RSS
Admin
Archives

神保町の片隅で

活字中毒気味人間の読書記録です。

Counter

    

Article
Comment
Category
Link
Walk
Graph
いもこさんの読書メーター
Trackback
Archive
Click !

イーココロ!クリック募金

Search amazon

Access

Ranking
ランキング参加中。

FC2ブログランキング

Mail Form

名前:
メール:
件名:
本文:

Diet
ダイエット日記
Powered by fc2 blog  |  Designed by sebek
2006.04
30
ひきこもり探偵シリーズ一作目。短編集。

安楽椅子探偵モノと思って読んだのだが、そうともいえない。
家庭環境のせいでひきこもり生活を好んで送る(けしてひきこもりではない)鳥井が探偵役。その唯一の友人(でありたいと願いつつ、それではいけないと自戒もしている)坂木(著者と同名。このへん有栖さんといっしょね)が語り部。

ミステリと銘打てど、殺人は起こらない。
日常生活のなかで周辺にある小さな謎を鳥井が解き明かしていくというスタンス。ひとの心に潜むほんのすこしの毒から起こる事件は、鳥井の推理によって解決される。その解決法は、ほとんどカウンセリング。そうして傷を知る人間・鳥井に癒されたそれぞれの罪びとたちはきれいに浄化されて、これでもか、というほどの善人となって以降登場するようになる。

キレイすぎて、ちょっとひく。

作者の意図するところはわからないでもないが(このクライム・ノベル版には対談が掲載されていて、そのへんのことがよくわかる)、ちょっとなー。
生きていくってことはいいことばかりじゃないし、傷つけたり傷つけられたりすることは日常茶飯事。けれど、そのいいところを忘れちゃだめなんだよ、というエールなのかもしれないけれども・・・。

あと、お互いに依存している(自覚している)坂木と鳥井の関係性は、いわゆる同人モノを狙ったかのようで、それもいささかひく要因ではある。あからさまな依存っぷりは、やはりありえないこととして、現実感が薄れていく。

と、否定的なことばかりを書いたが、嫌いかというとそうも言い切れない。
職人の木村のじーちゃんは大好きな人物だし、浄化されて再び素晴らしい(とあえて書く)人生に戻ったひとたちがイヤなわけじゃなし。

現代版お伽話として読めばいいのかな。
シリーズは三作あるらしい。とりあえず全部読ませてもらう。
2006.04
30
頭痛が治まらないので、あまり小説が読めず、こういうのをセレクトしてみた。
好みに合わないものもあるが、とりあえず読了。
そして、あまりの作品数に、感想を書く気力起きず。
しかし、これ自選ということだけども、どういう観点で選ばれたものなんだろう。とても気になる。

 『会話』赤川次郎著
 『今夜も笑ってる』乃南アサ著
 『怪盗道化師』はやみねかおる著
 『不幸せをどうぞ』近藤史恵著
 『若いオバアチャマ』佐野洋著
 『ロマンチスト』井上雅彦著
 『紙の妖精と百円の願いごと』水城嶺子著
 『ハードロック・ラバーズ・オンリー』有栖川有栖著
 『ラッキーな記憶喪失』森奈津子著
 『恐ろしい窓』阿刀田高著
 『眼』北村薫著
 『三通の短い手紙』大谷羊太郎著
 『まえ置き』夏樹静子著
 『遺伝子チップ』米山公啓著
 『盗聴』浅黄斑著
 『コルシカの愛に』藤田宜永著
 『ストライク』日下圭介著
 『牛去りしのち』霞流一著
 『青い軌跡』川田弥一郎著
 『迷路列車』種村直樹著
 『椰子の実』飯野文彦著
 『黄昏の歩廊にて』篠田真由美著
 『砂嵐』皆川博子著
 『二塁手同盟』高原弘吉著
 『階段』倉阪鬼一郎著
 『熟柿』北方謙三著
 『白樺タクシーの男』土屋隆夫著
 『新・探偵物語』小鷹信光著
 『トロイメライ』斉藤伯好著
 『2001年リニアの旅』石川喬司著
 『首化粧』鈴木輝一郎著
 『隣りの夫婦』左右田謙著
 『決闘』逢坂剛著
2006.04
30
鉱物シリーズ番外編。
中華文化思想研究所の仲上所長がメインの短編集。

タイトルの「君の夢は」と「もう見ない」の間にアキがあるのが興味深い。
スパイ活動から一線を引いた仲上の、躊躇いと決意を感じさせるようで。

ほんとうに五條作品は面白いな。
「薔薇の行方」が私はいちばん心惹かれた。
ブルー・ローズの正体にも、だが、そのロマンチシズムがいい。

ラウル・ホウは、この先鉱物シリーズに登場するんだろうか。
それとももうすでに??

ちなみに『夢の中の魚』文庫版での書き下ろしで、本編に登場する某人物が、本シリーズのアレだとわかったのは楽しかった。そんな気はしたんだけどね。
2006.04
30
「ディア・グリーン」シリーズ。
まだまだ終わってないのだけども、ついつい手に取ってしまった。
もっとも購入したのはずいぶん前で、ちゃんと読み終わってはいたけれども。

二人の友人関係が恋愛へと変わっていく過程を描いたもの。いや、描いていくと思われる。←書きかえるほどのことではない。

縁はそもそものお人好しで、印象は変わらないけれど、音海(相手のコね)の意外に脊椎反射で行動する姿にびっくり。
はやく完結まで読みたいデス。
あとは自覚と告白だけだけどね。いつ出るのかなぁ。
2006.04
30
まだ続いていた富士山氏作品読み尽くしちゃえ週間。

表題作のシリーズが好き。
このシリーズ、作者自身で「男夫婦」と呼ぶだけあって、ほんとうに“連れ合い”という言葉がぴったりくる。
それは主に、片割れの喫茶店マスター・縁(ゆかり)からほのかに漂う落ち着きと世話焼きっぷりから来るものなのだろうが、気負いなく背伸びなく、二人で暮らす姿は、もしかしたら、これは恋愛ではなく、男同士の友情の物語で、そのさりげなさから醸し出されるものなのかも、と思わせるほど。

どうせ虚構なら、自然体での日常がいい。
そう思うのは、きっと間違っていないはず。
どうせ虚構なら、思いっきりドラマチックを!というのも、きっと間違いではないけれど。
2006.04
30
R/EVOLUTION 3rd Mission 革命シリーズ第三弾。

すみれがパワーアップして、もはやサーシャ二代目といっても過言ではないような・・・・。
リョウジ(今回より亮司改め)がますます真面目に輝いていくのは、私としてはとても嬉しい。あまり出番がなかったのが残念だけども。

この三作目ではサーシャよりもある意味謎かもしれない人物が登場する。
どうにも好きになれない印象なのだが、この先どうなるか。
私自身の感想がどうなっていくのかに、興味が惹かれるな。

ネタばらしになるので詳しくは書かないが、気になっていた人物が復活。
ちょっとありえないくらい“悪”の香りを纏いつかせて。
こっちはこれからどう転んでいくのか。

正直、今回のストーリーのメインとなるエナには関心がもてない。
だが、エナが心を預けるヤスフミは好きだった。


***

付記。
第二作のコメントに、最後は「E」だって大見得きったけど、あれ「R」って言いたかったのでした。きっとタイトルはそのものズバリ「EVOLUTION」じゃないかと。
これももちろん大見得だけど・・・・。
2006.04
30
全2巻。
完結したということなので、1巻から読み返し。
このところ、このパターン多いな。
けど、やっぱり作品は通して読んだほうがいいと思う。

これは『絶対運命方程式』に登場する三人兄弟の長兄のお話。
簡単にいってしまえば、ヤク○やさん版ロミオとジュリエットってとこ。
強引なくせに相手が踏ん切れないところを無理強いできない攻めくんに、体面だのなんだのを考えているつもりで、単に素直になれない受けくん。
いわゆる王道。

受けくんのあまりの意地っぱり具合にかなりイライラさせられるが、大団円ではそのせいですっきり。

お付き好きの私としては、おまけの『賀々谷のユウウツ』はナイスなプレゼントでした。

しかし、この作品、コミックスで見てもコマ割りのデカさが目につく。
ボーイズ系の漫画誌はたしかに版型は小さいが、これは手抜きとはいわないのか??
2006.04
30
Category : 小説(BL系)
Theme : BL小説
Genre : 小説・文学
すべてが読めてしまう薄さ、といってしまえば言い過ぎかな。
強いて言えば、メインについている秘書役が、翻弄されているのは好き。
2006.04
30
Category : 小説(BL系)
Theme : BL小説
Genre : 小説・文学
どうにも感想の書きようのない・・・。
こういうのショタというのでしょうか。
2006.04
23
Category : 漫画(一般)
Theme : 感想
Genre : アニメ・コミック
3巻目。
1巻から通してもっかい・・と思ったら、ひとさまにお貸ししたまんまだった。
無理矢理押しつけるくらい好きな作品なのである。

葉芝氏の作品はどれもいいのだが、ことにコミカルテイストのものは最高。
現役高校生イタコが大活躍するこの作品は、当然亡くなった方がストーリーの大きな骨格になってくるので、いろいろな哀しみが織り交ぜられてくるのだが、それをふっとばすキャラのパワーに拍手拍手。

きょうこれからもう一回読もう。
2006.04
23
サブタイトルの『Cast a spell on you』の意味がわからない。
どなたか教えてください。

大学生のレンアイ。って、カタカナで書きたくなるようなカンジ。
でも、この作品も好きです。
まっすぐ、なんだよね。なんにしても。
2006.04
23
bk1(オンライン書店)にトラバ・・と思ったら、これすでに倒産してる出版社ので、すでに版権は他社に移動しているよう。なので、現在入手できるのは、ダリアコミックスであることを追記。
BL系は浮き沈み激しいよな。

はじめて購入した富士山氏のコミックスがこれ。
いろいろな不安を内包しつつも、恋愛している若者二組のお話。
揺れるカンジとか、切ないカンジとか、けっこう好き。
そうか。これで富士山氏にハマったんだな、きっと。

彼女の描く高校生の蒼さが、きっと好きなのでしょう。
もっともうちひと組は大学生とフリーターの元同級生だけど。
同級生ってのも、好きなアイテムだよな・・・・。
2006.04
23
どうやら続きがあるようなのだが、出版社倒産のいま、あとはどうなるのか。
実は、いまこの段階ではまだ評価できないなーという作品。
登場人物の片割れの謎がまるで見えてないのだもの。

なんとかどこかで続きを!!

それにしてもビブロス倒産はイタイ。
2006.04
23
男子校シリーズなれど、卒業生のお話。
なので、私はこれがいちばん好き。
章タイトルが「fall」というのもいい。恋に落ちていく・・・っていうイメージががっつり出てて。

恋は理屈じゃないんだよな。

動じないセクシー堤さん、大好きです。
2006.04
23
シリーズ初作。全2巻。

90%がホモであると噂される男子高が舞台。
ありえねーってとこから始まるあたりが、さすがBLコミックス。
番外編の浅野先生が私のお気に入り。

第1巻に収載されている『ともだち』という作品が秀作。
たった4ページでストーリーを表現できるなんてスゴイと思う。

あとこの2巻には別シリーズのアンドロイドものがそれぞれ1作ずつある。
アンドロイドとひととの共存がテーマ(と勝手に決める)のこの2作品は、SF好きの私にはけっこうクるものがある。結論は出ていないが、未来のいつか、アンドロイドが一般的になったときに、自然なかたち(がどういうものかは定義しないが)で共存できることを望む。
2006.04
23
2巻目が発売されて、これで男子校シリーズも一区切りということなので、1巻目から読み返した。

なにがどう気に入ってるのか自分でもよくわからないし、簡単にくっつきすぎるというような感覚もないではないが、なんだか手元に置いておきたいシリーズ。←長いです。

高校生の男男モノは苦手なのだけど、なぜ買ったのかな?
でも継続して全部もってるわけだから、問題はなかったんだろうね。やっぱりシリーズものは好みらしいよ、私。

ということで(どういうことだ?)、せっかくだからシリーズも一気読みした。ついでにこの作者のほかのものも。以下(表示は上になるが)、読んだ作品をだーーっと並べておく。
2006.04
21
Category : 小説(BL系)
Theme : BL小説
Genre : 小説・文学
エス第二作。
やっぱり面白い。
イラストももちろん、奈良千春氏。
今回の中表紙は引きちぎられた鎖。拳銃はなにかがくわえているのだが、私にはなにだかわからない。残念だが。しかし、実に意味深。

警察官と情報提供者(裏世界の裏切り者となる)の関係はどうであるべきか。これが命題で、ここに恋愛感情が入ってくるとなると、その二人の行き着く先はどうなるのか。

メインの二人だけでなく、作品の中身すべてが、男と男の闘いで、それは命がけのものなのだな、と思う。女性が男性にもつロマンというものを具現化した作品とでも?

こういうの、男性が読むとどういう感想をもつんだろう。
いささか興味あり。

借りたのはあと残り1冊。惜しんで読むとしよう。
2006.04
20
Category : 小説(BL系)
Theme : BL小説
Genre : 小説・文学
書店で見かけてから、読もうかどうしようか迷って購入していなかった作品。後輩が持っているというので、わがままゆって借りた。

面白い。
彼女の選択するものは、どれもナイスだ。

あれこれは書かない。とにかく読んでソンはない。
イラストは奈良千春氏だが、雰囲気も作品にぴったりで、とてもよい。
中表紙のはちょっとやりすぎだと思うけどね。内容に即しているとはいえ。←拳銃くわえて鎖につながれた犬がゴージャスなコートをはおっているという・・・ついでにえさ箱にはホネ。

私のお気に入りは、もちろん(?)篠塚です(notメイン)。
2006.04
20
最初とっつきが悪くて、読書時間がとれなかったというのもあるが、一日20分ほどのペースで読んでいたのが、半分ほど読み終えたところで止まらなくなって、睡眠時間を削って読了。ぐいぐい読ませるこの作家の力量には脱帽。
この作家らしい、章毎にちりばめられるエピソードが、いったいどこで受けるもので、だれのモノローグになっているのかが、ひどく興味をそそる。ただ、上記のような状況だったので、最後に結びつけられた冒頭のエピソードのことをすっかり忘れ果てていて、ラストで「おお!あれがここに来たか!!」とえらく驚かされてしまった。読みながら忘れてるなんて・・・・・。

この作品もキャラクタがどれぞれ魅力的。
謀略戦というものへの興味(だれがスパイなのか?)とともに、ストーリーへの興味をかきたててくれる。
ほかのシリーズと違って、舞台が防衛庁絡みなだけに、生々しさも際立ってこちらに迫ってくるが。

それにしても、江崎には驚いたね。意外にやるじゃないか。
あまりに素直な(という表現はどうかとは思うが)三津谷は、ちょっと手を差し伸べたくなる弱っちいイメージのキャラではあるが、けれど芯はやはり強く情熱的で、悪党江崎がなんとはなしに協力しているような向きになってしまっているが面白い。その悪党江崎を、なんとなく受け入れている三津谷も面白いが。
もちろん、宇佐見も忘れてはならないキャラだが、ここでは控えることにする。これからの彼をもっと見てみたい。

だれが黒幕なのか、は、途中で見当がつくのだけれど、さすがに真相はラストを待つしかなかったですね。
ちょっとコワイ、だが、考えさせられる作品だった。

蛇足ですが。
同人誌が作られるのは、なんとなくわかる・・・・。
2006.04
19
全2巻。
ほわーっとしあわせ感覚に浸りたいときにひっぱり出してくるコミックスのひとつ。
体調が少々優れないのと、仕事で一日中パソコン画面を見ていてくたびれてるので、今週は小説はちょっとお休みした。といっても全然読まないというわけではないが。先週馬車馬のように読み続けたので、こういう週もあっていいかと。

えみこ山氏の作品は、男同士の恋愛が非常に日常的に描かれているので、そのへんにおいての切なさ等はなく、ただ、ふつうに恋愛においての切なさやら楽しさやらが描かれている。前にも書いただろうか。とても少女漫画的な作品だ。
なので、男女間を描かれると生々しさがしんどくてひいてしまう私には、とてもぴったりな癒し漫画。

男同士であろうが、男女であろうが、恋愛することはごくふつうのことである、というタイトルが示すように、この作品の二人は、二人でいることがしあわせ、ただそれだけのこと、という実にまっとうな二人。だからこそ、読み手もいっしょにほわわ~~としあわせ気分に浸れるんだろうね。お互いがお互いをわかっていればそれでいいという、ある意味排他的な部分がないでもないのだけれど、そういう二人だからこそ、周囲もわかってくれる、というか。

おつかれのときにはこの1冊、ではなくて2冊か。
つづき、というか、もっとほかのエピソードも読みたいなぁ。
2006.04
18
Category : 漫画(一般)
Theme : 感想
Genre : アニメ・コミック
あの長大な原作を1冊のコミックスにまとめると、いったいどうなるのかという不安はあったが、評判はよいようなので購入。
確かに巧くまとめられていたと思う。ざくっと削ったエピソードも、読んでいるあいだには忘れていたし。
麻々原氏のときにも思ったが、どうしてこんなに巧くまとめられるんだろうね。すごいわ!<漫画家さん

学生有栖のシリアスさは半減、ひたすら江神さんがかっこよくなっていて、その分、狂言回しとしての有栖も際立っていたような・・・。

エンディングのエピソードも、賛否はあるかもしれないが、私はこれでよかったと思う。

おまけの短編『殺刃の家』も、大学の推理研の楽しそうな雰囲気が感じられて楽しかった。
あーあ。大学選択のときに関西も考慮に入れればよかった。そしたら、アリス先生の後輩してたかもしれないのに。しかも同時代に。残念!!
2006.04
16
そろそろスパイ小説のカテゴリをつくらないといけないかも・・・。

鉱物シリーズに登場する洪の話。
彼の側面から描かれた情報合戦の連作集。
なかなかに憎めないキャラクタの洪に、負けず劣らずのキャラの数々。
読んでいて飽きることがない。
その登場人物の間に網のように張り巡らせてある関係が、各作品の流れをいっそう興味深いものにしている。こういう手法は好きだ。

この作品に出てくる葉山は、洪から見た葉山として描かれているので、
いつもの葉山よりもちょっと違うイメージ。
こういう効果も楽しいね。

いろいろな工作がそのまま継続されている状況なので、
また連作集として発表されるとありがたい。
続きを読みたい。

そういえば、これももしかして文庫本に書き下ろしがあるのかな?
あした本屋さんで確認してみよう。
2006.04
14
つづけてもう一作、リレー小説。
これは前回の『堕天使殺人事件』の破綻(というと言い過ぎだけど。もうすこし作品としてレベルを上げたかったのか?)を踏まえて、作家間での相談はできるというルールにしたらしい。

私としては、『堕天使~』のほうが好み。
今回のこれは、舞台および登場人物が、どちらかというと私の苦手な範囲に入る“高校&高校生”なので、そのへんがマイナス要因なのだろう。
『堕天使~』は二階堂さんの振り出しで、蘭子シリーズを思わせるような毒々しいイメージのスタートだったので、非常にすんなり作品世界に入っていけたのだろう。←堕天使のところで書け!

リレーは、
芦辺拓氏→西澤保彦氏→伊井圭氏→柴田よしき氏→愛川晶氏→北森鴻氏

それにしても、この作品で被害者となるダイオキシンコの名前を最近どこかで読んだのだが、いったいなんだったんだろう。
まるで思い出せない。
立て続けに小説を読む、というのも、ちょっと考えモノ?

この倶楽部関係の作品は、これでしばらくお休みとする。
2006.04
13
新世紀「謎」倶楽部メンバーによるリレー小説。
リレー小説というのを出版物で読むのははじめての経験で、楽しい体験をさせてもらった。
これは各作家の持ち時間2週間、他の作家との打ち合わせは禁止という過酷な条件で書かれたもの。その制限のなかで、ここまで伏線を拾い集めたラスト走者には脱帽です!!

 二階堂黎人氏→柴田よしき氏→北森鴻氏→篠田真由美氏→村瀬継弥→
 歌野昌午氏→西澤保彦氏→小森健太朗氏→谺健二氏→愛川晶氏→芦辺拓氏

全員とはいわないが、ご自作の探偵さんが出てくるのも破天荒で、こんなに広げて、あとは大丈夫なの?なんて心配しながら読むというのも、なかなか。もちろん、文体その他も、それぞれの作家さんの個性がちゃんと出ていて、ほんとに読み応えがあった。

こういう稚気のある企画と、それに乗っかる作家さんおよび出版社に乾杯!
2006.04
12
何年ぶりに読んだんだろうか。
高木氏の作品は、中高時代にほとんど読破したのだが、いまや記憶は遠く・・・。
で、これから少しずつ読み返していきたいなと思っている。

いまとはまるで違ってしまった東京の様子が興味深い。
ミステリを読むという視点とは異なったところで面白がるというのもどうかとは思うが。

記憶が少しなりとも残っているのか、犯人は途中でわかってしまうのだが、それでも面白い。このころのミステリというか探偵小説には、とてもそれらしいおどろおどろしい登場人物が出てくるのも、懐かしい。もっとも作品発表は1955年。さすがに私も生まれてはないんだけどね。

さて、次はなにを読もうか。やっぱり「刺青」か。
解説にあった『夜は千の鈴を鳴らす』島田荘司著が、この作品との類似性を発表時云々されたらしい。こちらは未読なので、それを読もうか。
2006.04
10
ミステリアンソロジー。
出版プロジェクトの一環ということで、各作品の頭に、芦辺拓氏と二階堂黎人氏による対談が一見開きあるのが、趣向として面白い。

 『十人目の切り裂きジャック』篠田真由美著〈殺人鬼〉
 『インド・ボンベイ殺人ツアー』小森健太朗著〈アリバイ〉
 『《ホテル・ミカド》の殺人』芦辺拓著〈名探偵登場〉
 『藤田先生、指一本で巨石を動かす』村瀬継弥著〈不可能状況〉
 『鬼子母神の選択肢』北森鴻著〈怪盗登場〉
 『観覧車』柴田よしき著〈失踪〉
 『縞模様の宅配便』二階堂黎人著〈誘拐〉
 『だって、冷え性なんだモン!』愛川晶著〈犯人当て〉
 『蓮華の花』西沢保彦著〈記憶の謎〉
 『新・煙突綺譚』谺健二著〈人間消失〉
 『ドア・ドア』歌野晶午著〈密室〉

柴田氏、歌野氏は既読。
篠田氏は読んでいなかったので、とても嬉しかった。
二階堂氏のボクちゃん探偵に逢えたのも、嬉しかった。でも、これ読んでたかも・・・。←覚えておけ!
芦辺氏のはとても楽しい作品で、単純に嬉しがってしまった。

苦手なタイプの探偵役がけっこう多かったのはしんどかったけど、こうした機会じゃないと絶対に読まないから、結果よしとしよう。
2006.04
10
このコミックスのよさはいまさらなので、特に書かなくてもと思うんだが。

なにが楽しいって、カバーがそれ自体作品になっていること。
表題作の耕平の微妙な気分がそのまま現れていて、巧いなぁと思う。
だれだろうね。こういう装丁にするって決めたの。

これに収載されているSFっぽい作品2点がとても切なくてよい。
描き下ろし作品の「ピアニスト」の絶望とプライドも切なくてよい。
表題作はとてもストレートに純愛、な感じだけども、耕平の両親の、パラサイト耕平に対して二人が畳み掛けるようにリズミカルに繰り返す「パラサイト・シングル」にとても笑わされてしまった。
2006.04
09
新世紀「謎」倶楽部による連作推理小説。

 プロローグ
 第一パビリオン『二十一世紀の花嫁』歌野昌午著
 第二パビリオン『もっとも重い罰は』篠田真由美著
 第三パビリオン『くちびるNetwork21』谺健二著
 第四パビリオン『人間空気』二階堂黎人著
 第五パビリオン『滲んだ手紙』柄刀一著
 第六パビリオン『疑惑の天秤』小森健太朗著
 エピローグ 歌野昌午著

二階堂氏のサイトをうろついていたときに、新世紀「謎」倶楽部についてのページがあって、興味を引かれて借りてきた。
面白かった。
プロローグで提示された出来事が、あいだの6編の作品を挟んで、見事にエピローグで終結している。
それぞれの作品は、時を超えて届いた手紙が引き金となって起こる事件が、さまざまに料理されていて、どれも読み応えがある。
なかでも柄刀氏(気になる作家さんなのだが未読だった)の作品は、包み込む優しさというようなものでできていて、とても好きだ。
2006.04
07
R/EVOLUTION 2nd Mission 革命シリーズ第二弾。

小説世界が成長している。
サーシャの気まぐれ(なのだろうな、やっぱ)で世界を与えられたすみれが、この作品では、別の世界を無くしていた人間に世界を与える。
シリーズものというより、チェーン小説というべきかも?

サーシャはどこまでも謎のひとで、正義のために辣腕をふるうキャラクタなのかと思いきや、感慨もなく犯罪にも加担する。わからんひとだ。鉱物・革命の両シリーズにおいて、もしや“神”の役割なのか??

第一弾からはすっかりお育ちのいい真っ当な青年化してしまった亮司は、やけに魅力的だ。澱や濁りがなくなると、人間こうもまっすぐ前を見られるのかと感慨深い。

すみれは・・・・サーシャの雛形か? 先行きが不安でもあり楽しみでもある。狡猾には走らないでほしい。痛みを知ったうえでの怒りは、飽食日本に憎しみをもって当たり前だから。

そして鳩はいったいどうなるんだろうね。すべてをすみれに預けることをしない大人になってほしいな。

シリーズは現在あと2作品あるようなので、楽しみに読み進めたいと思う。

ところで、こちらのシリーズの文庫版にはサービス短編は収載されているのだろうか?
2006.04
06
Category : 小説(その他)
Theme : 恋愛小説
Genre : 小説・文学
“最後の恋”をモチーフにしたアンソロジー。

 『春太の毎日』三浦しをん著
 『ヒトリシズカ』谷村志穂著
 『海辺食堂の姉妹』阿川佐和子著
 『スケジュール』沢村凛著
 『LAST LOVE』柴田よしき著
 『わたしは鏡』松尾由美著
 『キープ』乃南アサ著
 『おかえりなさい』角田光代著

すでにおわかりですね。
はい、柴田さんの作品目当てで手に取りました。

柴田、乃南氏以外は初読み作家さんばかり。どちらかというと避けてきた作家群といってもいい。結果。
やはり柴田氏の作品がいちばん私には響く。
一作でダメだ、とやめた乃南氏の作品は、やはり私にはキツイ。
私の後輩が角田氏の作品は同族嫌悪(という表現は使っていなかったが)で苦手だと話していたが、私にとっては乃南氏がまさにそれに当たる。鏡に映した自分をみるようで、とても苦痛。

だが全体として、たいそう楽しめた。
こうした恋愛小説を読むのは、ほんとうに久しぶりなのだが、たまにはいいかも。ただしドロドロしたのはバツ。

短編集であるとか、アンソロジーであるとか、そういう本を読む面白さにも目覚めたようだ。次はなにをセレクトしようかな。
おすすめアンソロあったら、教えてください。