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神保町の片隅で

活字中毒気味人間の読書記録です。

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Diet
ダイエット日記
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2006.02
28
志水ゆき氏の得意パターンになってきたね。

メインとなる登場人物がいつつ、その周辺に存在する人物の過去を描き、そこからまたメインとなるところの謎に迫ってくる。迂遠なようで、逆に作品自体に深みが増してくるという・・・。

この作品のメインを誰とみるか、によっても変わってくるとは思うが、私は、人形師の和記とみる。と、力一、だな。

今回は、いままで名前だけ挙がっていて、そこから類推するに「ヤ」のつく職業に近いのかしらんと思っていた玄間がメイン。そして、なんてひどいところで[つづく]なのかしら!! はやく次巻を!!! でも秋まで待たないといけないらしい・・・・がくぅ・・。

この作品、男男モノだけではないし(なんと女女もあって、このへんは逆にボーイズファンから引かれている部分でもある)、作品としてもレベルがどんどん高くなっているので(最初は少しわかりづらかったのもあって、評価は低かった)、BL作品と限定してしまうには惜しい(どうしても読者が限られるからね)。ただ、やはり男男えろえろシーンもあるわけで、BLとしかいいようがないような・・・。

だが、もったいない。
なんといっても、実に設定が凝っている。
そういう意味ではSFともいえる。

紙からつくりあげられた疑似生命体(人型)“紙様”が、その主となる“言霊様”の傷を代わりに受け、主を守る。こう書いてしまうとなんじゃそら、だけれども、ただひとりの言霊様にただひとりの紙様が仕えるというそのつながりがとてもいい。
だれかがだれかを必要とする、その絆、というのかな、そうしたものの崇高さ、温かさをこの作品からもらえれば、と思う。

***

なにやらこのコミックスで応募者全員プレゼントがあるらしい。
ぜひ応募せねば!
2006.02
27
Category : 小説(BL系)
Theme : BL小説
Genre : 小説・文学
ワンパターンで飽きているはずなのに、出ると買ってしまうきたざわ尋子氏の「片瀬&田村」シリーズ(←いま見たらこういうふうに書いてあった)。本編が一冊なのに、その脇役カップル(という表現はちょっと抵抗ある・・)のシリーズが9冊目ってどうなのよ!? きっと私のような読者が大勢いるにちがいない。麻薬のようだな。でもほんと、そこまで魅力があるのか、とは思うんだけどね。

今回、イラストの赤坂RAM氏の絵が変わったように思った。どうやらご本人もそう感じたらしく、あとがきに「この際、描きやすい方向に」とあった。私としては、いままでの田村ショタ風が苦手だったので、少し大人びた田村(と書くより深里と書くべきかな)のほうが入りやすい。ので、これは歓迎。片瀬はますますいかがわしげで(エロいというのではなくインテリヤクザ風というか・・・でも、エロくもあるか・・・)こっちもよし。

ストーリーはいつもどおり。片瀬の仕事がらみで深里が攫われて助け出されるまで。・・・・・ほんとにワンパターンだな。
今回は、それでも、本編カップル(やはりちょっと抵抗が・・・←ならヤメロ!)がいつもより活躍するので、それは嬉しかった。

ざくっと読めて(所要時間1時間)詐欺の方法なども楽しめて、そういう意味ではおすすめシリーズです。

そうか。
詐欺(頭脳犯罪)という味付けが気に入っているのか。きっとそうだ。といいつつ、片瀬がめちゃくちゃ深里に甘いのもきっと好きなんだよな。こんなふうに甘くて頭が良くて金持ちの恋人が私の人生にも欲しかったな、なんて思っているにちがいないよ、私。
2006.02
25
ホワイトハートなので出版社としてはBLのくくりなのだろうが、内容はオカルトミステリもしくはホラーとなると思うので、カテゴリーはミステリ系とさせていただく。

そもそもが講談社ノベルスから出版されていたもので、なぜホワイトハートへの移行なのかが不明。登場人物にいわゆるカップリングできる存在があるせいか!? ちなみにこの第四巻は、テーマは虐待で、ほんのりミステリというところ。

例によって、表紙の山田ユギ氏イラストに惹かれて手に取ったこのシリーズ。法医学教室がその舞台で、死体検案から派生するさまざまな出来事が描かれている。ミステリとするには喰い足りないし、オカルトものと定義してしまうには惜しい(オカルトを否定するものではない)。読後にひとの心の哀しさ、優しさを深く覚える作品だ。

今回は、ことに主人公の伊月の心の襞が丁寧に描かれていて、やきもきしながらもついついエールを送ってしまう。よい法医学者になれるよ、キミは。きっとね。

もひとつ例によって。
第二巻が本棚から行方不明。どこにいったんだやーい!!
2006.02
25
Category : 雑記
Theme : 雑記
Genre : 日記
うれしいことに、ミステリ系についての駄文を閲覧しにきてくださるお客さまがいらっしゃるので、カテゴライズを再構築した。
BL小説のあいだをかいくぐってミステリ記事を読んでいただくのはいかにも忍びない。BLはミステリよりも特化したエリア分類だものね。

多少悩むのが、出版社のほうでBLとカテゴライズされていても、読者(もちろん私の私見になるが)としては、そのくくりじゃないだろうと思うものもある。そうした場合で性描写のない、もしくは少ないものは、一般なりその他なりに入れさせてもらう。もちろんミステリの場合もあるだろう。

で、いまカテゴライズの編集をしたのだが、もし間違っているぞ(修正し忘れ)のものがありましたら、どうぞ教えてください。コメントでも、きのううれしげに設置したmini BBSでもどちらでもかまいません。

いらしてくださっているみなさま。
拙文を読んでくださってありがとうございます。
これからもどうぞよろしく。
2006.02
23
Category : 小説(BL系)
Theme : BL小説
Genre : 小説・文学
もう中身を確認せずに図書館で予約かけるのはやめよう。
ストーリー知ってたら借りてないし、実際のところ感想を書くだけのなにかしらもない。

おこちゃま言動の攻めクンは、ポーズかと思いきや所詮おこちゃまだったし、受けはといえば、あまりにも簡単に陥落しすぎ。というか、あんなあほに落ちるだけのあほなのかってとこ。

本筋以外で一つ。
イラストの汞りょう氏の描かれた大企業トップのおっさんは渋くてよいな。絵だけだけど。<渋い
2006.02
23
タイトルどおり、伊集院大介シリーズ。初期の探偵色の強いもの、シリウス登場後の対怪盗的なものときて、いま出版されているものは、どちらかというと現代風俗を捉えたうえでの伊集院大介なりの世相分析とでも?

これは伊庭公がアタマっから絡んできたところで、すでに読む気消失。
だめなんだな、あのうるさいのが。
だが、そのまま図書館に戻してしまうのももったいなくて、とりあえず読了。二度と開くことはない・・・・・な。この作品で登場した伊集院ファンの西北大の学生が、もしかしたらレギュラーになってくるのかも、というくらいの収穫。

シリーズ第三期のスタート『仮面舞踏会』のあと、後味の悪いものなどもありつつ、すべて読んではきたのだが、『仮面舞踏会』と『身も心も』以外は再読の対象にはならなさそうだ。かろうじて『真夜中のユニコーン』でアトムくんに逢いたいと思うくらいか。
2006.02
23
Category : 小説(BL系)
Theme : 同人系
Genre : 小説・文学
同人誌までは記録するつもりはないんだが(きっとキリがない・・・今年はこれが初読みだけれども)、これは商業誌に連載されていて文庫にもなっている作品の番外編なので、あえて記録に入れることにする。

『君が好きなのさ』は谷崎泉氏のデビュー作にして、おそらくいちばん人気の作品である。二見シャレード文庫より全12巻(本編10巻、番外等2巻)が現在発行されている。そして、読者の要望とともに作者の愛着もあるのか、同人誌でのセレクションもこれで4冊目。私はこのセレクションの全巻を持つものではないが(2巻を入手しそこねた。残念。だれか持ってない?)、ファンならぜひ文庫だけでなくこのセレクションも読んでおきたいもの。
紆余曲折あった二人がすったもんだしながらも固い信頼と愛情に結ばれていくまでを描いた本編は、最終話までほんとにやきもきさせられたものだが、いまとなってはよい思い出(←おまえは当事者か!?)。同人で書かれるのは、壊れようもない二人とその周囲の日常なので、なんというか・・・安心して読める。そして、幸せ気分のお裾分けをしてもらえるんだな。

とにかく、メインの二人以外の登場人物すべてが魅力的。キライになれるヤツがいない(第1巻のアレはともかく)。なので、どの人物がメインのストーリーでも楽しい。イチオシキャラは観月くんですが。
このセレクション4では、なんと原稿運びのバイク便のおにいさんがメインの話まで! でもこれがまたイイんだな。

谷崎氏には連載中の『しあわせになれる』というタイトルの作品があるが、私にとって“しあわせになれる”のは『君好き』です。
2006.02
22
某所で「登竜門が多すぎる」について目にして里心が(こんなんばっか)。

Intermissionとしてはめ込まれているショートショートがとても軽快。
「タイタンの殺人」はアシモフをちょっと彷彿させて好き。
「ジュリエットの悲鳴」はとても有栖川作品らしい。大好き。「夜汽車は走る」も、とてもらしいと思う。

けれど「パテオ」がいちばん好きかな。

内容は書かない。小粋な短編集とだけ。

いまここにあるのはハードカバーなんだが、装丁がとてもステキ。表紙に手書きでなかの作品の部分部分が抜き書きされているのが、ナイス。各短編(Intermission以外)の扉に処理されている仕掛けも面白い。こういうデザインでの遊び、私もやりたいな。でももう仕事ちがうしな・・・。
2006.02
22
稚気を非常に面白がって読める連作集。マジで“アキ・サーガ”最高!

『ヒート アイランド』とはまるで雰囲気の違う肩の力の抜けた感じ、きっと作者も楽しんで書いたんだろうなーと思った(そうであるかどうかはわからないが)。

タイトルの“レッスン”はまるで気にせずに読み始めたのだが、笑っちゃったよ。だって、この連作って、アキのOJTなんだもん! 犯罪チームのなかで足を引っ張らないよう、犯罪を的確に遂行するためのOJTだなんて!! 本文中でOJTと表現してしまう稚気に脱帽。これほどユーモラスに描かれたものは知らない。ぶつくさ言いながらトレーニングをこなしていくアキ、教育担当としてアキを優しく、時にはおちょくりながら見守るモモさん、そして、前作ではほんとにクールでカッコイイ柿沢が、完璧を信条とするだけにアキのしくじりをいつまでもぐじぐじ責めるセコさ(最終話だけだけど)。どれもこれも楽しい。
連作の締めに、それぞれのサブキャラクター(これがまたそれぞれステキな造形)のその後をクレジットのように見せる面白さ。クレジットがわりのFILEのラストの“ズンチャカ~♪”はちょっとやりすぎだとは思うが。

この連作集は、画が見える。Lesson3のラスト、コロンビアのサトウキビ畑はとくに印象的だった。

さて、それぞれがよいサブキャラ。ことに、Lesson4の柏木がいい。アキが憎めないと評したこのヤクザやさんは、ほんとうに憎めないやんちゃ小僧だ。作者にとってもきっとそうなんだろう。この単行本には連作のほかに“おまけ”があるのだ。文字どおりのおまけ。それが『コパカバーナの棹師‥‥‥気取り』、柏木のその後、である。これがまたいい味を出している。極道なのに人がいい、可愛げのある憎めなさ。好きだなぁ。

次作も早く読んでしまおう。
2006.02
21
垣根涼介は面白い。掛け値なく。
久しぶりに全身が高揚感に満たされた。どうなるかわからない(ネタを明かさない)スリリングな展開、ジェットコースターに乗っているかのようなスピード感、そしてなにより、ヒーローのストイックさ。

この作品は、アキ・サーガとも呼ぶべき(処女作の文庫本解説より拝借)作品群の第一作長編だ。主人公の一人アキは、もう一人の相棒とともに、少年から青年へと脱皮する直前。先の見えない焦燥感と、未熟なるがゆえのエネルギーを、ただし、もてあますわけでなく、自分のなかでゆっくりと醸成させている。そこがいい。同じようなものを抱えながらも、それをもてあましている少年たちのリーダーには、もったいないくらいの存在だ。

もう一グループいる。こちらのリーダーは「完成された男」だ(本書解説より拝借、大沢在昌筆)。この柿沢がまた、いい。
多くは語るまい。なによりご自身で触れていただくのがいちばんだ。

この先、アキは柿沢によって「完成された男」に磨かれていくのだろう。これから姉妹作『ギャングスター・レッスン』を読む。果たしてどのような作品であろうか。たいへん楽しみである。

大沢氏は、垣根涼介をして“大藪春彦の正統なる後継者たる資質を、誰よりももっている”と断ずる。私も、同じ念いである。

***

えらく偉そうな文章になってしまいましたが、この作品がそうさせるのかな。うん。ほんとうに面白かったんだよ。
2006.02
17
Category : 漫画(BL系)
Theme : 同人
Genre : アニメ・コミック
なにか軽いものを読みたくなって、ベッドの脇の段ボールをごそごそ。出てきたのがこの単行本だった。

某ジャンルの同人ではかなり有名なチーム。チームというのは、お二人の方が作品のなかのキャラクタを描き分けるという作業をしておられるから(同人らしくサークルというべき?)。珍しいんじゃないんだろうか、こうした描き分けというのは。
小説ならまだしも、漫画では、私はほかの例を知らない。

絵がそもそも好きなので、眺めているだけでもいい(じゃ意味ないですね)のだが、このチームの作品は、精神的に屈折した登場人物が救われていく過程が描かれていることが多い。これは短編集なので、いろいろと言葉足らずの作品もあるが、やはりその傾向にある。私は「明鳴鳥(あけなきどり)」が好き、かな。作者曰く、この作品のテーマは“調教”でさらに“暴走してました…”と・・・・。

好き、と明言するのがはばかられるので、やめてください。

ちなみに、某ジャンルにおける作品は、シリアスものもよいですが、なんといっても四コマが秀逸です。
2006.02
17
↓のエッセイ集にやたらと『アムステルダムンド』(映画)のことが書かれていて、里心がついた。

なにが好きって、このノベルスのカバーの返しに入っている著者のことばが好きだ。引用させていただくと、「私はいつものように歌っている。違って聞こえたら、それはマイクを通していない肉声だからかもしれない。」

著者はあとがきにおいて「本格ミステリであることにいつもほどこだわらず」と記している。それがマイクを通していないということなのかもしれないが、確かに、火村シリーズなどの本格作品(というのもヘンだが)よりイメージが柔らかかったり、より思索的だったり哲学的だったりする印象があるのは、著者の肉声といえるのかもしれない。ミステリというよりも文芸のような・・・(ミステリは文芸ではないということではない。誤解を招く表現だが)。

少しく体調が悪かったので、この2日間をかけてゆっくり読み返したのだが、その分、世界観にどっぷり浸かれたかと思う。この種の有栖川作品はほかにはまだない(ですよね?)。できれば、またこうした作品を読みたい。読ませてほしい。

作中でスタフォルスト警部の言葉を借りて展開される“なぜ死体をバラバラにするか”という命題に対するアンサーは、けだし興味深い。私には非常に納得できるものであった。“水の流れに投じる”意味も。ラストに強くこの“水の流れに投じる”ということを再考させられる収斂にもってくるのは、さすが。ひどく切ないが。

さて、『デッド・ゾーン』が観たくなったのだが、ビデオはどこかいな? それとも小説を読み返そうかな。

付記。
作中作の着想も面白い。トリップ中のあれこれを表現する工夫も面白い。文庫では読んでいないのだが、今度読んでみよう。解説文も読んでみたいし。
2006.02
14
Category : 随筆
Theme : エッセイ
Genre : 小説・文学
待ちに待った有栖川有栖氏のエッセイ集第二弾。氏のいうところの公式サイトがやっと更新された! 3年近く待たされた身としては、ほんまに待ってました!やで。>センセ

緊急入院した日の発売で、きょうまで読めていなかったのだが、ゲットしてきてから読むのは早いぜ。本日一気読みした。そして・・・

おもしろい!!
腹の傷が痛い!!

正直、映画を題材に綴った第一部は、寡聞にして存じ上げぬ作品が多かったゆえ、心から、そうそう、と膝を打つには至らないものが多かったが、第二部は心から楽しめたし、うなずくシーンもかなり、というよりも、そうは思わないなというものがほとんどなく(もちろん、あったらあったで、それはそれで見識を広めるよい機会だと思う)、第三部にいたっては(これは2003年阪神タイガースのリーグ優勝への軌跡)私はけして阪神ファンではないのだが、奥様とのほほえましい二人三脚の熱狂っぷりがおかしくて面白くて。担当編集者は「あれを読んだ後、他の文章を読む気にならないのでは」とおっしゃったそうだが、しかり。ほんとうに楽しんで(というより、興奮して、かもしれない)書かれたんだなーと思えるテンポの良さ。うきうき気分がこちらにまで伝染してきて、くすくすと笑ってしまいそうである。
すてきな時間をありがとう。>有栖川先生
ちなみに私にとって一番苦手な歌は「待つわ」です。

近いうちに編纂されるという第三エッセイ集は、今度こそ、とっとと上梓してくださいね。頼みますよ。

それにしても、長々と入院しているあいだに、サイン会が終了してしまったのは、ほんとうに残念だ。いかに先生と同じ病気だってことが嬉しかったにせよ(ある種変態的ではあるが)。


>編集もしくは校閲の方へ(そちらで拾われるべきだと思うので)
ドン・キホーテの登場人物の名称はいまいちどお調べいただきたい。
あと、これはきちんとチェックしていただきたかった。「ヒッチコックに学ぶ」に引かれている参照ページ、間違ってます。つまらないミスなので、先生のファンとして哀しい。
2006.02
14
1月の入院の前日に購入して入院中に読んだのに、記録忘れ。いまさらだが、書いておく。

発表当時、大好きで大好きでたまらなかったシリーズもの漫画作品。“ハッピー時代ロマンス一清&千沙姫シリーズ”というらしいが・・・・。
単にハッピーなだけではない、深みのあるストーリーが心を打つ。お伽話とは、戦乱で家族を、城下の人々を失った一清が求める理想のくらしのこと。そしてまた、利害などを考えることなく、ただただしあわせであることを求めて、時に能天気な千沙姫の紡ぐ日常(時に、ではなく、常に、か)。読んでいて、辛く哀しいシーンはあれども、ほこりとしあわせになれるお話です。

これには5編収載されているが、まだほかにもシリーズ作品があったはず。続刊を待ちたい。単行本は持っているんだけどね。例によって、本棚のどこにあるのかがちょっと・・・・・。←整理しなさい。
2006.02
13
当然のことながら初読みではない。何読目かも不明。それくらい読んでいる。

「蝶々がはばたく」が好きだ。トリックにこだわるミステリ作家には申し訳ないが、文庫版でいうと、最後の1ページ(とその前ページ6行)が好きだ。ちょうどこの文庫版のラストページにもあたる。この文章を読みたいがために、この短編集を何度も何度も手に取ってしまうのかもしれない。私が有栖川有栖という作家が大好きでたまらないのは、こうした文章を紡ぎ出す彼のその精神性というのか、その想いが、私のなかに響いてくるからなのだ。
響いてますよ。>アリス先生 先生が期待された響き方なのかどうなのかは私にはわからないけれども。

しかし、こうやって繰り返し読んでいると、いらぬことまで目についてしまう。痛し痒し。私のもつのは第一刷だが、274ページ7行目。句点が一つ抜けてはいまいか?
重箱の隅つつきがしたいわけではないのだけれど。したいわけではないのだけれど。・・・・・・すみません。
2006.02
11
紹介も感想も不要だろう。この作品は。
とにかく大好き。
次巻が待ち遠しい!!

今回、あとがきがナイスでしたね。小野塚、いいキャラだ。
2006.02
11
Category : 小説(BL系)
Theme : BL小説
Genre : 小説・文学
前作と比べて、こちらは私の好み。ただこちらはイラスト山田ユギ氏にひと言申したい。といっても、著者がOKを出している以上(出しているからこれで印刷されていると判断。もしかしたら並行作業で出してないのかもしれないが)読者が口を出す問題じゃないのかもしれないが。
小説で描かれている友禅作家・天禅は自分の顔が嫌いでそのためひげを伸ばしているとある。ところが、このイラストでは、顔が隠れるほどのひげがない。もっと口ひげ、顎ひげ、頬ひげなどのある人物にしてもらいたかったな。そうすればラストのひげを剃り落としたカットがさらに引き立っただろうに。惜しい。

作品について。
感想を書きたいのだが、ネタバレるので、そちらは「続き」のほうで。
2006.02
11
Category : 小説(BL系)
Theme : BL小説
Genre : 小説・文学
そもそもがイラストが山田ユギ氏であることで、かなり迷った作品なのだが、最終的には読むつもりも買うつもりもないという判断をしたもの。なのになぜ買ってまで読んだのか。
それはこの次の作品のせい。そっちとこっちがリンクしているといわれたら、読まざるを得ないのだよ。シリーズもの大好き人間としては。で、読んだ。

結論。
やっぱ年下攻めは苦手・・・・。
ただ、晃をめぐるあれこれは、ひねりが効いていて、主人公の気持ちがとても正直に豊かに示されていてよかったと思う。
イラストは・・・・さすがです。好きだ!
2006.02
10
「ジョーカー外伝」新シリーズ第二巻。
本編のジョーカーシリーズは、この作品のイラストを担当している道原かつみ氏の漫画作品で、その原作はこの外伝の著者・麻城ゆう氏である。つまり、このシリーズは、本編・外伝ともに、この二人の共同作業から生まれたものといってもいいのだろう。とはいえ、それぞれの個性はきちんと表出しており、特にこの新シリーズは、麻城氏のオリジナリティがかなり強く出ていると感じる。新しく登場したセドナという新人類(文字どおり)の言動で、タッチが軽くなっているというか。

私は本編のジョーカーシリーズがいちばん思い入れが強い。本編は、かなりシリアスなテーマが根底にあるので、ともすれば心が痛くなるほど。そこに強く惹かれる。そのせいか、いささかライト感の強いこのシリーズはいまいち、という印象なのだが、謎が解明されるまでは、やっぱりおつきあいしてしまうだろう。今回ベジコウモリくんというオキニキャラもできたことだし、おつきあいも苦痛とまではいくまい。

ジョーカーシリーズ。いまたいへん読み返したいのだが(一昨年18年以上の連載がやっとコミックスとして完結した)、本棚の奥に仕舞い込まれて出すに出せない。悔しい。
2006.02
09
Category : 小説(BL系)
Theme : 連載小説
Genre : 小説・文学
まだまだ連載中の作品。今回は新刊の第二巻とともに、第一巻も病院へ持参。あわせて読み返した。

いわゆるBLのくくりに入れられている作品だが、私なら青春小説に入れるかな。総合大学近くにあるアパート『パレス・シャングリラ五反田』で共同生活する学生たちの話。それぞれにいろいろな背景があり、それはトラウマであったりもし、乗り越えたヤツもいれば、まだ途上というのもおり、ついでにいうなら男男カップルも二組はできることになるんだろうな・・・・。
大学生活を無為に送った私は、学生時代にやれることをやってしまうぞ、というようなバイタリティにあふれるこのアパートの住民のエネルギーにひどく心惹かれる。芸術学部の人間が多いという設定にもよるのだろうけども。

このシリーズに書き下ろし連載として収載されている「さよならを教えたい」という作品がまた秀逸。『パレス・シャングリラ五反田』黎明期を背景に、ある二人の不安定な関係を描いたもの。第一巻には春、第二巻には夏とサブタイトルがついていて、このシリーズ作品が4巻はあるなと思わせる。なんてことはどうでもいいが、この先の展開に非常に興味がある。強い風が吹いたならば、もろくも崩れ落ちてしまいそうな二人の成り立ち、関係性がいったいどう転がっていくのか、早く先が読みたい。
本編のほうにもエピソードが見え隠れしていてそうした小技も私は大好きだ。

イラストの依田沙江美氏の雰囲気も、シリーズによくあっている。表紙のデザインもステキな仕上がりだと思う。
2006.02
09
Category : 実用
Theme : 図書館で借りた本
Genre : 本・雑誌
「美味しい・ヘルシー・クッキング」シリーズの10。
自分の身体を理解しよう週間(病気療養中をこう位置づけてみた)のお勉強本。すでに胆のうは摘出して、胆石とも胆のう炎とも基本的に関係のない私だが、脂を摂りすぎない、食べ過ぎない等、自戒を込めて一読した。

ところで、レシピ本というのはたまには覗いてみたいもの。料理のレパートリーが確実に増える。今回は「タコのトマト煮」がマスターしておきたい一品だった。私はそもそもきちんと計量して料理するタイプではないので、こうしたレシピ本もさっと読んであとは記憶でテキトーにアレンジしてしまうのがいつものパターン。それでもこうした本で基本を押さえるのは大切だと思う。
2006.02
08
ここからまた入院時の記録となる。

***

入院のお供にどの文庫を、と思案しているときに本棚にあるのを発見。ところが、こいつの来歴がまるでわからない。確かに私の本棚にちゃっかり収まってはいたんだが。
サインが入っているんだな。著者の。1997.9.27とある。私は桐野氏の作品は読んだことがないし、ましてやお会いしたこともない。なのになぜ??
わからん。

初桐野作品。
避けていた理由は、なんとなくそうじゃないかと思うことがあって、だったのだが、やはりその危惧は当たっていたようだ。
一時、翻訳モノで「3F」というものが流行った。著者、訳者、作中の探偵が女性(female)であるという定義だ。スカーペッタ作品などが該当する。最初のうちは喜んで読んでいたのだが、そのうち読むと具合が悪くなってきて、ついには手を出すのをやめてしまった。なぜか。
女性の女性による女性の嫌らしさ(現実、ともいう)があまりにリアルで、読むに耐えられなくなったのだ。
で、桐野作品にもそうした側面があるように思った。なぜそう思ったのか、これはもう単純にそう思い込んでいたというだけなのだが。しかし、読後やはりそうだなと思った。

この作品はミロという女性探偵もののシリーズ第二作にあたる。このミロは、実にリアルにその生き様が描かれている。この“リアルさ”が私には耐えられない。作品としての出来がどうのというより以前の問題で、私の好みではない、というところ。食わず嫌いのままでいたときよりは明確に意見を述べられるようになったのはよかったが。

ところで、ほんとに誰の本なんだ?
お心当たりの方、申し出てください。ど忘れして申し訳ないのだけども。
2006.02
06
Category : 小説(BL系)
Theme : 連載小説
Genre : 小説・文学
デビュー作をたまたま購入した雑誌で読んでからのファン。だが、このひとの作品にはムラもあるので、諸手を挙げてファンです、とは言い難いかも。申し訳ないが。

この作品については・・・・・まだまだ続くとのことなので、評価は保留。私の勝手な推測だが、この方の場合、編集の手が入らなければ、思い入れと思い込みが非常に強くなって、その分独りよがりな展開もしくは表現になっていくという傾向があるのではないか? もちろん編集云々というのはほんとに推測なので、なにかほかの要因なのかもしれないが。デビュー作に惚れ込んでしまったので同人誌まで購入して読んだ私の実感である。
同人というのは、すなわち、オーダーされるわけではなく、自分の書きたいものを書きたいように書くというのが基本スタンスであると思う。そこには第三者の思惑は不在だ。で、そうした場におけるこの方の作品は、ほんとうにご自身が楽しんで書いていらっしゃるのだろうとは思うが、読者からすると、背骨が通ってない作品にたまに遭遇するけどいいの?という感想を抱かせることにもなり・・・。

この作品は、おもしろくないわけではない。主人公の謎が求心力の一つとなって、次はどうなるの?という興味と期待をもたせるところは、筆力だと思う。が、登場人物のそれぞれが“読んでいくあいだにその背景は理解できるでしょ?”的な描かれ方をしていて(入院前後にわたってちまちま読んだ私自身に問題があるのかもしれないが)、もしかして、これの前にもう一作あるのかしら?と思わせてしまうほど。気がそぞろになって集中できない。損をしている、と思う。作品を読ませる、という点で。
表題作に続き、同時収載の『イゾルデの壺』は導入部だけで終了。秋に続編が予定されてはいるとのことだが、こうした構成になったのは作者のわがままか? 編集としては採るべき方法ではないと思うのは私だけか?
いずれにせよ、大切な金を払って購入する読者に対して、いかがなものか、と思う点の多い文庫本であった。

入院前後にわたってと前述したが、実のところ、発売日以前(版元が勤務先のそばなので、通常配本より早く入手できる)の12月22日に購入して、導入部50ページほど読んで、あとどうしても手に取ることができなかったのは、上記のような心情によるんだろうな。

といいつつも、続編は絶対買うんだけどね。
2006.02
05
昼飯のお供になにを読もうかな~と本棚を物色。きょうはこれにした。←家で一人の食事タイムには、必ずなにか1冊手元に読み物がある。たとえ、たいした量を読めなくとも、だ。ながら族はしりの嫌な癖だな。

版元が版元なので、BLのくくりに入るのだろうけれど、それではあまりにもったいない作品。純文学の漫画というのもヘンな表現ではあるが、文学性の高い作品である。

大正末期を時代背景にもつ、ややオカルトめいた情念の発露を描いた中編連作もので、このほかにも同シリーズの収められた(こちらはこのシリーズだけではない)コミックスが1冊ある。ほかにはまだないと思う。

語り手というか狂言回しというか、シリーズのある意味探偵役である画家の目線のやさしいこと。いい男だ、ほんと。
表題作は、学生時代よりともに研鑽を積んできた二人の作家の「愛」と「憎」(と言い切るにはちと弱いが)の物語。自覚のないまま深く静かに降り積もった切なく熱い思いが、行間から(漫画だとどういうのでしょ?)こぼれおちてきます。
しかし、こういう男どもに挟まれる女は不幸ですな。

このシリーズは、それ自体が同人で遊べそう。画家×役者? あるいは画家×編集?
私は、画家×役者で艶やかに煩悩するものです。
2006.02
04
全2巻。ただし、2巻目は同人誌として発表された作品群の再録となっているので、作品としては1巻で完結している。2巻はおまけ的な存在だな(といっても、エピソード集として捨てがたい。面白い)。

この作品は本気で大好き。しょっちゅう読み返している。
教えてくれたyちゃま、ほんとにありがとう。

なにがいいって、やはりメイン二人の性格設定。なんと表現していいかわからないし、私ごときが書くこともないと思うので(ボーイズファンでこの作品を読んでいないのはモグリだよなっ)あれこれは書かないが。

チープな表現だが、大学生活の終焉=モラトリアム期間の終わりというような感傷と、若く青い時代への甘酸っぱい羞恥を感じさせるラストちょっと前(ラストではないあたりがミソ)のその表現に、感じ入った。
あと、よしなが氏の髪の表現が好きだな。1本1本まで丁寧に描かれていて、とてもいい。

未読の方へ。
とにかくとっとと読め!と言っておく。

ところで。
よしなが氏は法学部で学んだひとなのか? 私は法学部に籍を置いていたが、ろくでもない学生だったもので、2巻の頭に掲載されている作品のなかの「客体の錯誤」と「方法の錯誤」の理解に頭を悩ませてしまった。嗚呼、情けない。
2006.02
02
宣言どおり購入。
ちゃんとシリーズとして読んだということで、一応納得。満足。

ひと言いいたい。
No.2ホストの“りょう”くんの名前が初出で違う!!
「Night.2」では“稜”となっていて、だが次編「Night.3」ではすでに“亮”。その後は亮で統一されているが(第二巻も)、こうした齟齬は非常に気になる。ま、ホストだけに改名ということにしておこう。勝手に、ね。

モチーフに使われているワイン“Veleno del Romeo”ってほんとにあるのかな? もしあるのなら、ちょっと飲んでみたい。もっともいまは飲めないが・・・・。
2006.02
02
Category : 小説(BL系)
Theme : BL小説
Genre : 小説・文学
絵に描いたようなハッピーエンド。嫌いじゃないけど、もうすこしハードな流れのものが読みたかった。秀作品なら。

意外に印象に残ったのが、イラストの長門サイチ氏。この方の絵ははじめて見るが、硬質でありつつ色遣いのせいか妙に柔らかい。口絵の二枚目というのか? あそこの肌の色は絶妙だな。それとも、近代美術印刷会社にハラショーなのかな?(キャラ文庫は口絵とカバーを本体と別の印刷所に発注している)

秀作品。
『虜-とりこ-』を超えるものは出ないものか。
2006.02
01
CM:0

22:15
失敗した。なにがって?
この方の作品はたいてい購入しているので、きょう久しぶりに書店に足を踏み入れて「お、新刊」とあまり考えることもせず購入したのだが。

この前の『Vintage Romeo』をなぜか購入しなかったことをすっかり失念していて、そして、これがそのシリーズ作品だとは思いもせず・・。
つまるところ、前提のお話を知らずして、そのまま読んでしまったというアホさ加減。もちろん途中で「あれ?」とは思ったんだが、もうそのまま読み進めてしまった。基本的に読み切り連作だから、問題ないといえばないんだけども、悔しいからあした前作を購入してこよう。書店にあるといいが。

で、作品。
「Sparkling Romeo」のふたりがいい。どっちが攻めなのか受けなのかわからないあたりが、ひどく新鮮。かといって、リバってイメージでもないし。精神的には確実に萌(きざし)さんの勝ちだけど。
萌=30くらいの某N氏、亮=23くらいの某K氏というキャスティングをしてみたい。けっこうぴったりな気がするな~~。
閑話休題。
吹山氏の作品はいつもなんとなく天然に癒されるというか、ほのぼの、なんだが、それよりは、天然素直にのっけられてジェットコースターなみに踊らされるようなイメージ。作品自体が小悪魔のよう。
軽くハッピィ気分になりたいときには、ナイスなアイテムです。