思ったら、奈良千春氏。うーん、さすが。
暗いイメージの絵しか観ていなかったのだけど、明るい色調でもとても美しい。改めて表紙を観ると、やはり写真であるかのように手前部分のバイクにはフォーカスをかけてあったりしていて、ナイスな仕上がり。ヘタうつと、イラスト買いしてしまいそうなくらい、お気に入りになってしまったかも。
作品。
冷静さを欠くといきなり関西弁(明記されてないけど河内のあたりということなのかな?)になってしまう敏腕検事のキャラがとってもすてき。ただ、ひたすら懐いているわんこ刑事がこの美貌(?)の検事に惚れてしまうのはわかるんだけど、検事さんのほうの心の機微がいまいちわからないのは残念かな。もしやもともと真性?? でもそれくらいじゃないと、ちょっとカンタンにうまくいきすぎじゃないかしら。
刑事と検事ということで、事件もいくつか描かれているのだけど、バランスとして過不足なく、これは作家さんの勝利、かな。上記のような不自然感は残るのだけども、それもえいやって納得させてしまう力技というかなんというか。
うん。
面白かったデス。
続編があるようなので、楽しみにしたいです。はやく回ってこーい。
暗いイメージの絵しか観ていなかったのだけど、明るい色調でもとても美しい。改めて表紙を観ると、やはり写真であるかのように手前部分のバイクにはフォーカスをかけてあったりしていて、ナイスな仕上がり。ヘタうつと、イラスト買いしてしまいそうなくらい、お気に入りになってしまったかも。
作品。
冷静さを欠くといきなり関西弁(明記されてないけど河内のあたりということなのかな?)になってしまう敏腕検事のキャラがとってもすてき。ただ、ひたすら懐いているわんこ刑事がこの美貌(?)の検事に惚れてしまうのはわかるんだけど、検事さんのほうの心の機微がいまいちわからないのは残念かな。もしやもともと真性?? でもそれくらいじゃないと、ちょっとカンタンにうまくいきすぎじゃないかしら。
刑事と検事ということで、事件もいくつか描かれているのだけど、バランスとして過不足なく、これは作家さんの勝利、かな。上記のような不自然感は残るのだけども、それもえいやって納得させてしまう力技というかなんというか。
うん。
面白かったデス。
続編があるようなので、楽しみにしたいです。はやく回ってこーい。
2006年11月04日 (土) | 編集 |
完結。
大満。
今回も奈良千春氏のイラストはすばらしい。
もちろん、作品の力もおおいにある。
中扉のイラストがいつもいつも楽しみなのだが、今回は引きちぎられた鎖と拳銃。
うーん。ストレートに象徴的。
しのごのは語るまい。
とにかく、読んでほしいと思う。
しかし。
五堂はおそろしく魅力的だな。そして紀里はおそろしく綺麗だな。
すてきな作品を教えてくれてありがとう。>Tちゃん
おっしゃったとおり、これから全巻読み通そうと思います。
大満。
今回も奈良千春氏のイラストはすばらしい。
もちろん、作品の力もおおいにある。
中扉のイラストがいつもいつも楽しみなのだが、今回は引きちぎられた鎖と拳銃。
うーん。ストレートに象徴的。
しのごのは語るまい。
とにかく、読んでほしいと思う。
しかし。
五堂はおそろしく魅力的だな。そして紀里はおそろしく綺麗だな。
すてきな作品を教えてくれてありがとう。>Tちゃん
おっしゃったとおり、これから全巻読み通そうと思います。
2006年11月04日 (土) | 編集 |
戯言遣い・いーちゃんの壊れた部分がクローズアップされた作品。
シリーズは二作目にあたる。
壊れた、と書いたが、私は壊れた部分であるとは考えない。いーちゃんの精神がどれほど他の人間のソレを違っていようが、それはいーちゃんの個性だと思うせいでもあるし、いーちゃんが他人を意図をもって傷つけるというわけでもないと思うから。
同じように、この作品でサブタイトルにもなっている連続殺人鬼・零崎も、壊れた人間かもしれないけれど、私には壊れていると思えない。殺人を許容するわけじゃないけどさ。極論すれば、価値観の違いのようなもの。あくまでも、のようなもの、だけれど。
前作より楽しめた。
かなりアイタタタな作品だけど。
ついでに、前回よりもシリーズに対する興味が出てきた。
次はどんな話なんだろうね。
シリーズは二作目にあたる。
壊れた、と書いたが、私は壊れた部分であるとは考えない。いーちゃんの精神がどれほど他の人間のソレを違っていようが、それはいーちゃんの個性だと思うせいでもあるし、いーちゃんが他人を意図をもって傷つけるというわけでもないと思うから。
同じように、この作品でサブタイトルにもなっている連続殺人鬼・零崎も、壊れた人間かもしれないけれど、私には壊れていると思えない。殺人を許容するわけじゃないけどさ。極論すれば、価値観の違いのようなもの。あくまでも、のようなもの、だけれど。
前作より楽しめた。
かなりアイタタタな作品だけど。
ついでに、前回よりもシリーズに対する興味が出てきた。
次はどんな話なんだろうね。
2006年11月03日 (金) | 編集 |
第一作よりも面白く感じた。
今回の主人公である坂井から見た前作主人公(シリーズ主人公になるのか?)川中が、とても魅力的なのだ。藤木も、だ。
どうやらシリーズはこうした手法で展開されていくらしい。次作では、この坂井が脇に回るらしい。
シリーズはすでに完結している。このさきどんな展開が待つのか、ラストはどこへたどりつくのか、それは知らないが、ひどく楽しみになってきた。ちょこっとハマったらしい。なんとなくこのハマり具合は、シリーズが進むにつれて、加速度的に深くなっていきそうだけれども。それはそれでうれしいこと。
こういうわくわく感って、やっぱり読書に対してがいちばん強いな。
小説という文化が興ってくれてありがとう、だ。
ところで、この作品をやふーで検索したときに、
「悲鳴ではありませんか?」
というアナウンスが出て、うっかり爆笑してしまった。
プログラムのやることは、時としてとてもおかしい。
今回の主人公である坂井から見た前作主人公(シリーズ主人公になるのか?)川中が、とても魅力的なのだ。藤木も、だ。
どうやらシリーズはこうした手法で展開されていくらしい。次作では、この坂井が脇に回るらしい。
シリーズはすでに完結している。このさきどんな展開が待つのか、ラストはどこへたどりつくのか、それは知らないが、ひどく楽しみになってきた。ちょこっとハマったらしい。なんとなくこのハマり具合は、シリーズが進むにつれて、加速度的に深くなっていきそうだけれども。それはそれでうれしいこと。
こういうわくわく感って、やっぱり読書に対してがいちばん強いな。
小説という文化が興ってくれてありがとう、だ。
ところで、この作品をやふーで検索したときに、
「悲鳴ではありませんか?」
というアナウンスが出て、うっかり爆笑してしまった。
プログラムのやることは、時としてとてもおかしい。
2006年11月03日 (金) | 編集 |
これで新シリーズの図書館順番待ちを除くと、『F』以外はすべて森ミステリシリーズを読破したことになる。しかし最後に『F』が残るとはね。なかなか面白い趣向になった。
この短編集には、読み返すきっかけの一つになった島田荘司氏の書かれた解説文に出てきた「トロイの木馬」が収載されている。コンピュータ関係のテクニカルタームのすべてが理解できたわけではないが、そういうのを抜きにして(理解できないままで)面白い。というか、興味深い。作品ラストにおける作者からの呼びかけに、読まれた皆さんはどのようにお答えになるのだろうか。とりあえず最後の問いかけに、私は「イエス」を選択する。
シリーズものは、S&Mシリーズのがひとつ。「いつ入れ替わった?」は、犀川先生と萌絵のターニングポイントを背景にした、というより、それを主軸にしたもので、正直事件はなんであってもよかったんでは、と思う。けれど、その事件のポイントと萌絵の気分(と表現したものか・・)の両方が、作品タイトルに反映されていて、そのへんはきちんと考えられているんだなと、当たり前のことなのだが、思った。シリーズファンへのサービス作品ね、これ。
「探偵の孤影」の不思議感覚が私は好きです。
この短編集には、読み返すきっかけの一つになった島田荘司氏の書かれた解説文に出てきた「トロイの木馬」が収載されている。コンピュータ関係のテクニカルタームのすべてが理解できたわけではないが、そういうのを抜きにして(理解できないままで)面白い。というか、興味深い。作品ラストにおける作者からの呼びかけに、読まれた皆さんはどのようにお答えになるのだろうか。とりあえず最後の問いかけに、私は「イエス」を選択する。
シリーズものは、S&Mシリーズのがひとつ。「いつ入れ替わった?」は、犀川先生と萌絵のターニングポイントを背景にした、というより、それを主軸にしたもので、正直事件はなんであってもよかったんでは、と思う。けれど、その事件のポイントと萌絵の気分(と表現したものか・・)の両方が、作品タイトルに反映されていて、そのへんはきちんと考えられているんだなと、当たり前のことなのだが、思った。シリーズファンへのサービス作品ね、これ。
「探偵の孤影」の不思議感覚が私は好きです。
2006年11月03日 (金) | 編集 |
北畠あけ乃氏による表紙が美しい。
タイトルには少々異議あり。“堕ちて”いくわけではないんだよな。
純粋恋愛小説。
ありえないほどの純情が、非日常なBLらしくてよい。
こうした夢物語を堪能できるのも、BLであるからこその部分がある。なぜかって? それはもちろん、ありえないからこそ夢、夢だからこそ非現実として楽しむことができる、ということです。自分の属する性が排除されているところ(メインとして)が生々しくなくてよいのです。
名物編集者・君嶋は、ほかの作品でもぜひお目にかかりたい。ただし、つねに脇としていてほしいな。
タイトルには少々異議あり。“堕ちて”いくわけではないんだよな。
純粋恋愛小説。
ありえないほどの純情が、非日常なBLらしくてよい。
こうした夢物語を堪能できるのも、BLであるからこその部分がある。なぜかって? それはもちろん、ありえないからこそ夢、夢だからこそ非現実として楽しむことができる、ということです。自分の属する性が排除されているところ(メインとして)が生々しくなくてよいのです。
名物編集者・君嶋は、ほかの作品でもぜひお目にかかりたい。ただし、つねに脇としていてほしいな。
2006年11月03日 (金) | 編集 |
「要人警護」シリーズ5。
イラストは、緋色れーいち氏。色っぽい絵を描かれる方ですねぇ。
シリーズ五作目で、はじめて次巻へ露骨につながる終わり方かと。
いままでは確かストーリー(事件)は各巻でそれぞれ終了していた記憶があるのだが。そろそろクライマックスというところなのかな。ついに美晴が本音を吐き出したし。
キャラへの思い入れだとか、いろいろなエピソードを思いつかれる(のだろうと思う)ことからだとか、秋月氏の作品はだいたいがシリーズ化、しかも長くなりがちな印象がある。どの作品も、秋月氏ならではの筆遣いがあるし、作品を読むだけで彼女の手によるものだとわかるのはス
イラストは、緋色れーいち氏。色っぽい絵を描かれる方ですねぇ。
シリーズ五作目で、はじめて次巻へ露骨につながる終わり方かと。
いままでは確かストーリー(事件)は各巻でそれぞれ終了していた記憶があるのだが。そろそろクライマックスというところなのかな。ついに美晴が本音を吐き出したし。
キャラへの思い入れだとか、いろいろなエピソードを思いつかれる(のだろうと思う)ことからだとか、秋月氏の作品はだいたいがシリーズ化、しかも長くなりがちな印象がある。どの作品も、秋月氏ならではの筆遣いがあるし、作品を読むだけで彼女の手によるものだとわかるのはス
クビツリハイスクール 戯言遣いの弟子 西尾維新著(講談社ノベルス)