2008年10月14日 (火) | 編集 |
ホラーミステリ。
『青銅の悲劇』の宗像と同一人物だと思って読んでいたので、ラストは仰天した。
ホラーというにはあまりに禍々しい、いや、禍々しいからホラーなのか。ラスト50ページ少々は、ほぼ駆け足で読み切った感あり。どんな幕が引かれるのか、ただただ知りたい一心で駆け抜けたというか。慄然、だったけど。
面白くないわけではない。
好みじゃないわけでもない。
ひたすら重かった。宗像の、そして咲耶の運命(と表現するのも軽々しい)が。
『青銅の悲劇』の宗像と同一人物だと思って読んでいたので、ラストは仰天した。
ホラーというにはあまりに禍々しい、いや、禍々しいからホラーなのか。ラスト50ページ少々は、ほぼ駆け足で読み切った感あり。どんな幕が引かれるのか、ただただ知りたい一心で駆け抜けたというか。慄然、だったけど。
面白くないわけではない。
好みじゃないわけでもない。
ひたすら重かった。宗像の、そして咲耶の運命(と表現するのも軽々しい)が。
2008年10月12日 (日) | 編集 |
『青銅の悲劇』に触発されて再読。なんと11年ぶり、か。
が、しかし。
「青銅の悲劇」との整合性を求めて読もうとするので、なかなかに読み進められない。私自身のおツムも、11年前と比べて観念的なものを受け取ろうとせず、作品世界自体を拒否しようとする。
まあ、熱のある時点でこの作品を読むことは諦めたほうがよかったのかも。
矢吹駆シリーズの第0作と位置づけられるものではあるのだが、やはり、似て非なるものとしてとらえるほうがよいみたい。
が、しかし。
「青銅の悲劇」との整合性を求めて読もうとするので、なかなかに読み進められない。私自身のおツムも、11年前と比べて観念的なものを受け取ろうとせず、作品世界自体を拒否しようとする。
まあ、熱のある時点でこの作品を読むことは諦めたほうがよかったのかも。
矢吹駆シリーズの第0作と位置づけられるものではあるのだが、やはり、似て非なるものとしてとらえるほうがよいみたい。
2008年10月08日 (水) | 編集 |
タイトルがファンタジックなので、龍之介シリーズかと思ったら、南美希風のシリーズだった。うれしい驚き!
“世界の伝説と奇観”という雑誌シリーズの取材という体裁をとっているので、不思議モノの論理的解明という作品群になっている。どうりでこうしたタイトルなわけだ。
龍、ペガサス、ユニコーンなどなどとお伽話的なモチーフなのに、さすがに柄刀作品なだけあって、すべてに納得のいく論理的な解答が用意されている。やっぱ好きだ、柄刀作品。
なんといっても南美希風くん(くん呼びしたくなるんだよな)の繊細な優しさが好ましい。
しかし“聖なるチェリーボーイ”には爆笑してしまったよ。
“世界の伝説と奇観”という雑誌シリーズの取材という体裁をとっているので、不思議モノの論理的解明という作品群になっている。どうりでこうしたタイトルなわけだ。
龍、ペガサス、ユニコーンなどなどとお伽話的なモチーフなのに、さすがに柄刀作品なだけあって、すべてに納得のいく論理的な解答が用意されている。やっぱ好きだ、柄刀作品。
なんといっても南美希風くん(くん呼びしたくなるんだよな)の繊細な優しさが好ましい。
しかし“聖なるチェリーボーイ”には爆笑してしまったよ。
2008年10月04日 (土) | 編集 |
原作:プロダクション・アイジー/士郎正宗。
アニメが原作のノベライゼーション。といっても、アニメの世界観を借りた別物といっていいのかな? なにせ、アニメを観ていないので比較のしようがない。
世界観は好きなのだけど、やはりアニメをちゃんと観て認識してから読んだほうが面白かったようだ。
や。
アニメをそのままノベライズしたものだろうと誤解していた私が悪い。
アニメが原作のノベライゼーション。といっても、アニメの世界観を借りた別物といっていいのかな? なにせ、アニメを観ていないので比較のしようがない。
世界観は好きなのだけど、やはりアニメをちゃんと観て認識してから読んだほうが面白かったようだ。
や。
アニメをそのままノベライズしたものだろうと誤解していた私が悪い。
2008年10月02日 (木) | 編集 |
スパイもの。
短編連作ものなので、あっという間に読める。そして、面白い。
魔王がなにしろ魅力的だ。
ただたんに理性と理論の人かと思えばそうでもないし、けれども、底知れぬおそろしい才能をもった人であることには違いないし。
魔王の教育薫陶を受ける部下たちも、それぞれきっとおそろしく頭の切れる人間なんだろう。全員のエピソードが読みたい。つまり、続編絶賛希望するものなり!
当時の日本陸軍のなかではありえないような会話が、メンバーのクレバーさと相まって、非常に興味深い。マジですべてのメンバーのエピソードが読みたいものです。
短編連作ものなので、あっという間に読める。そして、面白い。
魔王がなにしろ魅力的だ。
ただたんに理性と理論の人かと思えばそうでもないし、けれども、底知れぬおそろしい才能をもった人であることには違いないし。
魔王の教育薫陶を受ける部下たちも、それぞれきっとおそろしく頭の切れる人間なんだろう。全員のエピソードが読みたい。つまり、続編絶賛希望するものなり!
当時の日本陸軍のなかではありえないような会話が、メンバーのクレバーさと相まって、非常に興味深い。マジですべてのメンバーのエピソードが読みたいものです。
2008年09月23日 (火) | 編集 |
“淫してみる”なのか、あるいは“淫して観る”か。
最終的によくわかっていない部分も多いのだけども、そのへんを考え出すと、ものすごく悩んでしまうのだけど。
大きく謎を解くというところではかなり楽しく読ませてもらった。
作者自身がミステリに淫してみたのだよな、きっと。解決部分のこの楽しさは。
殺人のお話に楽しいなんて言葉を使うのには抵抗があるにせよ。
最終的によくわかっていない部分も多いのだけども、そのへんを考え出すと、ものすごく悩んでしまうのだけど。
大きく謎を解くというところではかなり楽しく読ませてもらった。
作者自身がミステリに淫してみたのだよな、きっと。解決部分のこの楽しさは。
殺人のお話に楽しいなんて言葉を使うのには抵抗があるにせよ。
2008年09月21日 (日) | 編集 |
幕間がとてもいい。
こういう雰囲気って、やっぱり有栖川作品ならではだなぁと思う。
「猿の左手」と「残酷な揺り籠」の中編二作を、あいだに「幕間」を挟んでつなげた構成。最初は、「これで長編? をいをい」と思ったのだけど、確かに発表時よりも重厚になったような。というより、より重くのしかかってくる雰囲気になったような。いつもの火村シリーズに比べて洒脱さがない(といってしまおう)分、事件が重苦しく迫ってくる。
少しずつ壁を壊していくような展開は、とても面白く読めたんだけど。
“妃”は苦手だなぁ。
そして、コマチさんも苦手だなぁ。
困った。
ウゾが飲みたくなりました。
買ってきて寝酒にするかな。
こういう雰囲気って、やっぱり有栖川作品ならではだなぁと思う。
「猿の左手」と「残酷な揺り籠」の中編二作を、あいだに「幕間」を挟んでつなげた構成。最初は、「これで長編? をいをい」と思ったのだけど、確かに発表時よりも重厚になったような。というより、より重くのしかかってくる雰囲気になったような。いつもの火村シリーズに比べて洒脱さがない(といってしまおう)分、事件が重苦しく迫ってくる。
少しずつ壁を壊していくような展開は、とても面白く読めたんだけど。
“妃”は苦手だなぁ。
そして、コマチさんも苦手だなぁ。
困った。
ウゾが飲みたくなりました。
買ってきて寝酒にするかな。
2008年09月15日 (月) | 編集 |
「矢吹駆シリーズ日本篇 待望の第一作」と帯にある。が・・・・。
ひとまずこの作品は、日本篇プロローグと認識しておく。
作品は、作者本人への興味のある読者でないと、もしかしたら楽しみが半減するかもしれない。あるいは、そんなことを関係なく楽しめるのかもしれない。けれど、少なくとも矢吹駆シリーズを読んでいないことには、ところどころ「?」となるのではないだろうか。
なんとなくだが、これは先日来の本格についての笠井氏なりの答えのような気もする。といって、氏の主張をすべて読んで把握しているわけではないので、私の気のせいかもしれない。
また、これは氏の半生記であるのかもしれない。笠井氏を映したような宗像像だなと思うから。本作品の語り手宗像は『黄昏の館』『天啓の器』『天啓の宴』の登場人物であるらしい。未読なのが残念だ。あらためて読んでみようと思う。
とまれ。
昭和の終焉から平成へとまたぎこされる約二カ月を描いた本作は、その部分で私にとって懐かしくも興味深い作品だった。あの時代は忘れない。
にしても。
エピグラフのごとき最初の1行がとても気になる。
読み返せるかどうか自信はないが、駆シリーズも再読したい。
ひとまずこの作品は、日本篇プロローグと認識しておく。
作品は、作者本人への興味のある読者でないと、もしかしたら楽しみが半減するかもしれない。あるいは、そんなことを関係なく楽しめるのかもしれない。けれど、少なくとも矢吹駆シリーズを読んでいないことには、ところどころ「?」となるのではないだろうか。
なんとなくだが、これは先日来の本格についての笠井氏なりの答えのような気もする。といって、氏の主張をすべて読んで把握しているわけではないので、私の気のせいかもしれない。
また、これは氏の半生記であるのかもしれない。笠井氏を映したような宗像像だなと思うから。本作品の語り手宗像は『黄昏の館』『天啓の器』『天啓の宴』の登場人物であるらしい。未読なのが残念だ。あらためて読んでみようと思う。
とまれ。
昭和の終焉から平成へとまたぎこされる約二カ月を描いた本作は、その部分で私にとって懐かしくも興味深い作品だった。あの時代は忘れない。
にしても。
エピグラフのごとき最初の1行がとても気になる。
読み返せるかどうか自信はないが、駆シリーズも再読したい。
2008年09月11日 (木) | 編集 |
いろいろな話で形成された短編集で、ごった煮の印象。いちばん読みやすかったのは、最後に収載されている作者曰く“ボーナス・トラック”。『二の悲劇』の原型らしい(あとがきによる)。
どうりで。
結局私は初期法月作品でファンになった、そのままの感覚で今に至っているんだなぁと改めて認識させられてしまった。
「四角問題」もかなり楽しかった。これは都筑作品「退職刑事」シリーズへのパスティーシュなのだそうな。こうなったら、そっちを読まなきゃじゃない!! いい機会ということで、少しずつ読んでみることにしよう。
表題作はロジックロジックロジック。でもいまの私はなんの計算もできないアタマなので、申し訳ないと思いつつも、パズルにおつきあいできなかった。ごめんなさい。
どうりで。
結局私は初期法月作品でファンになった、そのままの感覚で今に至っているんだなぁと改めて認識させられてしまった。
「四角問題」もかなり楽しかった。これは都筑作品「退職刑事」シリーズへのパスティーシュなのだそうな。こうなったら、そっちを読まなきゃじゃない!! いい機会ということで、少しずつ読んでみることにしよう。
表題作はロジックロジックロジック。でもいまの私はなんの計算もできないアタマなので、申し訳ないと思いつつも、パズルにおつきあいできなかった。ごめんなさい。
2008年09月06日 (土) | 編集 |
面白かった!
ストーリーについては触れない。ネタばらしになってしまいそうだから。
すてきな家族ごっこだった。
スリルを煽る手法は少々やりすぎな感もあるけれど、道尾作品らしい仕掛けは、とても心に残る出来映え。『シャドウ』を超えたとは思わないけども、でも、読後感としては、こっちのほうがぐっと上だよね。
ストーリーについては触れない。ネタばらしになってしまいそうだから。
すてきな家族ごっこだった。
スリルを煽る手法は少々やりすぎな感もあるけれど、道尾作品らしい仕掛けは、とても心に残る出来映え。『シャドウ』を超えたとは思わないけども、でも、読後感としては、こっちのほうがぐっと上だよね。
黄昏の館 笠井潔著(徳間文庫)





