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神保町の片隅で

活字中毒気味人間の読書記録です。

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Diet
ダイエット日記
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2006.10
31
ここで模型飛行機が好きなしこさんという伏線がいたのだな。
と、あとで読むからこそ理解できる。
そういうのって読むスタイルとしてはどうなんだろうと思いつつ、それでも読み返し続ける私がいるんだよな・・・。

宿題でスケッチしているへっ君、いと愛おし。
フライト・ショーを観ながらお母様の解説に聞き入るへっ君、いと可愛ゆし。
↑お約束。

関根朔太さんをめぐるエピソードが好きだな。
垣間見えたれんちゃんの闇も、胸が痛いけれど、そのほんのすこしのエピソードも好きだな。
2006.10
31
ミステリ系に入れたけれど、どちらかというと女性の物語たちが収載された短編集。

作者あとがきによると、「この作品集の中の女性は、みんな少しずつ壊れています」という。たしかに、目に見えて壊れている女性像もある。けれど、だれかしらどこかしらもっているなにか、がここにある。

同じく、あとがきを読むと、この不思議な響きのタイトルの由来がある。
私は柴田氏の書かれるように、恋を求めるオンナではないけれど、それでもいままでの自分の時間のなかで恋をしたことはないなどとつっぱるつもりはないし、それなりに“恋”という魔物にとりつかれた心が自分でも信じられない変貌を遂げることは、実感としてわかる。

女性をテーマにした作品は、私はとても苦手なのだけれども、なぜだろう。柴田氏のそれだけは、とても好きだ。

ちなみにこの作品集では「誰かに似た人」がとても好きです。オチがオチなだけにヘタするととてもドロドロな感情が前面に出てきてもおかしくないのに、それを“無意識”の行動としたところで、主人公の性格ともあいまって、からっと読ませてしまう。
そう。どろどろした情念が女性テーマの作品にはとても重たく感じるものなのだけど、柴田氏の作品は、そうした部分でも筆がさらっとしているんだな、きっと。
2006.10
30
ファンタジーになるのかしら。
おそらくは昭和初期の設定? 特定はされていないが、きっとそのころ。
と書いてUPしたのだけども、明治の終わりだな、きっと。昭和じゃないや。

単純なことばで紹介してしまえば、売れない文筆業の男性が日々をつづった覚書的な日記という体裁をとった作品。
これがまた実に文字どおり能天気な印象のある作家さんで、亡くなった学生時代の友人(この友人の家に留守居役として滞在している)が舟に乗って屏風から出てこようが、なんとなく日常として受け止めているところからはじまって、サルスベリに惚れられたり、犬に守ってもらったり、狸に化かされたり、カワウソに仲間だと思われたり。およそありえない日常であるのに、するりと身のうちに受け入れてしまうその柔軟さ。もちろん彼だけではなく、周囲の人間もすべてがそんなふうであるのだが、そうした時代としての曖昧さ、ひとの心の柔らかさなどが、実に自然に描かれていて、読んでいて楽しい。

毒舌な友人(現身ではない)との会話も、彼我の距離のあるようなないようなそれぞれの観念も、とても深いものがあるのだが、読む手を止めさせることなく、するすると先へと進めさせる筆の確かさもすばらしい。

この不思議ワールド、ぜひどなたにも楽しんでいただきたい。
2006.10
29
スカイ・クロラ・シリーズ第4弾。ハードカバーで読むのははじめて。

装丁が変わっていて面白い。
表2と対向、表3と対向がコート紙というのも珍しいと思うのだが、そこにPP加工もなされていて、写真の仕上がりを優先したのだろうが、意図がうまく出ていると思う。これまでの三作もそうなのかな? 作品というものは、もちろんテキストがいちばん大切だとは思うのだが、その装丁も重要要素だと考える。そういう意味では、このシリーズは私だったら、ハードカバーないしは文庫で揃えるかな。

物語はクリタの視点で語られる。シリーズメインはクサナギの生涯(その終わりまでなのかしら、といま私は思っている)だが、このクリタはさらに純粋なキルドレの思考を代表しているようで、興味深い。
のだが。
どうも私のなかで、クリタはカンナミに置き換えられて読んでしまっていたような・・・・。時間軸が遡っていくので、どうやら混乱を呈しているらしい。あぁ情けない。来年の夏刊行される第五作でシリーズは完結するということだが、そのときには頭から読み返さないとまったくわからなくなっているかも・・。森作品のシリーズものは、完結してからの一気読みがいいわ、私は。とりあえず、きょう図書館へ行ったときにシリーズ作品のなにかがあれば、ぱらぱらと読んでみよう。

とまれ。
やはりこのシリーズの世界観は好きです。
2006.10
29
一度は読みたいと思っていた作家さん。
で、“ブラディ・ドール・シリーズ”が息の長い人気を誇ると聞いて、それから始めることにした。これはシリーズ一作目となるらしい。

シリーズタイトルからすると、この作品の主人公クラブオーナーの経営する店がずっと舞台になるのだろうか。いかんせん前知識ゼロなのだが、読んでいく先の楽しみとする。

感想。
乾いた語り口は、やはりハードボイルドならではなのだろう。嫌いではない。ただ、人が死にすぎる。そのへんは読んでいて辛い。そうして遺されたものの残骸をかき集めて、主人公はこの先の生をまっとうしていくのだろうけども。

このブログを読んでくださった方、北方作品でおすすめのものありましたら、初心者の私にどうぞ教えてください。
2006.10
29
Category : 小説(BL系)
Theme : BL小説
Genre : 小説・文学
とてもわかりやすい予定調和。
けれど、キャラクタ造形がしっかりしていて、実は単純におこちゃまだった攻めくんが、なんともかわゆらしい。あと、サブキャラの藤原がいいねぇ。
内容的にも、ビジネスチャンスを切り開いていくメインふたりの姿というのは、読んでいて気持ちがいい。

初読み作家さん(だったと思う)ですが、ナイスでした。
ほかの作品も読んでみたい。

イラストは須賀邦彦氏。あいかわらず繊細で美しいイラスト。表紙はちょっといまひとつだったけど。もっとほかによいシーン設定があったんじゃないと思った。
2006.10
28
この作品にカテゴライズは無用。
本が好きなひとならば、ぜひに読んでほしい。

正直に書く。今月新潮文庫から出されたこの作品をあえて角川文庫バージョンをセレクトしたのは、解説が有栖川有栖氏であったからである。そして、本編も読まずにまず解説を読んだ。そこに書かれた有栖川氏の心からの声に、これはもう読むしかない、と。

で、読んだ。
この作品を書いてくれた作者に、心から感謝する。

考古学者マリエットと、小学生の亨、そして小説家の私、と三つの視点から描かれたこの作品は、通勤電車の時間10分にほどよく、シーンが切り替わるのと見事に所要時間がリンクして、私としてはほんとうにゆっくりのんびり読み進められた作品だった。なにせ5日間だもの。だが作品がクライマックスに近づくにつれ、それが後半の三分の一ほども占めているにもかかわらず、ページを繰る手が止まらず、そのスピードたるや自分の目が追いつかないほど。この状態をもってして、果たして“読む”という行為にイコールかと問われると、是とは言い難いような気もするが、しかし、それはやはり私には“読む”ことだったわけで。

なにをくどくど書いているんだろうな。
ともかく、怒濤のように引き込まれたスゴイ作品なのだ、コレ。

瀬名氏の作品は、あの(とつけて問題ないだろう)処女作以来読んでいなかったのだが、申し訳ないが、ここまで凄い作品を書ける方だとは認識していなかった。謹んで頭を垂れたい。

最初はもしかしたら読みづらいかもしれない。
けれど、そこで閉じることなく、どうか読み進めてほしい。
絶対に後悔はしない作品なので。

蛇足。
この文庫本には、途中随所に黒猫のイラストカットがはさまれている。ジャックという黒猫が登場するせいだろうけれど、そうした演出もなかなかに楽しい本。新潮文庫バージョンではどうなっているのかはわからないけれども。少なくとも、表紙装丁は角川バージョンが私は好きです。
2006.10
28
中・短編集。
これはどうかな、と思いつつ読了。
読後感が悪いとまではいわないけれども、なんとなく釈然としないような・・・。きっと「食べたい貴方」のせいだね。

ところで。
この作品は「書下ろし作品です」とあるのだが、「グルメ恐怖症」の展開をどこかで読んだことがあるのだな。どこかで発表されたものではないのかしら? とすれば、書き下ろしではないと思うのだけど。出版は今年八月だし、ほかの作品は読んでいなかったのだから、このハードカバーで読んだということでもないだろうし。ただ、伊集院探偵の出てくる必然性があるものではないから、同様のモチーフでどこかで書かれたものなのかもしれないという可能性はあるよな。まさかほかの作者の作品で同じようなものにあたったというわけでもないだろうし。

私はいったいどこで読んだのかな?
それともデジャブみたいなものなのかな?
でも、自分で思いつくようなことでもないしなぁ。細部まで記憶があるというのがわけわからん。うーん。不可解。
2006.10
27
なにより「刀之津診療所の怪」が楽しめた。
しかし楽しめたのも。このところの森作品の読み方が、シリーズ全体に仕掛けられた謎解きであるがゆえ。たとえばこの作品が森作品のはじめて体験だったとか、単純に『今夜はパラシュート~』を読んでいないだけでも、なんのことやら?状態になってしまうわけで、よいとも悪いとも言い難いところではある。

「ラジオの似合う夜」は、わざわざ彼を主人公にもってこなくてもいいような気がするのだが、どうだろう。シリーズに絡めなくても、単独作品として完成させるほうが余計な思惑が入らなくてよかったんじゃないのかな。と、私は思う。

私自身の好みからいくと、「コシジ君のこと」が切なくて好きだな。

というわけで(どんなわけだ!?)。
私はX・Jがわからなかったよ。>めいちゃま
ただ時間軸を考えると、へっ君が20くらいのころじゃないかと思うので、既読作品には登場してないのかなぁって思った。

あぁ、やっぱり叫びたいな。
ネタばらしになるので、つづきで叫ぼう。
2006.10
27
やっと玄間編終了。
作者の断言していたとおりのエンディングで、そのへんは安心していたのだが、ちょっと予想外の解決(?)だった。でも、それが幸せなら問題ない。無理もないし、とことん納得。やはり作者のストーリーテリングの上手さかな。

そして、作者がたいへん楽しんで書いたらしい双子編。
これはもうえっちでえっちで・・・・・。玄間編のシリアスの枷がはずれて、かっとんでしまったというかなんというか。
そして、元(!)三刀当主・琴葉(=ケダモノ)の破壊力があそこまですごいとは!! このへんの話もぜひに描いていただきたい。期待してるよ。>志水先生
それにしても、琴葉ってキレイな顔立ちだったんだな。

ラストで追い返されてしまった(おそらく)守夜と隆成のキャラも楽しみな感じ。どうか『ラブモ』くらいは続けてほしいデス。

しかし、こんなにお気に入りの作品になるとはねぇ。自分でもびっくりだ。やはり“紙様”という設定がイイんだな。←『是-ze- 3』読書記録参照。
2006.10
26
Vシリーズも残り一冊。その残りはこの作品の連なりとなるわけで、ほんとうはちゃんとそちらを読んでからのほうがよかったのだが、図書館の順序が逆になってしまい、待ちきれずに読了。ちょっと失敗かな。
もっとも、そちらの作品はすでに発刊当時に読んでおり、大丈夫という判断をしたのは自分なわけで・・・。やはり忘れ果てていた自分を恨むしかない。森作品、こんなんばっかです。

この作品は初読み。どうやらVシリーズは『魔剣天翔』でストップしていたらしい。

解説の星野知子氏が、森作品に翻弄されることの悔しさなりを語っているが、まさに我が意を得たり、かな。しかし、この作品が初めてというのだから、翻弄されてあたりまえ。ある程度読んで、なおかつ翻弄されつづけている私はいったい・・・。

作品について。
あいかわらずしこちゃんが苦手なのだが、これもそのへんで読み進めるのがちとしんどかった。ただ、ラストの謎解きは素直に楽しめたかな。

あの恋は、彼にとってはホンモノだったのかしら。ホンモノだったらいいのにな。きっと違うと思うけど。
2006.10
25
Category : 小説(BL系)
Theme : BL小説
Genre : 小説・文学
エセ霊媒師とセクハラ小説家のやりとりというか、けなしあいというか、同族嫌悪というか、そのあたりが面白い。←主役はどうした!?

イラストは、DUO BRAND.氏担当。
やはりBL関係のイラストレーターもしくは漫画家のペンネームというのは、理解し難い。むう。この作品の色遣いはとてもキレイだと思ったけど。

ところで、表紙カバーの返しに入っているいおか氏のプロフィール。出身地の欄に「県の魚はまぐろ」とあるのだが、いったいどこなんだか。そして、そうしたアンサーを入れるところがなんとも楽しいぞ。
2006.10
22
本格ミステリ・マスターズのひとつ。
京極夏彦氏の装丁としてはシンプルですごくいい。
with Fiscoだから、正確には誰の手によるのかはわからないけれども。

タイトルが気になって気になって、ずっと読まなきゃと思っていた作品。柄刀氏の作品も、アンソロジーでしか読んでおらず、長編はどうなのかも気になっていた。

着想は面白いし、読ませるとも思う。
ただ、ラストの着地点には、かなり賛否両論あるのでは?
私としては、うるわしい読後感ではなかったな。作者の「書き終わるまでラストは決まっていなかった」と同時に収載されているインタビューでも語っていたけれど、最終的にこの形を選択したのは、アナタならどうする?という呼びかけでもあるのかなと思った。

テーマのクライオニクス(遺体冷凍保存)について。
私自身はそれを望まないので、どうしても否定的になってしまう。私は、いまあるこの自分自身の生を、寿命どおり生きればそれだけでいい。どちらかというと、もういいやって時期を自分で決められるといちばんいいのだけどね。人生をはかなんで、とかそういうことではなく。
2006.10
21
Category : 実用
Theme : 仕事論
Genre : 就職・お仕事
編集者とは?というテーマの入門本。
東京新聞の書評で見かけて手にとってみたのだが、読むまでもないかな。入門書だし、学生が志す職業の一つとして、編集者とはなんぞや?と思ったときに読むのにはいいのかもしれない。

著者の年齢がおそらく同学年なので、彼の接してきた書物に同じ歴史を感じて、そのへんが興味深かった。

装丁は著者絶賛の司修氏。氏による表紙・赤鉛筆、裏表紙・青鉛筆という装丁は、編集者必携のグッズとして、妙に訴えかけてくるものはある。削り面がメタリックなのには、相容れない感じはあるが。

この手の本を、もう少し読んでみるかな。
2006.10
21
Category : 小説(BL系)
Theme : BL小説
Genre : 小説・文学
終盤、バタバタとまとまってしまったのが残念。紙数が足りないかなー。

新米とはいえ、優秀な弁護士であるはずの二人が、いかにも幼くて、なんとなく違和感。仕事と恋愛の経験値は、そりゃあ一致するものではないだろうけども。
2006.10
20
主人公・大山雄大の語り口が軽妙で、若い人にはたいそう読みやすい作品なのではないだろうか、というのが第一印象。
かといって、薄っぺらい内容の作品ではない。

亡くなった父親への屈折した思い、職業としての消防士に対しての、これもまたやはり屈折した思い(これは父親が消防士であったことに端を発するので、前記と同じ意味合いとなる)、闊達な母親とのとてもふつうな生活(ふつうじゃないといわれる向きもあるかもしれないが、私にはとても自然体の親子に思える)、市井の哲学者なる友人・裕二の妙に大人びた落ち着きと、とてもうらやましい友情、そして、父親よりも年長だと思われるかなり奇妙な友人・守との交流、父親に助けられたという兄貴のような存在だったヤツ(長じて消防士となる)の言動への苛立ち・・・。
こうやって骨となるべきものをあげていくだけで、どれだけ盛りだくさんな内容なのかがわかる。

それでも、どれだけ内面がいろいろなことで成長しようが、雄大は雄大で、あくまでもちゃらいくそったれな態度はそのままで、かえってそれが好ましく感じてくるから面白い。

奇妙な友人・守の「あの人」とはいったいだれなのか、ものすごくものすごく気になる。次作の『埋み火』で明らかになるんだろうか。それとも謎なまま? それはそれでいいかもしれないけども。
2006.10
18
かなり古い作品。
なぜ読んでいなかったのかが不思議なのだが、ケイブンシャ文庫が入手できなくなっていたので、諦めてしまった模様。

登場人物が、殺人者も含めて、みな魅力的。
人の死を生業にしてきた男が、ひとりの女に魅入らせられて(って、これは日本語になってるのか?)、彼女と同時に死ぬことを“終わり”として望むようになっていくその在り様が、狂気としてひたひたと迫ってくる。翻ってその女の周囲はあくまでも健全で、そこに、乖離したふたつの世界の相容れない様相がまざまざと感じられて、とても切ない。いや、生み出されるのは恐怖か。

大沢氏の作品について、私はどうやら彼の若いころのものが好みのようだ。
ある編集者による解説によると、彼はどうやらその頃よりおちついた大人(年齢と比して)だったそうで、意識が若いとか、筆が若いとかいうことではないと思うのだが、なぜか、初期作品はとても私の心を打つ。
いまだ大人になりきれない自分自身が、その年齢にして大人であった氏への憧憬をよんでいるのだろうか。
2006.10
16
中短編集。
ハインリッヒものとよぶべきなのか、ミタライものなのか、と考えながら収載順に読んでいたのだが、最後に石岡くんが出てきてびっくりした。やはりここはおとなしく御手洗ものとすべきか。

表題作は精神外科の問題点(すでに過去のものといってもいいが)とPSASについて。「人魚兵器」は発生生物学の分野。「耳の光る児」は歴史と遺伝子工学に関して。「海と毒薬」はこれは(島田氏的表現にしてみた。ちなみにこの作品集では、この表現が少なく、残念なようなほっとしたような・・・)些か感傷的な、若干テイストが違う作品だが。
やー、いろいろと勉強させられた作品集であった。
文献より学ぶことは嫌いではないので、それはもちろん読んでいて楽しかったというのと同義ではあるが。

「人魚兵器」には、このところ島田作品によく登場する地下の建築物が登場する。よほど興味がおありになるのね、という印象だが、このところのほかの作品よりは、主題にきちんとリンクしていて、私としては読みやすかったかな。

全体として、このところの読了作品のなかでは、いちばん好きです。
2006.10
15
サブタイトルは「楽なフォームで速く泳ぐ!燃焼型スイムスタイルのすすめ」。
別冊宝島1298号。おわゆるムック本。

そろそろスイミングトレーニングを再開しようかなと、どんなもんだろうと借りてきたもの。
とりあえず一読した。
以上。

読むだけじゃ身につかないよね。とりあえず泳いでみて、それでこれを思い出しながらいろいろと図ってみるというのはどうだろう。
というか、それしかできないわ。
2006.10
15
Category : 小説(BL系)
Theme : BL小説
Genre : 小説・文学
予定調和、ですね。

イラストはかすみ涼和氏。主役の夜の帝王のイメージがちょっと違っていて、違和感あり。ほかはOKなんだけど、メインが違うのはダメでしょう。もちろん私の主観なわけですが。

おまけの小咄は楽しかった。脇役がいい心持ちのひとたちなので、そちらがメインになっていて、気持ちよく読めるというわけ。
愁堂氏の作品だから読んでみたけど、やはりキチクくさいのは好きじゃない。
2006.10
14
全三巻。

葉芝氏の作品は、ほんとに読み返すことが多い。それだけ染みる作品が多いのだろうけども、心が弱っているときに読むのにちょうどいいテイストのものが多いというのもある。弱っているときは、けっこう本やマンガに逃げ込む質なので。

この作品は王道の恋愛モノ。リーマンモノと呼ぶのが正道なのかしらん?
受けがモテまくって(しかも自覚なし)、攻めがタイヘンというパターンも王道といえる?
こうしたBL的なことを書くのはあまり好きではないのだけども、まあそうした作品であることは間違いではない。けれど、軽々しく上のようなことを書きたくないほどとても真剣な恋愛ストーリーで、その恋が成就することを単純に願ってしまう。もう何度も読んでいるのに、そのたびにね。
つまるところ、私がどうやらロマンチックなのだということかしら。いつまでも夢見る夢子ちゃんの部分は捨てたくないということなのかな。
2006.10
14
この連作集の作品の一作目が書かれたのは、1999年のことらしい。最終作は今年。都合7年のあいだにぽつぽつと書かれ続けてきた作品は、こうして一冊にまとめられると、読者の手によって1時間半ほどで読まれてしまうことになるのかと思うと、その創作に費やされた時間を考えると、どうなのかしら、と思ったりもして。

あっというまに読んでしまってごめんなさい。>柴田先生

が、あっというまに読んでしまうということは、それだけ作品世界に没入できるすばらしい作品であることの証左でもあるわけで。

たいへん面白い編み方をされた連作集であった。

昔とても心がギスギスしていた頃に参加したあるオフ会で、10歳ほど年下の男の子に背をぽんと押されたことがある。移動する途中で道の先を示されただけのその行為がなぜかとても温かく感じられて、涙がこぼれそうになった。それが恋につながったとか、そうしたことはなかったのだが、ただあの瞬間、乾いていた私の心が潤ったことは変えようもない真実だったわけで。

ラスト、弘美の心の奥にひりひりと染みたのは、もしかしたら私のこの思い出につながるものがあるのだろうか。だとしたら、ほんの運命の悪戯で自らを苦しめることになってしまった弘美には、どうか自分自身の力で幸せに向かっていく強さをもてるように、祈りたい。
いや、架空の人物なのはよーくわかっているんだけどさ。

ええっと・・・とっても蛇足なのだけど。
梶本さんってほんとにホモなの?
ありきたりに弘美のこの先の相手が梶本さんとは限らないということで、かえって未来に広がりと希望があって、読後感はとってもいいんだけども。
2006.10
14
百年シリーズとでも?
解説(綿矢りさ氏)によるとどうやら三部作らしい。さて、次作でミチルの自身の生に対するミチルなりの意味づけは構築されるのだろうか。

どうにも四季探しをしてしまうのだが、それはそれとして。
ミチルとロイディは好きだな。人間臭いアンドロイド(森作品ではウォーカロン・・ウォークアロン=ひとりで歩く、かな?)は、アシモフ以来の好みだったりもするので。もちろんミチルは頭脳のある人間だけれども。

人としての存在から乖離されているように感じているミチルを「素直な子」といって慰撫するメグツシュカはとても好もしい存在だ。だが彼女が彼の人となると・・・どうしても興味はよそに逸れてしまい・・・。
森ミステリの仕掛けに翻弄されるあまり、本質がうまく受け止められないでいるようだ。どうもうまくないなぁ。
2006.10
13
Category : 小説(BL系)
Theme : BL小説
Genre : 小説・文学
三巻が刊行されたので、一巻より通しで再読。
第一巻は、出逢い。第二巻は、一休み、第三巻は、新世界。
というのが私の印象。第四巻は、君臨、という印象を受けるようなものだといい。
というか、絶対続きが発刊されますように! だいたい一年に一巻というペースのようだから、次は来年の秋か。待ち遠しいな。幸いなのは、歳をとったもんで、時間が過ぎるのが早いこと。きっと一年なんかあっという間。

この著者の文体は、とても変わっていて、とても好き。彼女にしか描けない世界だなといつも思う。事実のみを恬淡と書くようなそんな文体でありながら、登場人物の感情はとても鮮やか。このシリーズの挿画は石原理氏で、また世界に非常にマッチしている。読者を選ぶ作家さんだと思うが、私にしてもテーマによってはあまり・・・という作品もあるが、けれど、ちょっとほかにはないこの文体は、読んでいてとても心惹かれる。

作品の詳細については、amazonの紹介を転載させていただこうかな。
第一巻。
FBIと公認会計士、二つの顔を持つ淳は囮捜査で潜入した会計事務所で、シチリアンマフィアの若きボス、ジュニアと出会う。あからさまな興味を示す傲慢なジュニアに反発する淳だったが、その反骨心がジュニアの逆鱗に触れ、強姦されたうえ、軟禁されてしまう。やがてジュニアの度を越した執着の中に彼の孤独をかいま見、少しずつ歩み寄る淳だったが…。過去の因縁が引き合せた二人は結びつくのか―。
第二巻。
祖父から継いだシシリアンマフィアの組織を壊滅させ、アメリカでの復讐を遂げたロッドは、淳の膝の治療のためにスイスに渡った。その後ヨーロッパに拠点を移し、新たな地場、新たな人間関係のなかで初めての『解放された日常』を過ごす二人だったが、社交界で知らずに集めた注目が禍いを呼び、新たな組織の手が忍び寄る…。きらびやかな世界の影に闇が潜む、ハイソサエティ・ライフ第二弾登場。
第三巻。
欧州社交界に新星のように現れたロッドと淳は、欧州の闇に深く根をはる旧貴族達と通じ、それを足掛かりに着実に足場を築いていた。だが『仕事』も広がりを見せ順風満帆に思えていたその矢先、ロッドが誘拐されてしまう。失うことへの焦燥と、それを上回る怒りのまま、ロッド奪還に乗り出す淳だったが…!? きらびやかな世界の裏で暗躍する、ハイソサエティ・ロマン第三弾登場。

そうか。ハイソなのか。そうだよな。
そうだ。
文体のほかに、この作品は、とてつもなく金と権力をもつ上流社会の生活(というよりもその精神のほうが興味深いかな)が描かれている。そこらへんの設定も、私は大好きです。
2006.10
12
ヒヨコ(饅頭)とコーンフレークの好きなへっ君に乾杯!

やはりそれしかないのかというつっこみは不受理。それだけのために再読中なのだから。とはいえ、かなり飽きてきた。作品として再読するならばS&Mシリーズをとるね、私なら。ああ、でもあと二作か。なんとか再読終了まで気張りますか。

紅子さんも、れんちゃんも、そして保呂草もけしてキライではないのに、なぜこうも苦手意識が強いかな。造形としては林さんも好きなんだけどな。
2006.10
11
お母様と呼ぶへっ君、いと愛おし。

ほかにコメントはないのか、というようないまさらなつっこみはなしにしてほしい。とにかくそういう読み方をしているので。基本、苦手なシリーズでもあるし。

そうだ。
『数奇にして模型』文庫版の解説を書かれていた米澤嘉博氏が亡くなられた。まだ53歳という若さ。肺がんだったのだそうだ。もちろん面識はあるよしもないが、謹んで弔意を。
米澤氏の書かれた解説は、森氏の同人時代の話(森むく氏についての回想)だったが、かつて友人経由で森むく氏の描かれた漫画作品を読ませてもらった自分にとっては、たいへん興味深いものであった。森氏のエネルギッシュぶりも堪能させていただいた。ファンの方にとっては、きっと得難い解説文であったと思う。
それにしても、才のある方には早逝される方が多い。天にも愛されるということなのだろうか。それとも人の生き死にをつかさどるなにかは、嫉妬心が強いのだろうか。
2006.10
10
売れっ子モデルと売れなくなったモデルの話。
日高氏のやや芸能モノということで、同人時代ファンだった私は、ちょっとだけチ躊躇したものの、さっくり購入。
作品としてはそこそこだったが、絵柄はやっぱ好きだなぁ。

マネージャの元モデル・野口さん、とってもすてきです。
2006.10
09
七夏初登場のVシリーズ二作目。
このシリーズは、林をめぐる紅子と七夏の三人の在り様がとにかく苦手で、だから途中から投げ遣りになってしまったのだけど、あらためて読み返してもそのところは変わらない。むしろさらに紅子に肩入れしている分キツい。
へっ君も出てこないし、さっと読了。

ところで。
このところ「へっ君・犀川」で検索をかけて、こちらに寄ってくださる方がちらほら。このブログから得られるものはないと思うので、些か申し訳ないのだが、ただ、意を同じくしている仲間がいるようで、なんだかうれしい。
振り回され仲間さんたち、これからもいっしょに振り回されましょう。
2006.10
08
短編集。
S&Mシリーズより二編。Vシリーズより一編。あとはノンシリーズ。

いちばん楽しかったのはS&Mシリーズの『双頭の鷲の旗の下に』。
これは犀川先生や喜多先生の母校が舞台で、あいかわらずの作者のひっかけ満載。
登場する高校生がSだったりHだったりFだったり。SとHはあきらかに創平、北斗が次元を超えた存在として描かれているのだと思うのだけど、Fはだれだ? 大御坊さんじゃないし、ものすごく気になる。コイツはだれの影だ??と考えながらラストまでいきついてしまった。ネタばらしになってしまうので詳細は触れないが、ある意味、国枝先生大活躍なところもナイス。「逃げるように早足で去っていく」国枝先生なんて、本編じゃ読めないもの。

Vシリーズの『ぶるぶる人形にうってつけの夜』もひっかけが・・・。すでに時間軸については知識があるのでひっかかりはしないけれども、初読のときにはきがついていなかったもの。まったくなー・・。

テイストとして好みなのは、『私の崖はこの夏のアウトライン』と『素敵な模型屋さん』。負と正の差はあるが、どちらも自分の心の内面をえぐりだしたというかさらけだしたというか。『素敵な~』の登場人物は、著者自身でもあり、犀川先生でもあるんだろうな。
2006.10
07
続きを読んだら、第一作が読みたくなってしまうのはひとの常。いや、私の常。
で、奥付をみたら2004年9月の刊行だった。そりゃ記憶も薄れているわな。途中で一度なり読み返してはいるはずだが。

やはり山田ユギ氏と神楽坂はん子氏による帯が楽しい。

で、妙なところが目について気になって・・・。なにかというと。

パジャマのウエストゴムのあたりなんだな。なんでこんなところにリアルを感じるかな。<自分