RSS
Admin
Archives

神保町の片隅で

活字中毒気味人間の読書記録です。

Counter

    

Article
Comment
Category
Link
Walk
Graph
いもこさんの読書メーター
Trackback
Archive
Click !

イーココロ!クリック募金

Search amazon

Access

Ranking
ランキング参加中。

FC2ブログランキング

Mail Form

名前:
メール:
件名:
本文:

Diet
ダイエット日記
Powered by fc2 blog  |  Designed by sebek
2006.11
30
もはや、なしくずし的にシリーズ読破に突入。
『戯言遣い』シリーズ三作目である。

戯言遣いというだけあって、言葉遊びが面白いのかもしれない。いーちゃんの個性もさることながら、過去が明かされないところに振り回されているともいう。

今回の作品は、ことに血なまぐさく、哀れ、かといって悲惨なだけではなく。
自分が楽しんで読んでいるのか、義務感に追われて読んでいるのか、いまだはっきりしない。次作を手にとろうという気持ちがあるのだけは確か。

母音が八、子音が七。あが1、いが2…んを46として数字に置き換えた名前の総和は134。これは名前の明かされないいーちゃんの本名のヒント。苗字は井伊でいいのかな? 妹の苗字がソレだから。兄妹だから苗字が同じかどうかはわからないけども。なにせこの“世界”だから。
めんどうくさいので解こうとは思わないけども、もし解いた方いらっしゃったら、教えてください。なんとはなしに興味あり。

それにしても、いろいろ明かされないシリーズだよな。きっぱりハメられてしまっているけれども。
2006.11
30
Category : 漫画(BL系)
Theme : 感想
Genre : アニメ・コミック
表題作がそうなので、BLのくくりに入れたが、もう一編収載されているのは、高校生の物語。甘酸っぱい初恋もの(書いてて恥ずかしい・・・)。表題作も同様のテーマなので、読んでいると、いつも高校時代を懐かしく思う。

やはり気分が疲れているときや落ち込み気味のときに読み返す作品。
葉芝作品というのは、基本的にやさしいんだろうな。私には癒しの一品です、コレ。

表題作の男の子も、かなり乙女入ってるので、そのへん少女と変わりなく、少年少女の交流を描いたもうひとつの『18の夏』とともにあっても違和感がない。編集の妙だね。
2006.11
28
ドラマ化を前に、一度読んでおこうかと図書館より借出し。同じことを考える人間は多いようで、若干の待ち時間が必要だった。上中下巻を同時に読むことができないので、まずは読了した上巻のみ記録することにする。

いまなぜこの作品なのか、ドラマの話を聞いたときにそう思ったのだが、意外や意外。現代の世情に置き換えても、違和感がない。金融再編成における銀行の生き延び方が軸になっているので。もっともドラマは家族間のあれやこれやがメインになるように紹介されていたようだが(記憶違いの可能性あり。信じないでください)。そちらはドロドロした思惑が渦巻いていて、かなり気持ち悪い。かえって、政財界のドロドロのほうがすっきりしているくらい。

ドラマのキャスティングをみてから読んだのだが、これも意外にハマっているかも。原田美枝子母はイメージが違うが、これはきっと演技力でカバーされると思うし、北大路欣也父、木村拓哉長男、山本耕史次男なんかは、原作のイメージどおりかも。ちょっとびっくりした。ことに鈴木京香愛人なんてのは、ほんとうにぴったりだ。期待していなかったドラマだが、かなり観る気分になったな。問題は脚本かぁ。

しかし、山崎作品。久しぶりに読んだが、さすがの骨太感。残り中下巻が楽しみだ。
2006.11
27
『ブラディ・ドール・シリーズ』第九作。

一介の高校教師ができることじゃないとは思うのだけど、それをやってしまうのがこのシリーズなんだな。がたいはよくてもまだまだ子どもな高岸は、このあと川中のもとで、きっと大きな人間になっていくんだろうけど、いや、なっていってもらわないと。

残り一冊。
はやく読みたいような、そうでないような。
最後の一冊で私のお気に入りさんが死んでしまうことを、うっかり知ってしまっただけに、かなり複雑。失敗したなぁ。

しかしハマったもんだ。
2006.11
27
『ブラディ・ドール・シリーズ』第八作。

少年がかっこいいよね。男のひよっこだけど、でも、きっちり男。
物語のあと、主人公は元の場所に帰っていったということなんだろうけども、彼はどう変わっただろうか。家族のもとで、どんな夫であり父親であるんだろう。そこに興味がある。

それにしてもいったい何人死んだんだろう。

さて、全10作のこのシリーズも残りあと二冊。
最終的に川中と闘うのであろう政治家も出てきて(いつ出てきたんだっけか? スピードあげすぎてわからなくなっちゃった)、終焉に向けての大詰め感もがっつり。なんだかすっかりブラディ・ドールの世界に浸かっちゃったな。淡々と生きている人間たちが魅力的なんだろうな。
2006.11
27
Category : 小説(BL系)
Theme : BL小説
Genre : 小説・文学
『ドロシーの指輪』第二巻。

主人公の緒方のキャラクタは好きなんだが、吝嗇家(というより、みみっちい)三本木のケチくささはやっぱりどうも・・・。なんだけど、このままいくと、谷崎作品に共通する受けくんに変貌しそうな予感。それもどうかなぁとは思う。

しかしこのシリーズ、あまりにクセの強い人物ばかりで、かえって名前と特徴が覚えられない。私がバカなのか!?

壺に関するストーリーは面白かった。古美術世界のイメージとしてある(あくまでもイメージね)うさんくささがよく出ていて、楽しめた。

ところで。
修善寺に住むじーちゃんたち。あれは作者の設定としては、やっぱり同棲なのかな?? ならば彼らのストーリーなんかも読んでみたいぞ。
2006.11
27
もちろんコミックスはもっている。あたりまえだ、ユギ作品だもの。
けどね・・・

『未収録作品&描き下ろしを34pプラス!』

なんて煽られちゃ、買っちゃうでしょ!!
たとえ、未収録作品は発表時に立ち読みしてたとしても。

で、買いました。

ストーリーは文句なし。<描き下ろし
けど、未収録の分でも思ったんだけど、そして、あとがきで作者自身もコメントしているが、顔がちがう!! 6年も経つと、絵も変わってはくるだろうけど、それにしても別人になってるよ・・・。作者は、「梶と鯨井、顔が似ないよ~~」と書いておられるけれど、私は中村に多大な違和感を覚えました。残念! 1カットはどうしても承諾できない!!(←ファンなるがゆえの暴言、ご容赦) 顔がでかすぎるの~~~。

それにしても。
ユギ作品って、なんでこんなにイイんだろ?
2006.11
26
Category : 小説(BL系)
Theme : BL小説
Genre : 小説・文学
↓と同じく、デリバリーホストシリーズ。これでどうやら第五弾らしい。

今回はコメディテイスト満載で、おこちゃまな恋愛よりも、久住の仕置き人っぷりに爆笑。これも↓と同じく、『紳士の嘘~』と内容がリンクしていたので、そのへんの事情が掴めてすっきり。

しかし、シリーズがここまで重なってると、自分で購入しときたくなるなぁ。古本探すか。←新刊を購入するという意志のないあたり・・・・。
2006.11
26
Category : 小説(BL系)
Theme : BL小説
Genre : 小説・文学
理由と書いて「わけ」と読む。や、なんとなく書いておきたかっただけ。タイトルとしてリズム感があるわな。

デリバリーホストシリーズ。もう何巻になるんだろう。
やたらと感情的盛り上がりが挿入されるこの作品は、とてもあさぎり的。さくっと読めるこの方の作品は、疲れていて、けれど何かを読まないと気が済まない私にとっては、重宝する。

ことにこの作品は、登場人物があるきっかけを作る『紳士の嘘~』を先に読んでいたので、そのへんの状況がみえてすっきり。シリーズものはやはり順に読まないとだよね。
2006.11
26
上下巻。各500ページ以上で二段組み。かなりの読み応え。
御手洗同人(島田同人になるのか?)作家の作品を紹介しつつ、それに大きな謎掛けをかぶせる仕掛けを島田先生が作ってあるという作品。

前作のパロディサイト事件は未読なのだが、そちらもこうした仕掛けなのだろうな。
ほとんどが島田先生の筆ではないわけで、両作品ともそれで読んでいなかったのだが、同人はバカにしちゃいけない、と改めて実感。パロサイ事件のほうも読まないと。
それよりも、仕掛けのほうのトリックがさすが島田作品!と唸らせるもので、やや超常現象的ではあるものの、楽しめた。島田筆に御手洗がいないのは淋しいけどね。

同人の傾向にもいろいろあって、ちょいとヤヲイ系よりかな、という作品もありで(きっと本人的に裏設定ありなんだろうな)、それを受けて、島田筆部分に「でも御手洗、実際はあんなに優しくない」と石岡くんに言わせているあたりで、ひとしきりウケてしまった。

同人作品のなかでは、個人的に『この花の咲く木の下』『火事場の水死事件』『foの悪夢』が好きです。
2006.11
25
『ブラディ・ドール・シリーズ』第七作。

はじめてのサラリーマン主人公。
といっても、退職してすべてを投げ打ってN市に来ているわけだから、やはりアウトローの素質十分、てとこ?
もうひとりの登場人物である死にかけた医師が、これはかなりクセモノで、シリーズ作品中でも、人物の考えていることがわからないことにかけてはかなり上位。というより、いちばん。
それでも、結局のところは、男の生き方にこだわってるヤツらばっかだってことだよな。

誰も死んでほしくないのに、大好きな叶さんがいなくなってしまった。そんなとこで男の矜持を貫くんじゃない!!と叫びたくなる私は、やはり別の性をもつからなのか。

それにしても、二作目から比べると、坂井が大人になったというか落ち着いたよな。それとも一人称にすると、そうは変わらないんだろうか。やはり藤木の死の所以か。

蛇足。
下村の坂下に対する“俺の天使”よばわりを読んで、同人関係に人気が高いのを理解しました。ちょっとちがうと私は思うんだけどね。
2006.11
25
『ブラディ・ドール・シリーズ』第六作。

主人公・桜内は、まるでブラック・ジャックみたい。と思いながら読んだ。医師免許はちゃんと所持してるけどね。ピノコならぬ血の大好きな(と書くと語弊があるが)知子という看護師(この作品発表時では、まだ看護婦だけど)もいるし。

またしても味のあるシリーズ出演者が増えた。
そのかわり、藤木がいなくなってしまったけれど。
どうして死なせなくちゃならないんだろうと思うのだけど、著者のなかには、きちんとした必然性があるらしい。死に様というものは、さりげなく思い入れたっぷりに描かれているという印象だったが。

もう誰も死んでほしくないんだけど、きっとそうもいかないんだろうな・・。

この作品は十四版で読んだ。シトロエンがシトローエンになっていたり、コリンズがコウリンズになっていたりで、著者のこだわりが垣間見えて、面白かった。
2006.11
24
すでに角川文庫より『改版』が出版されているらしい。この文庫で少しく不満のあった部分(「サディズム画像の中の馬男たち」の項における局部の白塗りとか・・・)が正しく修正なしになっているとか? そうだとするとうれしい改訂だと思うが。

あとがきとしてのメモランダムで寺山自身が「不思議図書館」司書として自らのことを“好奇心の飛行船に乗って、書物の中の「不思議の国」を旅する私は、もはや女装した中年のアリスのようなものかも知れない”と書いてあるのがたいへん印象的であった。
と思ったら、やはり強烈な一文であるらしく、解説文でも冒頭に引用されていて、ちょっと笑ってしまった。

本文中では図書館館長と自称しているよ、なんてつっこみはやめとくとして。

著者が多大な興味をもって集めた文献を、カテゴリーにしたがって紹介してくれているこの作品は、ある種、いろいろなところから外れていて、そこがとても興味深い。図版なども多く引用されていて、好奇心が刺激されること間違いなし。

一気読みする気にならなくて、会社の行き帰り、電車のなかでだけ、と自分に課して、1週間かけて読破。
実に楽しい通勤時間だった。
2006.11
23
Category : 小説(BL系)
Theme : BL小説
Genre : 小説・文学
イラストは不破慎理氏。
表紙はアダルトなイメージでかっこいいんだが、中の挿絵は少しイメージのちがうものもあって、なんとなく統一感なし。作品の中の登場人物のイメージともあってるんだかあってないんだか・・・。読んでいるイメージと少々ズレがあったかな、私には。

ストーリーとは、ほどほどに楽しめた。この作者さんの作品としては、ちょっと食い足りないかな。

いやーな悪役・藍崎は、あまりにクセがあって、読者の好悪がすっぱり分かれそう。
私ですか?
んーーー、あまり好きじゃないな。
2006.11
22
Category : 小説(BL系)
Theme : BL小説
Genre : 小説・文学
山田ユギ氏のイラストだというので購入しようかどうか迷った挙げ句、図書館におまかせした。
結果。
そうしてよかった。
買ってたら、投げ捨てたかも。いや絶対そうした。

ここまで破天荒になる必要がわからない。この作家さん自体、あまり作品を知らないのだが、こんな展開ばかりなの? まさかなー。

しかし、ここまでスチャラカだと、かえって映像化できたりね~と、思わず乾いた笑いがでたのでした。
2006.11
22
Category : 小説(BL系)
Theme : BL小説
Genre : 小説・文学
歌舞伎の世界が舞台。
芸を追求するという部分でも、そこそこの読み応えあり。梨園の親子の愛憎も、なんだかとてもありそうな印象で、リアリティも感じる。恋愛部分については、展開はありがちだけれども、脇キャラの叔父さんが実にナイスミドルで、すてきだったね~。

ほんとにいろいろ書ける作家さんだよな。

この作品のイラストは、桃山恵氏。こちらはちょっと作品に対して食い足りないかな。
2006.11
21
Category : 小説(BL系)
Theme : BL小説
Genre : 小説・文学
やはり面白い。
そして、奈良千春氏のイラストもいい。
えっちぃ口絵もヨダレものだけど、著者もあとがきで書いているように、今回も高城の本性が現れたイラストに大爆笑。

事件を追うという軸に無理がなくて、ある意味ミステリとしても楽しめるし、脇の人物像もしっかりしてるし、家族間の葛藤も、納得できるもので。

BLとしてはかなりおススメもの.
シリーズ2冊買おうかな。←買え!

できれば、シリーズを続けていただきたいものです。
2006.11
20
横溝正史氏に捧げられたパスティーシュ・アンソロジー。

 『笑う生首』亜木冬彦著
 『生きていた死者』姉小路祐著
 『金田一耕助帰国す』五十嵐均著
 『本人殺人事件』霞流一著
 『萩狂乱』斎藤澪著
 『金田一耕助最後の事件』柴田よしき著
 『髑髏指南』服部まゆみ著
 『私が暴いた殺人』羽場博行著
 『陪審法廷異聞』藤村耕造著

どの作家さんも、横溝正史賞もしくは佳作受賞された方。等しく横溝作品は読まれているであろうし、こうしたアンソロジーに参加されるということは、お好きでもあるのだろうと思う。それぞれに工夫を凝らされていて、すべて興味深く読ませていただいた。好みの差はあるにせよ、ね。

いちばん楽しめたのは、なんといっても霞作品。出だしで腹をかかえてしまうほど。そして、懐かしい顔ぶれが見られるというところで、とにかくいちばん!! オチも最高。この方の作品もまだちゃんと読んだことがないのだけども、ユーモラスなものを読みたいときに手にとるといいのかしら?

でも、やっぱり読んでいていちばんすんなり横溝的ワールドに入れたのは柴田作品かなぁ。私自身がもつ金田一さんへの思いというのは、やはり日本から去ってしまったときの、なんといえばいいのか、儚さとか虚しさとかそういうところで立ち止まっているままなので、帰国した金田一さんなどの設定になじめなかったところがあって。ところが、柴田作品は、去る直前を舞台にされているので、その分、なじみやすかったのね。あと、私が勝手にもっているセンチメンタルな部分がすっとリンクする出だしだったというのが大きい。思いがもし似ているのだとするならば、それはとても光栄だけども。

帰国する途上の金田一を描いた五十嵐作品は、最初はどうかしら・・だったのだけど、引き込まれた。作者の勝ち! 1995年の日本の若者にしっかり順応している、というより、感化しちゃってる金田一さん、最高です。

ところで、私はこの五十嵐均氏が夏樹静子氏のお兄様だとは存じ上げず。プロフィールを読んでかなりびっくりしました。作品はいくつか読んでいるのにね。
2006.11
19
装丁がとてもきれい。
作品もやはりとてもきれい。

時系列が二つに分けられて、現在が過去を交えながらとても丁寧に描かれていく。しかも、現在・過去ともに出だしが強烈なインパクトをもち、これはいうところの“つかみはばっちり”ってヤツ? そのまま物語世界に引き込まれていくところが実にいいカンジ。

密室を解きほぐしていくための過程に、柄刀作品らしいといっていいのだろうか、現代社会が孕むさまざまな問題点がはさみこまれている。いじめの問題と対応することのできない大人の姿は、そのまま物語のなかでは忘れられていくが。だが、こうした社会問題がはさみこまれていくことで、現実と乖離しがちな本格ミステリ(といっても、乖離してもかまわないというスタンスを私はもつ)をぐっと地に足をつけたものにしているようにも思う。

タイトルの《f》は、friendのそれであり、faithのそれであり、factのそれであるらしい(帯による)。果たしてそれを受ける《魔弾》はなにを指すのか。やはり3つのfが真犯人を撃ち抜く、ということなんだろうな。

いろいろな苦い思いを抱えつつ、それでも読後感はとてもいい作品だった。
2006.11
18
ventusがつく作品は、シリーズ中、より歴史ミステリである作品であるのかな?
わたし的には、タタルさんに講義を受ける作品である、という位置づけになったわ。

やー、すっかり将門のイメージが変わってしまいましたよ。沙織ちゃんではないけれども。

歴史にはいろいろな側面があるということが、このシリーズに接しているととてもよくわかる。だからタタルの講義も、その一側面として捉えて鵜呑みにはしないつもりなのだけど、ひとつひとつ納得させられるので、なかなか逆らい難い。で、レクチャーをするタタル自身も、どこかで新たな発見をし、自分で考えていたことをひっくり返されてしまうという仕掛けもあって、そこが歴史ミステリならではなのだろうな。ほんとうにいろいろとお勉強させてくださいます。

むかし近くに住んでいた鬼王神社が出てきたり、坂東、つまり関東のエリアだけに名前だけはよく知っているあちこち(行ったこともあるところももちろんある)出てきたり、はたまた、現在、友人が通っている猿島が出てきたりで、いままでのなかでは妙な親近感まであって、けして読みやすい作品ではないのだけれども(内容についていくのがね・・・どうも難しい)楽しかった。

さて。
次の事件が楽しみなのですが、ついに刊行ペースに追いついてしまったので、次作が出ることには、しっかり将門について学んだことを忘れてしまいそうで怖い。いや、間違いなく忘れるな。
2006.11
18
読み応え十分。
なんせ、ノベルス二段組みで778ページなのだもの。
土曜日の午後を潰して一気読みしたけれど、腕まで痛い。弁当箱は京極堂で慣れたつもりだったんだけど、まだまだだな。

ボリュームだけではなく、もちろん内容も読み応え十分。表紙の装丁もとてもいい。思う存分、蘭子ワールドを堪能した。

とにかく、怪人という存在がとてもいい。次々と起こる人智でははかりしれない(と思われる)事件の様相がエキサイティングで、血みどろの現場であるとか、地下洞窟であるとか、とにかく、わくわくどきどき感がラストまで持続する。やっぱ、懐かしいところに惹かれるんだろうなー。(私のミステリ起源は『八つ墓村』なのだ。)

犯人はだれ?とか、その犯罪はどう行われたのか?というのは、割合にわかりやすいのだけども、それもこれも過去の名作を著者がリスペクトしている所以ならではではないか、と思わせる。もちろん私見ですが。

この事件と並行して蘭子探偵が関わっている《双面獣事件》については次回に語られるのかしら。次回でなくてもいいから、ぜひ上梓してほしい。とても乱歩的なもの(というよりは、パノラマ島的とすべきね)になりそうで、その内容に興味津々な私なのでした。
2006.11
17
未読の二階堂作品を読むにあたって、読み返し。
正解だった。5年経てば記憶はなくなる歳になっているということを、きちんと認識できたわ・・・。

二階堂蘭子シリーズ。
このシリーズは、私自身が生まれたころを舞台背景としているので、著者ご自身の年齢は私とさして変わらないにもかかわらず、私が中学生くらいに胸ときめかせて読んだミステリのテイストを感じて、懐かしい。
時代だけではなく、おそらくは筆致も、そして、探偵VS怪人というシチュエーションも、すべてが懐かしい。それがうれしくてドキドキとときめきながら読んでしまう。どちらかといえば、横溝・高木テイストで、陰惨だったりするのにね。

シリーズはこれから蘭子VSラビリンスのエピソードを語っていくことになるのだろう。できれば間を置かずに読ませていただきたいものだ、と思う。
2006.11
17
Category : 小説(BL系)
Theme : BL小説
Genre : 小説・文学
BLのカテゴリだが、刑事小説として読んだ。スタハチのようで面白かった。作者があとがきで触れているので、きっと作者自身のなかにもテイストが残っていて、それが想起させるのかもしれない。<スタハチ

だがこれはコンビの恋愛ものではなく(いや、スタハチがそうだといっているわけではなく)、恋愛は別のところで。
そちらのストーリィもなかなか読み応えがあるのだが、それよりも、お互いをよくわかっていて協力しあっている刑事コンビの仕事っぷりおよびお互いへの気持ちがとてもよく理解できて、そちらのほうでより楽しんだ、という感じ。
仕事のパートナーとは、こうでありたいよな、なんて。

舞台はロス。作者の頭のなかには、LAPDとUCLAがあるのかな? 総じて海外が舞台の作品は苦手とするのだが、この作品は、舞台がロスであることがうまく生かされていると思う。

この作家さんは私にはアタリだな。

イラストは香雨氏。表紙のリョージが女の子みたいで、そこはちょっと・・・。中のカットはとても好き。

このところ表紙にダメだしばっかしてるようだ。でもBLというカテゴリにおいてはけっこう重要分野だと思うのだけど、どうでしょう?
2006.11
16
『ブラディ・ドール・シリーズ』第五作。

ますますもって川中が魅力的になってくる。そしてキドニーがその存在をどんどん大きくしてくる。

前作は女性がとても生き生きとしていて、お!?と思わせられたが、この作品は、やはり男性が自らを貫く陰で女性が命を落とす。もちろん、その女性にしても、自らを貫き通した結果なのだが。
なんとなく、男性向けのテキストだなぁと思う所以がここにある。もちろん私見ですが。
2006.11
15
トラブルシューター・ジョーカーを描いた連作集。第二弾。
前作よりも期間をおかずに書かれているので、その分違和感がない。

タイトルにも使われている亡命者を描いた「ジョーカーと亡命者」、それに「ジョーカーの節介」など、情を描いたものが、やはり印象に残る。
だいたいが無機質なようでいて、実はその底辺には人情とでもいうべきなにかがあふれているジョーカーの仕事を描くものだから、ストレートに心に訴えかけてくるのかもしれない。

今回いちばん好きなのは、「ジョーカーの感謝」。
これに登場するココの気持ちがとても切なく、そして温かい。

やっぱ大沢作品はいいなぁ。
2006.11
14
Category : 小説(BL系)
Theme : BL小説
Genre : 小説・文学
前作『美食家も恋をする』より全然よい読後感。前作はちょっとドン引きしてしまったからなー。今回印象がいいのは、検事の素朴かつ実直、無骨なところが、ストレートでいいからだな、きっと。

前作も出てきたチャン・イーウィがおいしい役どころで、ナイス。計算高くて、でも情のある美人なチャイニーズって、とてもいい設定だと思う。

イラストは桜城やや氏。困り顔を描かせたらとても巧いと、私は思っている方。
なので、口絵はよいのだが(あせっている検事がナイス)、表紙はいまいち好きではないな。上述した検事のイメージとすこし違うからかも。
2006.11
13
Category : 美術
Theme : SMAP
Genre : アイドル・芸能
観た。
堪能した。
あ、インタビュー読んでないや。

とりあえず記録。

やはり写真はモノクロームのほうが好みらしい。
2006.11
13
Category : 小説(BL系)
Theme : BL小説
Genre : 小説・文学
『友禅作家』シリーズ第三弾。
年の差カップル、そんで年下攻めはとても苦手で、本来なら読むはずのない作品。けれど、ここをご覧のみなさんにはもうすっかりおわかりのはずの私の“シリーズ好き”は、苦手意識を上回るもので。そのうえ、イラスト担当が山田ユギ氏という段階で、完全敗北は決まっている。

前二作の人物たちが、それぞれ幸せそうで、とくに幸彦くんのあいかわらずの元気っぷりに逢えたのはうれしかったな。だからシリーズものはやめられないんだって。読み返そうかな~~。

今回のメイン。健二のイメージがだいぶ私の思っているのと違っていて、ユギさんの作画が受け入れにくかったのは、残念。ちょっとかわいすぎませんか? あの鈍さ&優柔不断っぷりは、イメージどおりなのだけど。

しかし。
友禅の工房をとても見学したくなったのにはまいった。
どこか見学できるようなところはないですか? やはり江戸友禅に興味をひかれます。
2006.11
13
一度購入を見送ったものの、結局なんとなく買ってしまった作品。

作者あとがきによると、途中で編集者が交代して、作品の方向性も変更になったとのこと。そう聞くと、とても納得のいくよろよろさ加減がストーリー展開に見え隠れしていて、あーあ、買うんじゃなかったな、と。
自分の第一印象を信用しよう!>自分

氷上の昔の恋人との間にはどんなストーリーがあったのか。
氷上と優一郎の間にはなにがあったのか。
優一郎の心の病はどこからきたものなのか。
クリアしといてもらいたいことがたくさんある。これは表面的なものだけだけど。
そして、いちばん納得できないのは、父親だな。
主人公の氷上への想いも、いまいち甘いような気がするし、氷上自身の変化にも無理がある。このへんが方向性を転換したメインなのだろうけど。

併載されている作品も、作者が描きたかったものというわりには、今ひとつ迫ってこない。

もっとレベルを高く設定しませんか?>祐也さん
期待に応えていただけるだけの技量はお持ちだと思うのですが。
2006.11
12
『ブラディ・ドール・シリーズ』第四作。
前作で男のタフネスを証明した彼は、ホテルオーナーとして、人生を楽しむナイス中年となっている。タフなレディは、彼の妻として、これもまた人生をエンジョイしている様子。いいですね。お嬢さんも逞しく育っているし。
ハードボイルドだからって辛い人生ばかりがあるわけじゃない。そういうのを見せてもらえて、うれしい。

立て続けに読むと、前作との絡みの部分を読むのが興味深くて、一人ほくそ笑んでしまう。場所をメインとしたシリーズというのも、なかなかいい。

今回は惜別した過去の、それでも忘れることのできない寂寥が、川中をはじめ、キドニーらにものしかかってくる。とても辛い展開。人生の秋におりた霜、なのかな。